ダイヤモンド・プリンセス号に乗船した感染症専門医、岩田氏の報告を読んで

新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号から救出され、２箇所のアメリカ軍基地の施設で2週間隔離されることになっていた400人近くの乗客の中に、新たに14人の方が陽性反応が出ました。

移動中に行われたウイルス検査の結果でした。

クルーズ船内隔離は失敗、乗客の米国人医師語る

ダイヤモンド・プリンセス号、「感染させるために培養用シャーレに入れたようなもの」https://t.co/wg0TyoIv6T

— Susanna Yukari Oseki (@niigatamama) February 19, 2020

19日より、このクルーズ船から一部の乗客の方々を船外に解放する作業が始まっています。

その数443人。

船内だけの検疫で本当に充分なのでしょうか？

クルーズ船から自国民を救出した各国は、帰国後１４日間の隔離環境に乗客を置きます。すなわち、この船はウイルスに汚染された環境であると認定されているということです。

一方、日本政府がこれをしないのは、これまでの船内での隔離が誤っていたと認めることになる為です。拡大防止より面子重視です https://t.co/vhP5DzwCdL

— ユクサ・ターヤ@本当の国益を考える (@koueki2) February 19, 2020

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」
・乗客数：3711人
・感染者数：542人（2月18日現在）
・感染率：約14％

たぶん世界で最も感染率の高い危険な場所になってる。
政府はどうやって責任をとるつもりだろう。

— Dr.ナイフ (@knife9000) February 18, 2020

【政府がやるべき】
陰性だったので、公共の物に乗っても大丈夫と言われているのですが、私は家には帰らないです。ちょっと怖すぎて。息子が１人いるので、感染させては、また会社とかにも困るので。私は１０日間は帰らないでいようって決心しています」（今日下船する乗客）https://t.co/sFUdPD9PFm

— 山本太郎 住まいは権利！ (@yamamototaro0) February 19, 2020

という悲惨な状況を自身の目で確かめた岩田氏の報告です。

ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。 https://t.co/g2d1C5HSuI @YouTubeさんから　ダイヤモンド・プリンセスに入りましたが、何者かによって１日で追い出されました。感染対策は飛散な状態で、アフリカのそれより悪く、感

— 岩田健太郎 (@georgebest1969) February 18, 2020

この動画を観ました。

ものすごくショックを受けました。

いくらCDCがないとはいえ、もうすこしマシかと思っていました。気を失いそうになるくらい愕然とし、２０年以上の医者人生でこれくらい自分の感染リスクを強烈に感じたことはありません。アフリカのエボラ対策でも北京でSARSに立ち向かってたときもここまで恐くはありませんでした。DMAT気の毒です。

— 岩田健太郎 (@georgebest1969) February 18, 2020

この動画は、世界各国のメディアが取り上げ報道されました。

日本ではどうだったんでしょうか？

残念ながらもうこの動画は観ることができません。

岩田氏が自ら、6時間ほど前に削除したからです。

船内の感染症対策はとても充分だとは言えず、不適切な部分があちこちに見られた。

新型肺炎という疫病に対し政府が楽観的である。

専門家の意見が尊重されず、感染対策が徹底されていない。

これでは感染者が続々と増えていくことも仕方がない。

実態：

誰が感染してもおかしくない。

レッドゾーン（感染のリスクがある場所）とグリーンゾーン（感染のリスクがない場所）がごちゃ混ぜになっていた。

PPE（防護服）を着ている人と背広を着ている人が同じ空間を歩き回っている。

患者も船内を歩いて行き来している、

PPEを着た人が手袋をつけたままでスマホをいじっている。

日常診療のノリで対応しているので、患者との接触をできるだけ少なくするという感染対応にそぐわない。

汚いところでつけていたマスクやPPEを、きれいなところでは脱いだり外したりしなければならないのにそれが徹底されていない。

医療者は入っているが、感染症の専門家が常駐していない。

感染対策の基本がきちんと守られていない。

厚生省やDMATのメンバーも感染している。

対策：

レッドゾーンとグリーンゾーンを分ける。

本部を船の外に出す。

CDC（疾病管理予防センター）を、2009年に新型インフルエンザが起きた時に作っておくべきだった。

専門家会議のような会議をする人ではなくて、実務をする人を招聘すべき。

アフリカのエボラ対策を経験した人も若手で4、5人いるから、そういう人がチームを作って現場に入っていれば、何をどうすればいいかはあっという間にわかったはず。

現状頑張っているね、で追認する形ではダメ。

【全文】「ものすごい悲惨な状態で、心の底から怖い」岩田健太郎医師がダイヤモンド・プリンセス告発動画

新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船した、神戸大学教授の岩田健太郎医師が、船内の感染症対策のずさんさを告発する動画をYouTubeに投稿した。

【全文】「ものすごい悲惨な状態で、心の底から怖い」岩田健太郎医師がダイヤモンド・プリンセス告発動画

ダイヤモンド・プリンセス号に乗船した感染症専門医　「感染しても不思議じゃない悲惨な状況」

新型コロナウイルス（COVID-19）への集団感染が確認され、感染管理が不十分ではないかと心配されているダイヤモンド・プリンセス号に、感染症のスペシャリスト、岩田健太郎さんが乗船しました。インタビューを全文、お届けします。

ダイヤモンド・プリンセス号に乗船した感染症専門医　「感染しても不思議じゃない悲惨な状況」

要約：

エボラもSARSも怖くなかったが…ダイヤモンド・プリンセスの中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思った。

我々がこういう感染症のミッションに出る時は、必ず自分たち医療従事者の身を守るっていうのが大前提。

自分たちの感染のリスクをほったらかしにして、患者さんとか一般の方々に立ち向かうっていうのはご法度。ルール違反。

レッドゾーンでだけPPEをキチッとつけて、それを安全に脱ぐということを遵守して初めて、自らの安全が守れる。

自らの安全が保障できない時に、を守れないときに、他の方の安全なんか守れない。

アフリカや中国なんかに比べても全然酷い感染対策をしているし、シエラレオネなんかの方がよっぽどマシだった。

日本にCDC（疾病管理予防センター）がないとは言え、まさかここまで酷いとは思っていなかった。

院内感染が起きているかどうかは、発熱のオンセットを記録してカーブをつくっていく統計手法、エピカーブというのがあるが、そのデータを全然とっていない。

院内感染がどんどん起きていても、それにまったく気づかなければ、対応すらできない。

専門家もいない。

ぐちゃぐちゃな状態になったままにいる。

これは日本の失敗なわけだが、これを隠すともっと失敗。

確かにまずい対応であることがバレるのは恥ずかしいことかもしれないが、これを隠蔽するともっと恥ずかしい。

ダイヤモンド・プリンセスの中の方々、それから、DMATやDPAT（災害派遣精神医療チーム：Disaster Psychiatric Assistance Team）や厚労省の方、あるいは検疫所の方が、もっとちゃんとプロフェッショナルなプロテクションを受けて、安全に仕事ができるように、

そのためにもこの悲惨な現実を知っていただきたいという思いで、この動画をあげた。

2/14に厚労省からクルーズ船対応するDMATに出された文書

ふざけてる

検疫官が感染に至った原因は
・マスクの交換頻度が少ない
・有症者の部屋に入ったあと手袋交換していない、手袋したまま目や鼻、口など粘膜を触った
・防護服の人と同一の作業をしていた
基本的な感染防護策が徹底されていなかった pic.twitter.com/JZ5jXa1OSb

— おしどりマコ@脱被ばく。知りたがりの怒りんぼで半径５ｍを変えていく。 (@makomelo) February 18, 2020

医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏「東京マラソンより満員電車の方があぶない」「ウイルス検査を保険に入れるべき」「大坪氏の古巣、感染研の利権か」。例の客船の乗客がなぜ足止めになったかよくわかる。 https://t.co/eadrDg8IoX @iwakamiyasumiさんから

— 鯉二郎 (@t3klmula) February 18, 2020

採集したサンプルらしきものを扱っている人、ゴーグルもタイベックスも使っていないね。信じられない。

救急車の横にいる自衛隊員、素手だね。現場でこれだと自治体事務系の人のように感染するよ。

どうしてみんな基本の基本を出来ないのかな。

感染したら、その対応の方がずっとコストかかるのに。 https://t.co/00CnLxEekc

— Hironobu SUZUKI (@HironobuSUZUKI) February 18, 2020

こんな緊急事態に襲われている時に、

進次郎大臣。新型ウィルス対策で公務員は睡眠不足の必死の対応してる時、対策会議サボって地元新年会出席。委員会で何度聞かれても認めない。野党議員の質問時間をダラダラ同一答弁で逃げる。安倍首相と同質。質が悪い

新型肺炎の会議、欠席の小泉氏が新年会？ 説明を避ける https://t.co/M1EXndKmAr

— miyasuke (@miyasuke_mai) February 18, 2020

小泉進次郎に続き萩生田大臣もコロナウイルス対策本部ほったらかしにして地元の消防団の祝賀会って
こんな大変な時に....
国家崩壊だな pic.twitter.com/PnjIJdCPya

— 仁尾淳史(note始めました) (@atsushi_mic) February 19, 2020

自民党官僚は国難・コロナウイルスへの危機管理ゼロが分かった。
海外の皆さん、日本はこんな程度なんですよ。

⭕小泉進次郎　地元横須賀での新年会🍺🎶🍺🎶🍺
⭕森まさこ　　書道展表彰式参加
⭕萩生田光一　地元消防団と🍺🎶🍺🎶🍺

野党「責任放棄だ」ごもっとも。

— Sasaki Kazuo ～ 安倍政権の不都合な真実 ～ (@nabe10101948) February 19, 2020

そして極めつけはやはりこの人。

よりによってなんで今コレがニュースになるんですか？
アメリカで同じような状況の中、同じような事を大統領がしたら…って想像しようと思ったけど全然出来ない。
ホントに異常ですよ、首相本人も報道も。
気がつきませんか？ https://t.co/9QIkDbtKJW

— レア眞海 (@maumi11) February 19, 2020

クルーズ船で新型コロナウイルス感染が確認された８０代男女２人が死亡。

コロナ対策会議をサボっていた

小泉環境大臣、

萩生田文部科学大臣、

森法務大臣

は責任を取って辞任すべき。

任命責任を取って

アベ総理

も辞任してください。
pic.twitter.com/cmG8WUEb1O

— 君に届け!滑稽新聞@無糖派 (@akasakaromantei) February 20, 2020

日本は今、これほどに恐ろしくおぞましいことを平気でする政府に取り憑かれてしまっているということなのでしょうか。

この国は末恐ろしい。感染が発覚すると感染経路を漏洩しないよう誓約書を書かされるのだそうだ。自分の危機管理能力の無さを棚に上げ、ただ情報統制だけにひたすら奔走する。国民の命よりも断然オリンピックが大事。

早く日本から亡命した方がいい。 https://t.co/d4fi07eIlu

— サイトウカラミ (@saitokarami) February 18, 2020