ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国『ウーマンパワー』事情

2019年01月18日 | 米国○○事情
アメリカ合衆国議会の二院のうち、上院の当たる議院の議席数は100席、下院にあたる議院の議席数は435席です。
そのうち、上院議院の5分の1、下院議院の4分の1に当たる議席を、女性議員が獲得しています。
合計で130議席。

これはこれまでの最多です。

女性蔑視発言を繰り返すトランプ大統領への反発や、女性の社会進出を後押しする機運の広がりを背景に、過去最多の女性候補者が、昨年11月6日に行われた中間選挙に立候補しました。

『Me too』『Women's March』運動が活発に行われたことも、政治や社会に進出する女性を後押ししました。

ただ、ほとんどの女性議員は民主党からで、このことに関しても、民主党と共和党の格差がどんどん拡がっているのが現実です。


今日のニューヨークタイムズに載った女性議員たちの写真を見ているうちに嬉しくなったので紹介します。















いろんな国のルーツを持ち移り住んできた女性たち、そして両足ともに義足の女性。
アメリカらしい、若い国ながら、こういう部分は成熟していると思います。

日本はどうでしょう?
2018年10月において、日本の国会における女性議員の割合は、世界193カ国中162位です。(列国議会同盟の各国下院の調査)
地方自治現場における女性議員の割合は、国会以上に低くなっています。

さらに、主要国の国会議員の女性議員比率で見ると、なんと下から3番目。
先進国では依然最低水準で、アジア地域でも中国(71位)、韓国(116位)よりかなり低いです。
世界の平均は24%、日本は10%ですから、平均の半分にも至っていません。




報道の自由も、女性の活躍も、うーんと低くなっています。

まあでも、ここ米国も、前回の中間選挙で女性がたくさん立ち上がり、今回やっと20%を超えたという状況なんですけれども…。
こちらでは『Women's March』が定期的に各地で行われています。

「わたしたちはもう黙っていないぞ」という声を上げること、
一発屋ではなく継続的に行うこと、
あなたもわたしも一人ではないと実感すること。
政治がどんな場所でも語られる社会を作ること。

女たちが本気出すと世の中変わります!
コメント (4)
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元山さんのハンストを1時間でも早く終わらせるために、どこで住んでいようがわたしたちができること

2019年01月18日 | 日本とわたし
これが、元山さんたちが自分の足で集めた署名の内訳です。







「辺野古」県民投票の会をはじめ、多くの沖縄県民が、沖縄全県で10万筆を超える署名を集め、県民投票条例を制定しました

そもそも、条例制定のために必要な署名は、沖縄県の有権者の50分の1(2万3171人)でしたが、
私たちはその4倍を上回る署名を、全市町村から集めています。


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元山さんは、沖縄・宜野湾市出身の27歳の青年です。
一橋大学社会学研究科修士課程を休学し、沖縄に戻り、「辺野古」県民投票の会を立ち上げ、沖縄全県をくまなく回り、10万筆を超える署名を集めました。
その署名数は、条例制定のために必要な2万3千人強の4倍を上回り、県民投票条例が制定されました。

当然県民投票は無事に行われるはずでしたが、なんと5つもの市が、市民の投票権を奪い、棄権を強要するという暴挙に出たのです。
それを指南したのは、自民党・宮崎政久衆議院議員。
『予算否決の否決に全力を尽くせ』という文書を、勉強会と称する場で配り、自民党系市議からの反対票を集めたのです。

署名した人たちの思いを無駄にするわけにはいかない。
沖縄のことは沖縄で決めたい。

そして彼は1月15日から、沖縄県民みんなで県民投票をやりたいという思いで、宜野湾市役所前にて「5市長に県民投票への参加を求めるハンガーストライキ」を始めました。

日本は民主主義国家です。
条例として制定された県民投票に、住んでいる場所によって参加できる人と参加できない人が出てくるだなんておかしすぎます。
こんなことを許したり見過ごしたりしてはいけません。
これは沖縄だけの問題ではなく、日本全体の問題です。
これを許してしまったら、見過ごしてしまったら、今度はあなたのところに降りかかってきます。
そのための権力側の最初の第一歩にしない。

微力は承知ですが、何かやれることをやろうと思っています。

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「Hunger for the Vote」
https://hungryforvote.net/#blog

はじめのハンガーストライキ。
まさかこんなことをするなんて思ってもみなかった。

一昨年2017年11月から、県民投票をやるべきではないかと動き出し、昨年2018年の4月に大学院を休学して、県民投票に向けた動きの一端を担ってきた。
4月16日に「辺野古」県民投票の会を立ち上げ、5月23日から2か月間、県民投票条例制定のために署名を集めた。
結果、合計10万筆を超える署名を全市町村に住んでいる沖縄県民からいただいた。

暑い日差しの中、スーパーの入り口に立って集めた署名。

目が不自由な方の代筆をしていただいた署名。

18歳になったばかりの高校生が行なった初めての署名。

少し考えが違うと言う学生と話しながらもらった署名。

お腹に赤ちゃんがいるお母さんが駆けつけて書いてくれた署名。

沖縄戦を体験したおじぃ、おばぁから、「がんばってよ」と声をかけられてもらった署名。

彼らの手、声、表情が頭の中に焼き付いている。

私以外にもたくさんの市民、県民が駆け回って集めた10万筆の署名。
一人ひとりの県民投票実現の思いを、決して無駄にしたくはなかった。

だからこそ、県民投票を、沖縄県民みんなで行いたい。

私もいち宜野湾市民として、2月24日に行われる県民投票で一票を投じたい。

県民投票への参加を拒否している宜野湾市、沖縄市、うるま市、宮古島市、石垣市の5市町が表明するまで、できる限り頑張りたいと思う。

これらの市長や議長、議員の方々とも対話を重ねてきたが、不参加という態度を変えることはなかなかできなかった。

議員の意思は自由だが、最近明らかになった自民党・宮崎政久衆議院議員による、『予算否決の否決に全力を尽くせ』という内部文書の存在や、
本来行政の長として、通さないといけない予算を拒否する市長の態度に、悔しさを覚えていた。

どうしたら市長に考え直してもらえるか。
市民、県民、日本の人たちに、この不条理を伝えられるか。


沖縄の先人たちも、ハンガーストライキという方法で世論に訴え、暮らしや権利を守り、勝ち取ってきた。
私がいまそれをやることは、何もおかしなことではないのではないかという思いに至った。


詳しくはこちらで。
https://note.mu/jinshiro/n/n725ab0062e3f

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上記中の各市のFAXテンプレートは、以下の青文字をクリックしてください。

宜野湾市
https://hungryforvote.net/content/fax-ginowan.pdf

沖縄市
https://hungryforvote.net/content/fax-okinawa.pdf

うるま市
https://hungryforvote.net/content/fax-uruma.pdf

宮古島市
https://hungryforvote.net/content/fax-miyako.pdf

石垣市のテンプレートは後ほど。
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『パワハラ』と『答え原稿棒読み』常習犯の菅官房長官と上村報道室長。それを見過ごし続ける記者クラブ…恥

2019年01月18日 | 日本とわたし
この菅官房長官の態度の横柄さ、無責任さをまとめたビデオを、一度テレビで公開してほしいです。

内閣官房長官記者会見は、こちらで視聴できます。
https://www.kantei.go.jp/jp/pressconference/index.html
 
先日18日のものはこちら。
https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201901/18_p.html

あの会見場には、一体何人の記者がいるんでしょうか。
会見の応答の様子を見る限り、どの質問にもあらかじめ用意された原稿ができており、それをただ読んでいるという状態です。
どんな質問が飛んでくるのかわからない場合、質疑を受ける側の人間は答えるための知識が必要です。
政治家、特にトップの地位に居る者には、当然備わっているべき知識です。
でも、今の政権トップの連中には、そういう知識を持ち合わせている人はいないし、学ぼうという態度も皆無です。
だから国会はもちろんのこと、会見や対談にも、あらかじめ準備された答弁や演説、応答のための原稿を持参するのです。
いつからこんないい加減でふざけたことがまかり通るようになってしまったのでしょう。
補助が必要な時ももちろんあるでしょうから、いつでも原稿無しでやれ、と言っているのではありません。

この会見でも、記者クラブの記者は、言われた通り右へ倣え。
カタカタとノート型パソコンのキーを打つ音だけしか聞こえません。
菅官房長官の一言一句を文字起こしするだけの、人間文字起こし機です。
菅官房長官は、原稿をチラチラ盗み見しながら、とりあえず普通に答えていきます。
ところが、望月記者が質問を始めると、にわかに顔の表情が変わります。
そして、横にいる上村報道室長に合図を送り、すると直後に、上村報道室長による質問の邪魔が入ります。
このひどい質疑応答は、特に望月記者に対して繰り返し行われています。
そして最後に一言だけ、投げやりに答える菅官房長官の答の内容には、毎回呆れるのを通り越して怒りがこみ上げてくるのです。
その様子を、ツイッターで知らせてくれる人がいて、これまでにもずっと何回も何回も、憤慨しながら見てきました。

こんなことが延々と続けられている記者クラブは、本当にもう終わってると思います。


望月記者:
沖縄5市の県民投票拒否についてお聞きします。
署名を集めた27歳の元山仁士郎さんが、


質問が始まってまだ数秒しか経っていないのに、早くも上村報道室長による「質問簡潔にお願いしま〜す」という邪魔が入ります。


「署名した10万人の思いを無にしたくない」と、宜野湾市役所前で、抗議のハンストを15日から始めております。
菅官房長官、ここでニヤニヤ笑う人でなしっぷり。


5市の投票不参加は、法の下の平等に違反しますが、若者がハンストで、抗議の意を示さざるを得なくなっています。
ここでまた、上村報道室長「結論お願いしま〜す」と邪魔をしています。


再度、上村報道室長「質問簡潔にお願いしま〜す」と声を被せます。


この状況について、政府の認識をお聞かせください。

菅官房長官:
その方に聞いてください。



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そもそも、安倍政権はもう、沖縄の民意などどうでも良い、という態度を隠そうともしなくなりました。

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権力の監視役だったはずの報道が、テレビも記者も、一部のジャーナリズム魂を持つ人たちを除いて、ちゃんとした仕事をしなくなってしまいました。
彼らに猛省と更生を求めるべく、わたしたちは諫めていかなければなりません。
戦争も民主主義の崩壊も、報道の劣化が大きな原因となりました。
歴史から学ぶのが下手、同じ過ちを繰り返す国民だと思われるのはごめんです。
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