ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国(金融危機真っただ中の)住宅ローン事情

2008年10月03日 | 米国○○事情
ただ今旦那、我々の住宅ローンを組むために、プロ相手に奮闘しています
相手はその道で食ってるだけに、いろんなこと言うて脅したり宥めたり褒めたり、うまいです、さすがに。
旦那は、1件の電話が終わるたびに息を整え、どんなふうなことを言われたかを説明してくれるのだけど……

他人事だと思っていたサブプライム騒動。
去年の夏からもう、思いっきり問題だったのに、それをコソコソ隠し続けて、なんとかなるさと高をくくっていた金融業界。
日本の新聞には、サブプライムを低所得者と意味付けている記事がよく見られますが、ちょっとニュアンスが違います。
前回の記事にも書いたけれど、信用度が低い、優良でないっていう意味ですね。
なので、そこそこお金持ちでも、カードの支払いを怠ってたりしてる人達もお仲間です。
プライムってのは優良。サブプライムっていうのは優良の下、聞こえはいいけど不良に近い。
そういうサブプライムな人達の中に、家が欲しいったら欲しいねん!と、考え無しに家を買っちゃう方々が多かったんでしょう。
金貸しの連中、契約当初はまだしも、数年後にドカンと金利が上がったら絶対に返せんやろなあ、と分かっていながら、
恐ろしいほどの額のローンを大丈夫大丈夫、借りなはれって……逆恐喝詐欺ローン……とでも言えそうな犯罪的商売。

おかげさまで個人の信用格付け専門会社FICOさん、ローン会社からの委託を受け、わたしらのことを思いっきり調べてはります。
なかなか悔しいもんです。あんたらサブプライムやんかって断言されるのは。
所得が低いのは認めます。だって、事業を始めてまだ3年も経ってないのやもの。けど信用度が低いって……イヤな言葉です。
そして、その世界でいわゆる信用点数と呼ばれているポイントで、わたし達は評価され、
その点数を元に、ローン会社はお金を貸すか貸さないか、貸すにしても、どんな貸し方をするか、
まあほんと、うんざりするほどのややっこしい、数字の羅列と駆け引きが続いています。

この金融危機で目が覚めた(というか、自分達はアホだったと気づいた)業界は、
手のひらを返したように(というか、イヤらしいほど過剰に)厳しくなり、
今の信用度は今一だけど、将来性はありそうな?わたし達のような小市民を、めちゃんこ疑い深い目でもっていたぶりまくるのであります

こんな時期だけに、できるだけ低い金利で借りたい!と思うわたし達ですが、自営業コンビの行く末は不透明。
会社からお給料を貰って生活している人達のように、世間に発表されているレートで借りることは不可能なようです。
ポイントを買うといって、レートの数字を下げるために数字をお金で買う手もあるのだけれど、
そんなんに大金出して、月々の支払いが数十ドル(数千円)違うだけなら意味ないんちゃうかと……。
と、今まで覗き見したこともない世界にどっぷり浸かりまくってます。

早よ出てすっきりしたいぞぉ~!!
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8 コメント

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米国金融危機真っ只中の・・・・ (may5th st.)
2008-10-06 17:41:21
アメリカの不動産市況は私よりも姉さんの方が調べまくっていると思いますが、今のアメリカの経済の状態を見ていると、そんなに急いで家を買わない方がいいと思う・・・急いでるんですか?今まだアメリカの不動産そんなに値下がりはしていないと思います。アメリカ経済の損失値がまだ出せない状態でこれからまだまだ不動産下がって来る気配を感じるのですが・・・日本もバブル崩壊の時は、不動産が底値を打つまで損失価格は出なかった。そのときは60%下がったんだよ!以前の40%の価値しか無くなった。
まあ姉さん達は次の買い替えはあまり考えてなくて、終の棲家と考えてるのなら価格が下落してもあまり関係無いかもしれないけれど・・・・
損失価格出るまでUSAの不動産絶対まだ下がるよ!
でもお気に入りの家がその時あるかどうか、それもタイミングやしね~
まっオイルタンクの事で延び延びになってるのも幸いかもね。そのアメリカンの気質好きやわ~~まだ手付金なんかは払ってないんでしょ?そのうち土地の価格も下落したりしたらラッキーだね。
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もともとは、 (まうみ)
2008-10-07 00:39:44
急ぐもなにも、全然予定してなかったことなのね。
そんでもって、今が買い時だと提案してくれた人達は、家の価格うんぬんよりも、お金の価値が安くなっているってことで勧めてくれたのよ。彼らは経済のことには通じていても、もちろん専門家ではなく、まあ、今のこの経済カオスは、専門家でも成り行きを把握したり予想したりするのは無理みたいだし、
そんなんで、ド素人のわたし達としては、そういうのはもう、とりあえず横に置いといて、自分達の気持ち(好み)と寄り添ってくれそうな家が見つかるかどうか、それに集中しようと思たわけです。
それで、今買おうとしている家が、旦那もわたしも、珍しく同じぐらい惹かれたのね、最初に中に入った時に。
ちなみに、わたし達と一緒に入ったデイヴも、同じように惹かれたみたいです。

わたし達が購入する家の価格は、その家の周囲の評価価格の3分の2ぐらい。遺産として引き継いだ子供達によって売られるってんで、投げ売り価格なのです。
でも、今のところ、終の住処にするとか、買い替えするとかはあまり考えてないのね。
だって、そんなこと、住んでみないと分からないし、まずはあの家に住んでみたいと思っているだけだし、
本当はそういう計算をちゃんとするのが大切なのかもしれないけれど、
旦那もわたしも、どちらかというと、計算よりも、今この時を楽しむことに重きを置いてしまうタチなので……まあ、そんなだからこういう状態なんでしょね。いやはや。

でも、自分のことのように考えたり心配してくれてありがとう。
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そうねぇ~ (PSママ)
2008-10-07 03:10:48
まうみしゃん

そっちの方は紅葉どう?
うちの方は随分と秋らしい色になって来てるよ。

そうさな。
私も家を買う時にアメリカで家を買うのと日本で家を買う事って、こんなにも違うもんなのか?!と色々驚いた事を思い出すよ。
日本ってさ、中古の家を買う時って、家のそのものの価値って無いに等しいけど、こっちって、土地にお金出すって言うより、家本体にお金を出すようなもんだもんね。
おまけにその価格だって、一応経済状態で変動するけど、でも結局は家の売り手オーナーさんの心積もりひとつで決まちゃうもんね。
周りがどんなに『そりゃ~ちょっと高過ぎるんちゃうのぉ~~~。』と思っても、オーナーが、『いやっ、わしはこの値段でしか売るつもりはない!!』と言ったらそれまでだもんねぇ~。
まぁ~、家の購入だけでなく、型破りなこの国で生きている限り、日本の常識では考えられない事が起こるよね。

さぁっ、Daveさんも気に入ってたそのお家、私にも早く見せておくれ。
楽しみにしているよん!!
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そうなのだよ~、 (まうみ)
2008-10-07 03:29:05
PSママの言う通り、日本の常識では考えられない事が日常茶飯事に起こるこの国……。
そして、そういうコトやヒトと日夜闘わなあかん(ちょいと大げさ?)わたし達。
なんかねえ、正直言って、もうこれでええんちゃうんっていう気になってるのかもしれんけど、でもまあ、こんだけ待たされてもまだ褪せようとしない気持ちを信じようではないかと、旦那と励まし合ってる今日この頃なわけです。

けど……PSママに見てもらったら……、
君達、いったい何気にコレに魅力を感じるのかね???みたいな思いとともに、
わたしと旦那と、そしてデイヴが、きっと変人に違いないと確信されてしまうことになるかもしれない……。
そんな、微かではあるけれど、不安もあったりしたりして……。ま、しゃあないけどさ。

こちらも紅葉しまくってるよ~。葉っぱがヒラヒラ落ち始めてるし。
この時期、落ち葉アレルギーに悩まされるので、鼻の下がかなり可哀想な状態になるわたし。つれぇよぉ~。
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Unknown (may5th st.)
2008-10-07 12:22:03
へ~アメリカは家の方が価値あるんだ・・アメリカ人は家を大切にするもんね!訪れたらぜーんぶの部屋案内してくれて、ちょっと自慢する(日本人は汚いから見ないでね!だけど・・)そこに住んでいる方のセンスがうかがえるし家好きの私にはとっても楽しい。日本の住宅街の家を見てきたけれど、やっぱ魅力を感じる家はなかった。それは周りの環境も含めて・・
木をぜーんぶ伐採して土地を四角く細切れにして同じ様な家並べていく宅地造成の仕方も考えて欲しい・・まあ土地が狭いからしょうがないんだろうけれど、アメリカは都会でも木々が一杯で家の周りも緑に覆われているでしょ?私もめざすは終の棲家はUSA!
日本の常識とは違う所もアメリカは魅力を感じます。
家の買い時は自分達の予算に当てはまって、気に入った家が見つかった時はGO!そんな感じですかね?
autumn in NY~♪の季節ですね。
もうすぐ冬到来季節の変わり目身体にきをつけてお過ごし下さい。
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そんな感じです。 (まうみ)
2008-10-07 13:57:48
アメリカのどこでもがそうとは言えないけれど、緑も土地も多いことは確かです。
ただ、マジで貧富の差がはっきりしていて、それによって住む地域の雰囲気も全然違うので、誰でもが好きなように場所や家を選べるってことは無理。とても厳しくもアホらしい現実です。

わたしはmay5th st.さんとは逆に、日本の家屋の、こじんまりしてはいるけれど、粋な庭や小物をお洒落にアレンジして置いたり、四季の自然を溶け込ませたりしているのが好きです。
もちろん、湿度が鬱陶しかったり暑さや寒さに辟易したりはするのだけれども。

今まさに、ダイナミックな紅葉の季節。引っ越した年の秋は感激しまくってよそ見ばっかり。とても危ないドライバーでした。
今はもう慣れちゃったけど、それでもやっぱり美しいです。
今年はここで最後の紅葉。各部屋の窓から見える日本紅葉の紅葉を、思い残すことなく楽しもうと思てます。
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家を買うのは怖いですね・・・ (らじ@1radi2)
2013-09-29 09:42:22
今、現状の住宅ローンの仕組みはサブプライムローン問題がおきてからなんら変わりませんか?教えてください。
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らじさんへ (まうみ)
2013-09-29 11:19:27
らじさんっ!こんなふっるい記事を、いったいどっから見つけてきはったんですか?!

ええとですね、住宅ローンの仕組み自体は変わってないと思います。
ただ、あの問題の後、さらに、ローンを組むことが難しくなりました。
申請したとしても、いろんなことがチェックされます。
まあ、当たり前ですけど、何十年も続けて返済できる人物かどうか、ということを調べるのに、
それまでのクレジットカードの返済の仕方(米国では、クレジットカードをどう使ってるのかが一番審査されるので、現金ばかりで買い物をするのはマズい)、
税金の収め方、職業、もちろん収入の安定性などなど、
それまでの歴史を根掘り葉掘り聞かれて、それに答えていかなあきません。

でもまあ、それは日本も同じかもしれませんね。
わたしはこちらで、50を超えて初めて家を買ったので、ごめんなさい、これぐらいのことしかわかりません。
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