キングエルメスは、5月8日東京11R NHKマイルカップ(G1・芝1600m)に坂井瑠星騎手で出走します。
- 22.05.04 坂井瑠 栗東坂良 1回 52.6-38.2-24.8-12.6 末強め追う
ホウオウライジン(古馬3勝)強めを0.2秒追走0.4秒先着
- 22.04.29 坂井瑠 栗東坂良 1回 55.4-40.3-26.0-12.8 馬ナリ余力
- 22.04.13 坂井瑠 栗東坂良 1回 53.6-38.9-25.3-12.7 馬ナリ余力
グローレジェンド(三未勝)一杯を0.4秒追走0.1秒先着
◇矢作調教師のコメント 「適度に負荷を掛けたかったので、併せ馬で追い切りました。休み明けの前走を使って状態は着実に上向き。100%の仕上げというよりは、もう少し良くなる余地がありそうなデキといった表現が相応しいのかもしれません。まだ若い馬ですから、これからの成長の余地を多分に残しているのかなとも思います。前走は8割の状態でもあの競馬ですからね。中間も脚元や飼葉喰いなどに問題はありませんので、重賞勝ちのある東京、G1の舞台でどれだけやれますか。何とか良い結果を残してほしいと願っています」
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キングエルメスのマイルカップ出走が確定しました。
外向けには強気コメント一辺倒の矢作先生ですが、会員向けには「100%の仕上げというよりは、もう少し良くなる余地がありそうなデキ」と、気を使いつつ本音を語ってくれています。もちろん、前走から上積みがあるのは当然として、そんな中でも『この馬にはまだ上がある』と感じてくれているとしたら、それはあながち悪い話ではありません。
私は前走の内容が『本番前のひと叩き』として絶好だったと思っていますし、もともとキングエルメスは調教より本番で良さが出るタイプだと考えていて、実はかなり大きな期待をしています。人気では昨年のバスラットレオンより下かもしれませんが、勝つチャンスについては勝るとも劣らないのではと…。(結局、バスラットはアレでしたけれど(^^;))
セリフォス、ダノンスコーピオンに限らず強い相手が揃っているので結果は分かりませんが、京王杯2歳Sを勝ったあとにクリーニング手術を施し、長期休養を挟んできっちりマイルカップに間に合わせた陣営の手腕は素晴らしいですし、できることならその成果が最高のかたちで現れて欲しいと思っていますm(_ _)m
**2022/5/8東京11R NHKマイルカップ(G1/芝1600m)出走馬**
Sponichi Annex『【NHKマイルC】キングエルメス 楽に2馬身先着で仕上がり上々、矢作師「時計的にも思っていた通り」』
狙い通りの仕上げ。アーリントンCをひと叩きされたキングエルメスが大きくステップアップだ。最終追いの坂路は先行するホウオウライジン(6歳3勝クラス)の背後から抜け出し、4F52秒6~1F12秒6で楽に2馬身先着。坂井を背に反応がいい。矢作師は「時計的にも思っていた通り。状態が上がっているのは間違いない。東京で勝っているし、条件的にも問題ない」と余裕の表情。京王杯2歳Sを制したスピードが武器。逃げるジャングロを目標に正攻法で押し切りを狙う。
坂井を背に坂路にて併せ馬で追い切るキングエルメス(右)(撮影・亀井直樹)Photo by スポニチ
チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター1本を消化。週1~2回、半マイル58秒程度を乗り込まれています。
◇小泉厩舎長のコメント 「だいぶ普通キャンターにも勢いが出てきたように、ここにきてコンディションは上向き。4日朝に58秒台で登坂した際の感触も悪くありませんでしたからね。今後は週2回ペースで速めを取り入れ、次走に向けて徐々にピッチを上げていきたいと思います」
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何だかんだで次走の宝塚記念(6/26阪神)まであと2ヶ月を切りました。
これからはトレセン入り、そしてレース出走を見据えたペースアップをしていくことになりますが、その入り口において「普通キャンターにも勢いが出てきたように、ここにきてコンディションは上向き」というのはありがたいです。
もともとパンサラッサは調子の波が小さいですし、走ることが好きと言いますか、前進気勢があって安定して力を出すタイプなので、怪我などのアクシデントがなければ仕上げに手間取ることもなく、調教もレースも安心して見ていられます。そういう良いところは弟のアシタカにも見習って欲しいのですが、まあ、なかなか全てがうまくいくとは限りません(^^;)
アシタカの話はさて置きまして、私個人の勝手な予定としては、キングエルメスのマイルカップで国内G1初勝利、そしてパンサラッサの宝塚記念で2勝目を目論んでいますので、引き続き2200m仕様のトレーニングをお願いしたいと思います!
(まあ、なかなか全てがうまくいくとは限りません…ですけれど(^^;))
【2022/3/26メイダン7R ドバイターフ(G1/芝1800m)でのパンサラッサ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のバスラットレオンは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン16~20秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「おそらくどこかでぶつけたのでしょう。左前肢の内側に米粒よりも少し大きい瘤がありますので、慎重を期して今週の15-15は控えました。ただ、歩様には見せておらず普通キャンターを乗れる程度のものですし、獣医師も『痛みは無さそうだ』とのこと。アイシング、水冷、レーザーでしっかりとケアしてあげれば、ほどなく治まってくるものと思われます。次走までまだ時間があることですし、ここは無理せず調整を進めていきたいですね」
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左前肢内側の瘤については心配ないと思いますが、次走がサセックスS→ジャックルマロワ賞だとすれば、まだ時間はたっぷりありますからね。小泉厩舎長が仰る通り、慌てずジックリ進めていけば良いでしょう(^^)
話は変わりますが、バスラットレオンと言えばちょうど一年前、マイルカップに出走して落馬競走中止になったんですよねぇ(^^;) あの時、特にレース直後は藤岡佑騎手が散々な言われようでしたが、何度パトロールを見直しても酷い躓き方で、あれで落ちるなと言うのは無理な話。。藤岡佑騎手にとっては苦い思い出になってしまいましたが、新馬戦快勝やニュージーランドTでの圧勝劇など、バスラットレオンの成長には藤岡佑騎手も随分貢献してくれましたからね。
今は坂井騎手が主戦の座をガッチリ取り戻していますが、バスラットレオンに携わった全ての皆さんを代表してレースで騎乗をするわけで、つくづくジョッキーとは大変な仕事だなぁと思います。m(_ _)m
【2022/3/26メイダン2R ゴドルフィンマイル(G2/ダ1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
◇田中克調教師のコメント 「さすがに3戦を走り切った後ですので、身体のケアを中心とした気分転換を。4日はウォーキングマシンのみとし、インディバでトモの疲れを癒やしつつ5日から跨ってもらい、今週末には再びトレセンに戻したいと思っています。川田騎手によれば、『よっぽど荒れた馬場であれば別ですが、芝は正直どうかと。引き続きダートの方が良いと思います』とのこと。次走もレースに騎乗してもらう方向で調整中です」
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先週、中央初勝利を飾ったばかりのプライムラインですが、ご褒美のリフレッシュ放牧でしばらく楽ができるかと思いきや、田中克先生は今週末には再びトレセンに戻すつもりとのこと。。(滞在僅か数日の超短期放牧(^^;))
トレセンに戻すということは、そう遠くない日程で2勝クラスを使いたいということでしょうし、次も川田騎手継続で調整中となると、おそらく田中克先生は『2勝クラスもすんなり通過できる』と判断しておられるのでしょう。(5/21中京8R・ダ1400mあたりを使うつもりなのかもしれません)
ちなみに私が望んでいた『芝を試して欲しい…』については、川田騎手から「芝は正直どうかと。引き続きダートの方が良い」とあっさり全否定されてしまいました(°◇°;) まあ、何だかんだで地方にいる期間も長かったですし、賢い馬ほどダートを走っているうちにダート馬らしくなっていきますから、プライムラインもそういうことなのかもしれませんね(^^;)
【2022/4/9阪神8R 4歳以上1勝C(ダ1400m)でのプライムライン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のヴィジャーヤは、おもにフェルトダート周回コースで軽いキャンター1500m、ウッドチップ坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター、またはフェルトダート坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター1本を消化。週1回15-15程度を乗り込まれています。5月初旬の馬体重は474kgです。
◇畠山厩舎長のコメント 「右口は少しハミを強く取りたがるようなところがありますが、これも許容範囲。特に乗り難しさは感じられません。淡々としたフットワークで走りに集中できていると思います。先週の金曜日に来場した調教師によれば、『トレセン入厩に向けて、この調子で15-15を継続しておいてください』とのことでした」
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今週は「右口は少しハミを強く取りたがるようなところがある」との指摘を受けたものの、総合的には「特に乗り難しさは感じられません」とのことなので、このまま行くと、地方でトレードマークになりつつあったパシュファイヤー(ホライゾネット)姿は見られないのかもしれません。(もちろん、その方が良いのですが(^^ゞ)
いずれにしても、地方転出前よりキチンと走れているのは確かのようなので、このままの流れでトレセン入り、そしてレース出走へ向かいたいです。その上で、ヴィジャーヤが大人になってくれたかどうかは実戦での走り見てから判断したい…。雰囲気は悪くないと思いますので、できれば近いうちにトレセンに入って欲しいところです。
◇小泉厩舎長のコメント 「先週末、終いのみ15秒台を行った際にフッとハミを抜くようなところがありましたので、4日朝は途中からムチで促してハミを取り続けるように仕向けたところ、最後までしっかりと走ってくれました(=半マイル58.0)。幼さを指摘されていたのは、おそらくこのあたりかと。調教で教えていきながら改善を図っていければと思います」
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実戦でもどこか本気で走っていないように見えるアシタカですが、チャンピオンヒルズでの調教においてもそんな印象があるようです。先週は「注意力が散漫」「走り方が出来上がっていない」「筋肉の付き方がひと息」等々たくさん課題を指摘されましたし、限られた時間の中ではありますが、しっかり勉強し、前進を果たして欲しいと思います。
課題を並べていくと前途多難のようにも思えますが、ひとつ勝ってしまえば改めて勉強する時間が手に入りますからね。まずは本気で走ることを覚えてもらい、どんなかたちでも良いので最初の一勝をもぎ取って欲しいです(^^;)
【2022/4/2阪神9R アザレア賞(芝2400m)でのアシタカ:公式HPより】