ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

生徒たちの発表会・2018

2018年12月09日 | 音楽とわたし
こちらに来て18年と8ヶ月。
日本にいた頃と同様、相変わらずのピアノ教師をしてきた。

借金取りのヤクザに追いかけられてた(借金はわたしじゃなくて親のものだったけど)頃に、それならいっそ、違う組の暴力団幹部の子どもの家庭教師になったら?と、当時お世話になっていた教授が紹介してくれてピアノを教え始めた。

若い頃は、その日の気分で教え方が変わったり、ちょっとしたことで腹を立てたりしたから、生徒たちは大変だったろう。
歳を重ねてもなお、やっぱり怒りっぽくて、レッスン中に笑顔を浮かべることも少なかったから、いやな感じだなあって思ってた生徒は多かったろう。

そんなわたしがこちらに来てまず驚いたのは、生徒たちが自由に気持ちを話すことだった。
いやなことはいや、嬉しいことは嬉しい。
わたしが使った言葉が気に入らなかったり、意味がわからなかったり、言い過ぎたりした時には必ず、すかさず何か言ってくる。
わたしが褒めると、ありがとうと言って嬉しそうに笑う。

日本で23年間教えてきて、めったに味わえなかった会話が、ここでは例え7歳の子どもであっても存在する。
はじめは面食らってたじろいでいたけれど、そのうちに楽しむようになった。
そしてはじめて考えた。

日本の子どもたちもきっと、こちらの子どもたちのように、言いたいことがいっぱいあったんだろうな、と。

何年やろうが、学ぶことは後からどんどん出てくる。
やればやるほど、もっと学ばなければと思う。


17年目の去年の夏に、生徒たちの世代交代があった。
まだ6歳の、ピアノの鍵盤を押し込むことさえできないような小ちゃな手で、ドレミから始めた子たちが、気がつくとわたしよりうんと背が高くなり、声も低くなって、
「続けたい気持ちは山々なんだけど、もう物理的にどうしようもないので、レッスンをやめます」と、次々に離れていった。

10年以上も教えてたし、弾ける曲もうんと増えてきてたし、教える方としては「よし!これからがうんと楽しみだ!」と思っていたので、そういう子たちがごっそり抜けたのはショックだった。

でも、そういう覚悟はしていなければならなかったんだ。

『いつまでも 続くと思うな ピアノの生徒』なんだから。

というわけで、一気に10人近く減ったので、夏休みが終わってもずっとまだ夏休みが続いているような感じで、生活はじわじわと苦しくなった。
けれども一年の締めくくりとしての発表会はやりたい、どうしよう…と悩んでいた。

いつもの会場を借りると、割り勘の金額がかなり増える。
どうしよう、どうしよう、どうしよう…。
決められないまま11月になってしまった。
11月の中頃に、生徒たちの中で一番古株の兄弟が、発表会に出るのは負担が大き過ぎるので、欠席したいと言ってきた。
それで決心がついた。

よし、家でやろう。

生徒数は14人、兄弟姉妹がいるので家族は9家族。
両親だけが来ると仮定しても最低32人、もしも親族友人を誘って来たら40人を超えてしまうかもしれない。
うちの折りたたみ椅子は10脚。台所の椅子が5脚。夫の仕事椅子、ピアノの椅子、ソファにぎゅうぎゅう詰めで8人、あれやこれやを集めても25人分。
なので、もしできることなら、折りたたみ椅子持参で来てくださいとお願いした。

この部屋だけは準備完了。発表会の始まりを待つばかり。


とにかく家具を壁際に移動して、少しでも椅子が置ける場所を作らねば。


もしかしたらこの階段にも座ってもらわなければならなくなるかもしれない。


連弾プログラムの最後は、3手連弾のジングルベル♪


そして最後の最後に、最近友だちになったリリーが、クリスマスに合った曲を2曲歌ってくれた。
ソプラノ歌手の彼女とは2ヶ月前に知り合って意気投合し、一度だけ手持ちの曲で練習をした。
歌を勉強していたけれど、アレルギーを拗らせて断念し、美容師になった彼女は、でもやっぱり音楽を捨てることはできないと、7年ぶりに歌い始めた。
発表会の場所はもちろん、プログラムもギリギリまで決められなかったから、ゲストのことも後々になってしまっていた。
なので、彼女に頼んだのは発表会の前々日。
そして前日に承諾を得て、当日の午後に初合わせ、そして本番という無茶苦茶っぷり。
でも、ステキな贈り物になったと思う。
ありがとうリリー!


そんなこんなのバタバタ発表会だったが、とりあえずリビングに全員座っていただくことができた。
それはもうギュウギュウで、さぞかし窮屈だっただろうと思うけど、みんなニコニコと、実に居心地の良い家だと言ってくれた。

ぶうぶう文句を言いながら暗譜に挑戦した生徒たちは、全員しっかりと弾き終えることができて、いつにも増して満足そうだった。
音楽の表現が、いつもより豊かだった。
始めたばかりの3人はともかく、後の11人(+2人)中3人の高校生たちにとっては、もしかしたらこの日が最後の発表会になるかもしれない。
一番長いお付き合いをしているのはW家。
かれこれ12年、まずは6歳だった長男が、しばらくして次男が、そして三男が、さらにお腹の中にいた長女が、生徒として通ってくれている(いた)。
長男が辞め、そして去年、次男が辞めた。
この兄弟妹4人は全員、水泳の選手でもあり、特に次男と三男の二人はジュニアオリンピックの強化選手に選ばれている。
「いつかオリンピック選手になってインタビューを受けたら、実は僕はピアノも得意なんです。先生はまうみですって言ってね」
などとド厚かましいことを言うわたしを、照れくさそうに笑いながら見下ろす(彼はめちゃくちゃ背が高い)彼は、今日のことをずっと覚えていてくれるだろうか。


たくさんのきれいなお花、美味しそうなデザートやスナックをありがとうございました。


また来年を目指して頑張ります。
でもやっぱり会場は別のところがいい。
家具の移動や床拭きで、すっかり腰を痛めてしまったし、来てくださった人たち全員に、ピアノを弾く姿を見てもらえなかったのはとても残念だったから。
それにはもう少し生徒を増やさねば。
作曲と指揮とピアノ教師。
どれもやりたくてやっていることばかり。
しみじみありがたいと思う。
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カミソリ刃がついた鉄条網…これが琉球セメントと防衛省、そして安倍政権の正体

2018年12月07日 | 日本とわたし
カミソリ刃がついた鉄条網。


こんなものが、沖縄の高江の、そして今は安和桟橋付近の、住民が生活している場にまで張られている現実を、みなさんは知っていますか?




防衛省は、あくまでも琉球セメントがやったと主張していますが…。

ひどいですね、どちらも本当にひどい。






辺野古移設埋め立て攻防 「琉球セメント」も“安倍案件”か
【日刊ゲンダイ】2018年12月6日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/243141

沖縄の米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古移設のため強行されている、埋め立て用土砂の積み込み作業。
搬入に使用される桟橋を設置した、「琉球セメント」(浦添市)の届け出に不備があるとして、県が一時停止させていた作業が5日再開した。

実は、この「琉球セメント」は、安倍首相のお膝元である山口の、「宇部興産」(宇部市)の関連会社だ。

「宇部興産」といえば、安倍首相の祖父・岸信介元首相の長男である岸信和氏が、16年間勤務
2015年には、経産省から補助金交付が決定していたにもかかわらず、安倍首相が代表を務める政党支部に、50万円の政治献金をして問題となった

そんな「宇部興産」は1998年、「三菱マテリアル」とのセメント事業を統合した際、公取委から独禁法上の問題があると指摘され、関連の「琉球セメント」への出資比率の引き下げなどを求められている
「宇部興産」と「琉球セメント」がズブズブなのは明らかで、沖縄では、「今回の土砂積み込みも安倍案件」なんてウワサが飛んでいるらしい。


「琉球セメント」に、現在の「宇部興産」との関係などを尋ねると、
もともと親会社と子会社の関係でした
今は株式を調整して、つながりはほとんどなくなっております。
昔のことなので詳しい話はわかりません」
(担当者)と説明したが、

沖縄でも「アベ友」が暗躍しているとすれば、トンデモない話だ。


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これ以上沖縄の自然を傷つけるのはやめてください!
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技能実習生3年間に69人死亡。「表も見てないし聞いてない。だから答えようがない」と言い放った安倍首相

2018年12月07日 | 日本とわたし
もう本当に終わってるとつくづく思います。
自民党、公明党、維新の議員は、国会議員としてのみならず、人として終わってる。
そんなひとでなしたちによって、ひどい法案が次々に通されてしまう国会は、もう国会と呼べるものではありません。

国会会期中に海外をうろつき、やっと戻ってきて国会に姿を現した安倍首相。
当然質疑に対応すべく、というか首相なら当然、知っていなければならない案件の内容を、読んだことがないだの知らされていないだの、
挙げ句の果てに言った言葉が「私は答えようがない」?!

こんな言葉をヌケヌケと言い放ち、ニヤニヤと笑っているような人間が、日本の首相の座に居座っていることの恐ろしさ。

何度でも言います。
この政権は本当に危険です。
国会を腐らせ、立憲民主主義を根幹からじわじわと壊し、人殺しの道具をアメリカの言い値で爆買いし、税金を国民から吸い上げられるだけ吸い上げる。
次の選挙では、自民党、公明党、そして維新を、徹底的に弱体化させることが肝要です。







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技能実習生3年間に69人死亡、首相「私は答えようがない」
【TBS NEWS】2018年12月7日
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20181206-00000070-jnn-pol

大詰めを迎えた、外国人労働者の受け入れ拡大をめぐる国会審議。
そんな中で飛び出した、安倍総理の発言が、波紋を広げています。

「時差が激しく残っている中において、あしたは法務委員会に2時間出て、ややこしい質問を受ける」(安倍首相・5日)

「ややこしい質問」とは一体どういう意味なのか、野党側は「国会軽視」だと反発しています。
 
「時差ボケで帰ってきたらしんどいとか、そんな姿勢で国会に臨もうとしている。“ややこしい質問”と言われようが、何と言われようが、今のあるこの事態を国民の皆さんに知っていただく」(立憲民主党 辻元清美国対委員長)

国会では、野党側が、新たな資料をもとに安倍総理に質問しました。
 
「技能実習生は、この3年間で、69人亡くなっております」(立憲民主党 有田芳生参院議員)

これは、法務省が作成した資料。
2015年からの3年間に、69人の外国人技能実習生が死亡した事案がある、と記されています。
多くは20代で、中には10代の死亡事例もあります

「日本を本当に愛してやって来たのに、結局、差別され、虐待され、蹴られ、殴られ、自殺をした。
そういう人がいっぱいいるのに、これをどのように総括して、新しい制度に入っていかれるのか」(立憲民主党 有田芳生参院議員)


「亡くなられた例については、私は今ここで初めてお伺いをしたわけで。ですから、私は答えようがないわけでありまして」(安倍首相)

「ややこしい質問をお聞きします。自殺・凍死・溺死、溺死はこの3年間で7人です」(立憲民主党 有田芳生参院議員)

「私、その表も見ておりませんから、お答えのしようがないわけですが、法務省において、もしそれが異常な数値であれば、当然それは、どうしてそうなったかということは、対応していくことになるんだろうと」(安倍首相)

政府側は、詳しい状況については、法務省のプロジェクトチームで調査するとしていて、あくまでも来年4月から、新たな制度をスタートさせる方針です。

「今回のこの外国人材の受け入れ、そして共生のための総合的対応策について、法務大臣が指揮をし、しっかりと対応してまいります」(安倍首相)

「審議時間は確保した」と、法案の採決に踏み切りたい与党側と、「議論は尽くされていない」と徹底抗戦の構えの野党側。
国会は10日が会期末。

与野党の対決は大きなヤマ場を迎えています。


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外国人技能実習生69人が死亡 2015~17年の3年間 入管局長は経緯把握せず
【毎日新聞】2018年12月7日
https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/010/232000c.amp

2015~17年の3年間に、外国人技能実習生計69人が亡くなっていたことが6日、法務省の集計資料で判明した。
同省の和田雅樹入国管理局長は、同日の参院法務委員会で、多くの人の死亡経緯について、「把握していない」と調査不足を認め、全員分の調査に乗り出す考えを示した。

資料は、立憲民主党の有田芳生氏が、同日の参院法務委で示した。

資料によると、
国籍別で、亡くなった人が最も多かったのは、
中国の32人
次いで
ベトナム26人
モンゴル3人
タイ、フィリピン、インドネシア各2人
ラオス、ミャンマー各1人――の順だった。

年齢層別では、
「20~24歳」の24人が最多で、
「25~29歳」の22人
「35~39歳」の10人が続いた。

「自殺」と書かれていた事案が6件
「溺死」が8件
「凍死」も1件あり、
「殺虫剤を飲んだ」
「生き埋めとなった日本人を助けようとして巻き込まれた」などの事案もあった。


17年末時点では、27万4233人の実習生が、日本に滞在していた。

有田氏は、
「希望を持って来日した若者たちなのに、なぜこんなことが起きたのか」と、政府の対応を批判。

山下貴司法相は、
「事件性があれば、労働基準監督署や警察などに通報している」と説明したが、

有田氏は、
「実習生の環境が変わらないまま、新制度に行くことは絶対に許せない」と主張した。
【青木純、野間口陽】


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実態調査結果を法務省が公開せずにきたものを、野党が公開請求を出したところ、こんなことをさせられていたのですね。









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決まってしまいました…。
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守田敏也氏「日本政府と三菱重工が、トルコへの原発輸出を断念した!トルコの民衆、支えた人々の勝利だ!」

2018年12月05日 | 日本とわたし
守田さんから、とても嬉しいニュースが送られてきました。
守田さんもすごく嬉しそうです。
そりゃそうでしょう。
守田さんは2014年の初春に、原発反対運動をしている人々からの講演の依頼でトルコに向かい、その後これまでの間に計4回、トルコに渡っては講演をし、
「日本の安倍首相は大嘘つきです。決して信用しないでください」と、繰り返し伝えてきました。
原発拒否運動をしているトルコの人々と、彼らの運動を支え真実を伝え続けてきた守田さんとの間には、強い信頼が存在しています。

原発反対運動は生半可な気持ちではできません。
権力と金にモノを言わせて、人々の暮らしや健康を害することを承知で、自分たちの利潤を追求するような輩たちが相手なのですから。
トルコの人々も、これまでに何度も、心身ともに傷つけられてきました。
それでもあきらめずに、大きな権力に立ち向かってきた強い意志と行動力に、わたしは心からの敬意を払いたいと思います。

守田さんのブログ記事は、こちら↓↓↓でお読みください。

【勝利宣言】
政府と三菱重工がトルコへの原発輸出を断念しました!
わたしたち民衆の勝ちです!

【明日に向けて・守田敏也氏のブログ】2018年12月4日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/aad9d956266215d6e4640bd977933871

● 勝利宣言!トルコへの原発輸出をくいとめたぞ~~!

みなさま。
日本政府と三菱重工が、トルコのシノップへの原発輸出を断念しました!
やったあ!
私たち民衆の大勝利です。
ここに、高らかに、勝利宣言を発します!
この勝利は、なんといっても、トルコのみなさんの努力によってもたらされたものです。
同時に、世界民衆の「危険な原発の建設・運転をやめよ」という声の高まりこそが、もたらしたものです。

ー中略ー

断念の最大の理由は、「建設費が五兆円と当初想定の二倍にのぼる見込み」となったこと。
採算がまったく合わなくなったことにありますが、理由は、安全対策のための建設費が高騰したこと。

ではなぜ、安全対策が強化されたかといえば、
原発の危険性に目覚めた私たち日本民衆をはじめ、世界各地で民衆が起ちあがり、運転や建設の中止を求める声を高めたからです。

原発路線をひた走る各国政府は、「安全対策」を強化することで批判をかわそうとしたわけですが、
そのために莫大な費用がかかってしまい、それでもう採算が合わなくなってしまった
のです。

だから、この勝利は、私たち民衆がつかみとったものです!


● これでトルコと日本の友情が守られた!

このことで、トルコと日本の信頼関係が守れたことも強調したいです!
僕はこれまで、トルコに4回招かれ、各地で講演させていただきましたが、そのたびに感じたのは、トルコの方たちの日本に寄せてくださっている篤い信頼でした。

トルコでは、「エルトゥールル号遭難事件」が広く知られています。
時は1890年、日本に親善訪問したオスマン帝国の軍艦が、帰途において和歌山沖で海難事故を起こし沈没。
近くの漁民たちが、命がけで生存者を救助し、日本海軍が、彼らを祖国に送り届けたのでした。

この話は映画にもなっています。予告編をご紹介します。
『海難1890』
https://www.youtube.com/watch?v=Iadt_c4pBwI


こうしたことからも、また、日本が原爆を落とされながら平和国家として再建してきたことからも、トルコの方たちの日本への信頼感は、とても篤いものがあります

だから、トルコで奮闘している人々に招かれた僕の役割は、「日本の安倍首相は大嘘つきです。決して信用しないでください」と繰り返すことでした。

そんな中で、トルコの方たちが、日本の原発を断固拒否し、さまざまな行動を重ねてくれて中止にいたったわけですが、
僕はこれで、かえって、トルコからの日本への信頼が守れた、とも思っています。
原発が事故を起こし、トルコの人々を傷つけ、長年に亘る友情も失ってしまう危険性が遠のいたからです。

僕は、日本国の利害のために動いているわけではありませんが、僕の方がよほど日本への信頼を守り、日本人総体のためにもなる活動を重ねているとも思います。


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この後守田さんは、ともに奮闘してくれた二人の日本人、丹下紘希さんと森山拓也さん、そして木幡ますみさんや佐藤大介さん、そしてトルコの人々のことを紹介してくれています。

その丹下さんの「あなたを心配する手紙」という、トルコ語で語るビデオレターを聞かせてもらいました。
涙があふれました。
文字起こしとキャプチャー取りした写真を紹介させてもらいます。

あなたを心配する手紙 / Dir TANGE KOUKI NOddIN
https://vimeo.com/92443743

『あなたを心配する手紙』

トルコの人へ

こんにちは わたしは日本人です。

わたしは今、「トルコの人たちのことを心配している」と伝えたくて、トルコ語を教えてもらいました。




日本の首相は、トルコに原発を売りました。
そのことをとても恥ずかしく思っている日本人はたくさんいます。
なぜなら、私たちの国は、2年半前に、福島の原発事故を経験したからです。

私は、フクシマの原発20キロ圏内の街を訪れました。

事故があった街は、2年半経ってもあの日のままです。


今でも、事故のあった原発の中がどうなっているか、危険すぎて誰も確認できていません。




そして毎日、300トンもの放射能汚染水が、海に流れ出ています。


汚れた大地を大量に削り取っても、そのゴミの処分は決まっていません。

原発の使用済み燃料は、10万年管理をし続けなくてはいけない、大変危険な物質です。


もしも、未来に、私たちが売った原発が、あなたの国で事故を起こしたら、一体どんなことが起きるか?
想像すると、私たちはとても恐ろしい。
日本人として、謝っても謝りきれない。


私はトルコの人たちを、とても心配しています。
私たちは、あなたと、あなたの国の未来を心配しています。

原発はエネルギーですが、同時に、とても大きなお金を生み出すシステムでもあります。


日本がそうであるように、その利権によって、人々は判断を間違い、意見が分かれます。
同じ国の中で、同じトルコ人同士、争うことになるかもしれないのです。


原発はもはや、安全ではありません。

日本は経済のために、未来を犠牲にしてしまった国です。

決して誰も信用しないでください。

原発があることに慣れないでください。

いつまでも見守り、注意し続けることが重要です。

わたしはトルコをバスで旅をしたこともあります。
とても美しい国だと感じました。
未来に、その美しさを失うことのないよう祈ります。

トルコの人へ、その未来の子供たちへ

日本より愛を込めて


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他にも色々な記事や細かな情報を書いてくださっているので、ぜひ元記事を読んでください。

そして今日、今後はこの件を、日本の報道はどう伝えているかの検証をしてくださっています。

トルコへの原発輸出断念は、日本の原子力産業終焉の序曲だ!
【明日に向けて】2018年12月5日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/c/ca042f888519b60f8815f0dd1874665a

昨日4日に、日本政府と三菱重工がトルコへの原発輸出を断念するという報道がなされました。

最初に報じたのは日経新聞です。
続いて東京新聞、共同通信、時事通信などが流し、今日になって産経新聞、日刊工業新聞、赤旗などが報じています。
興味深いのは今のところ、NHK、朝日、毎日、読売などの大手が沈黙していることです。

テレビニュースでは、いまのところ、朝日新聞系列の「テレ朝」が報道を行っています

「計画を断念する方向で検討していることが分かりました」と慎重な言い回しをしていますが、
「トルコでの原発計画は、日本政府のインフラ輸出戦略の目玉でしたが、暗礁に乗り上げることになります」と結んでいます。


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今年の夏に、天文学的費用を無駄使いした挙句に廃炉が決まった、福井県敦賀市にある高速増殖原型炉「もんじゅ」。
やっとのことで、炉内外にある核燃料を、取り出す作業が始まりました。
開発においてもトラブルだらけだった「もんじゅ」ですが、廃炉の準備段階でも同じく、機器のトラブルが相次ぎましたが、
結局、当初の予定から1カ月遅れの今年の8月に、30年に及ぶ(これも先々どうなることか…)本格的な廃炉作業に入りました。

原子力規制委員会が認可した廃炉計画では、
・2022年度までに、原子炉と貯蔵槽で、冷却材のナトリウムに漬かっている計530体の核燃料を洗浄し、水の入ったプールに移す。
とありますが、取り出した燃料の処分方法は決まっていません。
原子力発電においては、肝心のところが抜け落ちているのです。
杜撰で無責任極まりないシステムですが、そうでないと使えない、きちんと検証しまともな常識で考えたら、地震大国のような日本には、到底あってはならないモノだからです。

なのにまた、性懲りも無く、日本の原子力ムラの企業と人間たちは、高速実証炉なるものにしがみつこうとしています。

もんじゅ廃炉後の高速実証炉計画
三菱重工業、2030年代に建設

【福井新聞オンライン】2018年12月2日
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/751493



この図は、各原発に有事が発生した際に、居住禁止になるであろう170km域を、視覚化したものです。


日本のみなさん、トルコに続こうではありませんか!
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だんだん好きになる だんだん難しくなる だんだん怖くなる 

2018年12月04日 | ひとりごと
今年の冬は大雪が降って寒い。
そんな予報が出ているらしい。
もうすでに、11月中旬に大雪が降って、雪かきを経験しているし、零下になることも珍しくない。
夜なんてもう、毎日のようにマイナス5℃前後まで気温が下がっている。

今年は暖房用のオイル代がすごいことになってしまいそうで今から恐ろしい…。

長男くんの就活が実り、昨日から出勤している。
マンハッタンのミドルタウンにある、本人いわく、周りの人たちが親切で気持ちよく働ける会社らしい。
大学を出てから我武者羅に働き、今年の5月から一時休憩して、博士号を取るべく復学をしようとしたが叶わず、けれども実家に戻っているのでのんびりと(本人はそうではなかったかもしれないけれど)就活をやっていた。
まあこれでひとまず一安心。

指揮の練習は毎日やっている。
レッスンで教えてもらったことが、少しずつ身に付いてきたような気がする。
楽譜には細かな書き込みが増えてきたし、イメージトレーニングにも慣れてきた。

先週末は、オーケストラのメンバーではなくて、歌手の二人と一緒にリハーサルをした。
デュエットのソプラノを担当するのは、ロシア人のベテラン。
メゾソプラノは学生のアメリカ人。
実はこの二人の間には、これまでの練習の様子を見る限り、ピリピリとした緊張があったので、それをときほぐすことができたらと思い、彼女たちとわたしの3人だけの練習を提案した。

練習日当日に、メゾソプラノの学生から、こんな話を聞いた。

わたしはいつも、ソプラノの影でいて、光が当たらない感じがする。
自分の歌いたいように歌おうとしても、それを認めてもらえない。
高圧的な言い方をされて気落ちする。
わたしの意見も取り入れてほしい。

う〜ん…ここまでとは思っていなかったので唸ってしまった。
マンハッタンに向かう車の中で、運転してくれる夫の横で、練習をしながら二人の気持ちをどうほぐすか考えたのだけど、もう現場でその都度対応していくっきゃないと腹を括った。

マンハッタンの街並みは、何度来たって写真に撮りたくなる。
18年半も観光客をやってると、夫はいつも呆れている。
実は自分でも呆れてたりするんだけど…。







待ち合わせはOPERA AMERICA。
ACMAの新しい拠点だ。
スタッフの人たちはみんな親切で温かいし、ホールの音響も良いし、練習室のピアノの質も前の場所に比べたらダントツに良い。
そしてレンタル代が前の場所より安い。
なんでもっと早くここに移らなかったんだろうと思う。

練習時間はあっという間に終わってしまった。
彼女たちの歌を集中して聞けたことは良かった。
今まではいつもオーケストラのメンバーと一緒だったので、二人の間のバランスとかタイミングとか、ハーモニーの響きとかに集中して聞けなかった。

聞いてみると、やはりソプラノの響きが強すぎて、メゾソプラノが十分に伝わってこない部分があちこちに見つかった。
テンポが次々に変わる曲だけども、それぞれのテンポの中のそれぞれのフレーズにも揺れがあって、どういう風に揺れたいのかが理解し合えていない。
それで二人に意見を聞いたり、実際に歌ってもらったりしたのだけど、「その時々によって歌い方は変わるから」なんて言い出すもんだから、全身汗まみれになってしまった。

これが一人の歌手対ピアノ伴奏っていうことだったら、ここまでこじれないだろうになあ…。

そして練習が終わってから、今度はソプラノのベテランの方から話があった。

彼女(メゾソプラノ)はずっと練習不足だったと思う。
歌い方が平坦で、腹筋をちゃんと使っていない。
どう歌いたいのかわからない。
先日二人だけで練習したんだけど、なんの連絡も無しに1時間半も遅れてきた。
若いからかもしれないけれど、わかるでしょ、1時間半。

うーん…これは歌以前の問題かもしれない。

もう一度、今月中に練習する。
今度は2時間かけて。
練習の後に、できたら3人でお茶でも飲みながら話そうと思う。

とにかく、せめて歌手たちだけでもまとまってくれないと、わたしには33人の、主張が強そうなオーケストラメンバーをまとめる仕事が残っている。
コンサートは来年の11月で、なんだまだまだあるじゃないかと思われるかもしれないけれど、この曲の全体練習は今のところ、今後はたったの二日ポッキリで、その後は本番直前にちょろちょろっとするだけ。
たった二日、それぞれ3時間練習したところで、こんな抒情詩的で表現の細やかな曲を、あのメンバーで演奏しきれるはずがない。
なんて断言してしまう自分も自分だけど、だからせめて歌だけは心配せずに振りたいと思う。

かなり気持ちが重くなってしまったけど、帰りにここに寄って、大好きな餅菓子を買って帰ったのでもう大丈夫。



大好きな俳優さんの言葉の覚え書き。

人の人生を研究するある教授が、65歳を超えた人々に聞いた。

「あなたの人生を振り返ってみて、最も後悔することはなんですか?」

「我慢できずに退職したこと?」
「間違った判断で財産をなくしたこと?」
「つまらない人と結婚したこと?」
「浮気して離婚されたこと?」

最も多い答は、

「小さなことをついつい、くよくよ心配してしまってきたこと」

自分で決めてやったことは後悔しない。
時々ちょっと気になったりすることはあるけど。
そこから学ぶことがいっぱいある。

自分が決心したことは振り返らない。
それが自分にとって正しいものだったと信じてるから。

やめたくない仕事をしていること。
それだけで充分だし感謝している。

経験を積んで、分かってくると、やっていることにこれまでよりもっとストレスを感じるようになる。
分からずにいる時は、自由奔放に楽しくやってた。
分かってくると、悩みが増えてくる。

自分が一番好きになるものは、
自分を一番幸せにしてくれると同時に、
自分を最も用心深くさせる。

だんだん好きになる。
だんだん難しくなる。
だんだん怖くなる。
そんなふうに続けていくことが、私を成長させてくれる。
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首相官邸記者会見における菅官房長官の不真面目で無責任な態度を動画にまとめ、公に晒してください!

2018年12月02日 | 日本とわたし
umekichiさんは、菅官房長官と記者クラブによる会見内容(望月記者と菅官房長官の質疑応答部分)を、コツコツとツイートし続けてくださっています。
望月記者以外にも、疑問をぶつけ、検証を促したり、ちゃんとした答を求めたりしている記者はいるのかもしれませんが、
この望月記者の質問に対する菅官房長官の横暴で無責任極まりない態度は、公の場に晒さなければならないと、ずっと思ってきました。

そしてその、彼女の声を囲むように聞こえてくるのは、ノート型パソコンだかのキーボードを叩く音。
そしてこの夏からは、広報官による質疑の邪魔が入るようになりました。

もちろんそれは、質疑を受ける立場である菅官房長官からの打診があってのこと。

内閣記者クラブに、「後何人、後何問まで」という制限をかけ、会見の打ち切りを実行するよう打診した菅官房長官ですが、
そんなトンデモな打診をなんと、記者クラブは応じてしまっているのです?!

それから後はずっとこの調子。

「今手を挙げている方、1問でお願いします」
「質問はまとめて手短かにしてください」

さらには、官邸報道室から東京新聞に、
「未確定な事実や単なる推測に基づく質疑応答がなされ、国民に誤解を生じさせるような事態は断じて許容できない」などという書面が送られていました。

「仮定の問題なのでお答えできない」

国会でも会見でも、この馬鹿げた答が大流行りです。

執拗に急所を抉る質問で、国民が知るべき真実を明らかにする。
それこそが記者が記者たる所以です。

アメリカの名物記者だったトーマス・ヘレン氏。
彼女は、ケネディ政権が発足した61年に、花形のホワイトハウス担当になり、オバマ氏まで10人の大統領を間近に見てきた記者です。

彼女の言葉を紹介します。

「政治家を相手にインタビューするなら、彼らが公務員で、あなたが彼らの給料を払ってることを思い出させてやりなさい。
常に道理に適った質問をしなさい。
そして、諦めないで。
必ず内部告発がありますから。
国を救おうと努力する人は常に存在するんです」


最近も、トランプ大統領を激怒させた記者が、記者会からの追放を命じられましたが、それに対し、超共和党寄りのFOXまでが抗議し、記者は再び戻ってきたという事件がありましたが、
アメリカの記者クラブは、政権に切り込み、疎んじられるような質問をし、真実を明らかにし責任を問おうとする記者を守ります。
権力者が、気に入らない質問をした記者に圧力を加え、会見から排除しようなんてことを、我々は許さないという気概があり、それを行動に現します。

国会や記者会見で、なぜか中止にならない『質問内容の通告』なんてありません。
政権に真っ向から対峙し、検証や調査を重ねることで抱いた疑問に答させるべく、厳しい態度で質問を浴びせる。
それこそが記者の仕事です。




umekichiさんのツイッターはこちらです。
https://twitter.com/umekichkun





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報道が詳しく伝えない、国会もちゃんと放映されない、だから知ろうにも知り得ない、正しくは知ろうとしたら知ることができる大切な物事を、いろんな通りに現れて、モニターを使って伝えてくれる山本議員。

その行動にヒントを得た上西教授が、報道姿勢が変わってくれるのを待っている場合ではないと、市民が代わりに伝える方法を考え実行しています。





こういう行動は市民の真骨頂。
どうかお願いします。
umekichiさんが伝え続けている『首相官邸で行われる菅官房長官の記者会見』のひどさを、一目で見られるようなまとめ編集ビデオを、どなたか作ってくださいませんか?
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#0113国会前大行動 安倍政権6年間-これ以上、任せられない!

2018年12月02日 | 日本とわたし
集まれ市民!

2019年1月13日午後2時

国会前大行動


#0113国会前大行動 安倍政権6年間ーこれ以上、任せられないー修正版
僕は権力なんかに負けたりしない。by京都出身の高校生

京都出身の高校生
2018/12/02 に公開

安倍政権誕生から、もう6年。
まともな政治、市民のための政治はどこへ。

高校生が立ち上がる、その国会前デモは 2019年の1月13日。
午後2時からです。


若者、大人、老若男女問わず、政治に関わるみんなで訴えよう。
2019年は、参院選。
野党共闘の前進も求めて行こう。

許すな、強権政治を。

認めるな、安倍政権を。


******* ******* ******* *******

高校生が作ってくれたこのビデオ。
日本中の、全国の、どの大人の人にも観て欲しいです!

そして以下↓は、彼のブログです。

『僕は権力なんかに負けたりしない。by京都出身の高校生』
http://hnk9nh.livedoor.blog

記事のタイトルは以下の通り。
しっかりとした意見が簡潔に書かれています。
ぜひお読みください。

シリーズ国会と安倍政権ー臨時国会で荒らされた永田町ー②強行採決とは

①失望 シリーズ国会と安倍政権ー臨時国会で荒らされた永田町ー

半年前から追う、参院選 #参院選に行こう

民主主義とメディア

臨時国会の前に、政治を見直す。

アンナチュラル#0919安保成立忘れるな

沖縄のミライ

国難は君の嘘。

安倍の暴走を止めたい

安倍晋三の言いなりになんてならない
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