**2022/5/8東京11R NHKマイルカップ(G1/芝1600m)15:40発走**
◎ キングエルメス
○ ダノンスコーピオン
▲ セリフォス
△ マテンロウオリオン
△ タイセイディバイン
△ インダストリア
△ ジャングロ
△ アルーリングウェイ
これからオッズは動くでしょうが、前日14:45時点の単複は以下の通りになっています。
セリフォスの1番人気については『まあ、そうだろうな?』と思うものの、ダノンスコーピオンは意外に売れていない印象です。(最終的には1番人気セリフォス、2番人気ダノンスコーピオンに落ち着くのかな…) まあ、現時点のオッズを見ても、今年のマイルカップが波乱含み、混戦模様であることが分かります。私は(素人なりに)8頭に印をつけましたが、無印にしたソネットフレーズやプルパレイ、トウシンマカオあたりも全然チャンスがありそうですからね。
ちなみにセリフォスは朝日杯FS2着からのぶっつけ本番になりますが、G1実績最上位、追い切りの動きも目立っていますし、マイルカップに強いダイワメジャー産駒。左回りは新潟2歳Sで勝っていますから不安材料になりませんし、乗り替わりとなる福永騎手はG1でこういう馬に乗せると怖いジョッキーですからねぇ。。何だか死角がないようにも思えますが、だからこそ1番人気なわけで、もちろんアッサリ勝たれても何の文句もありません。
ただし、朝日杯FSからのぶっつけ本番作戦、私はこれがどうしても気になるんですよねぇ(^^ゞ いや、最近の競馬は調教技術、ノウハウが以前とは全然違うと言われたらそうなのでしょうが、どんなに上手く仕上げても実戦でのレース勘、苦しくなった時のもうひと踏ん張りみたいな部分はどうしようもないと思うわけです。追い切りでどんなに走っても本番より遅いペースで練習しているだけですし…。大阪杯のエフフォーリアを持ち出すまでもなく、今回はつけ入るスキありと見て単穴評価にしました。
ダノンスコーピオンはキングエルメスが3着だったアーリントンカップを見事に制しての参戦です。昨年の朝日杯FSではセリフォスに先着されていますが、僅かに0.1秒差し届かなかっただけですし、ステップレースを使ったローテも評価できます。大外枠が気になるタイプでもないでしょうし、マイル戦での安定した末脚は確かに脅威だと思います。
気になる点はと言えば、唯一経験した東京コース=左回りの共同通信杯で7着と崩れているところでしょうか。1800mの距離が理由との説もありますが、同じ1800mの萩Sは上り最速で勝っていますし、距離だけが理由なのかは分かりません。また、近年好走馬が目立つアーリントンC組の中でも、『勝って参戦した馬はオツリがなく馬券に絡めない』とのデータも…。逆に言えば、それ以外にはケチのつけどころが少なく、前走勝ち馬に敬意を表して対抗評価にさせてもらいました。
インダストリアは弥生賞5着からの参戦ですが、その前のジュニアカップの勝ち方が派手な差し切り勝ちだったこと、そしてD.レーン騎手を鞍上に迎えたことが人気につながっていると思います。確かにローテーションは昨年の覇者シュネルマイスターに被るところがありますし、馬主は同じサンデーRさん。。やってみたらすごく強かった…という可能性もあるとは思いますが、正直、私はダノンスコーピオンやセリフォスより上の評価をする気にはなれませんでした。
何故そうなのかと言いますと、例えばジュニアカップのメンバーレベルについては、2着に負かしたベルウッドブラボーはその後ファルコンS16着、NZT11着。3着だったモンタナアートは1勝クラスを勝ち上がれず、インダストリアと同じ34.3秒の脚を使って4着だったアバンチュリエは1勝クラスを勝っていますが、重賞では共同通信杯8着、NZT9着と今ひとつの成績です。もちろんポテンシャルはあるのだと思いますが、今回は連下評価にさせてもらいました。
他に目ぼしいところでは、NZTでジャングロを捉えきれなかったマテンロウオリオン。セリフォスと同じダイワメジャー産駒でいかにも2歳~3歳春のマイル戦に強そうですし、NZTでのレースぶりは東京コースに替わってプラスに働きそうな内容でした。逃げ粘ったジャングロも上位人気に推されていますが、本番ではマテンロウオリオンの方が怖い気がします。(勝ち馬ジャングロについては、同じ逃げ切りでも昨年のバスラットレオンほどのインパクトはないので…)
ファルコンS、アーリントンCでいずれも2着だったタイセイディバインですが、この馬は相当に強いと思うんですよね。ある程度の位置もとれるし末脚も確か、前々走で左回り、そして前走で速い決着を経験していますから、ダノンスコーピオン、キングエルメスを上位に評価するなら、自然と侮れない穴馬候補に浮上すると思います。
あとは桜花賞8着からの参戦となるアルーリングウェイも無視できません。桜花賞負け組はマイルカップでは常に怖い存在ですし、そもそも桜花賞だって0.2秒しか負けていませんからね。さすがに勝つまではどうかと思いますが、先行力があるのも魅力ですし、(人気次第ですが)厚めのヒモ穴候補にするのは面白いと思います。
最後にキングエルメスですが、これはもう昨日までに散々期待を書いてきましたので、今さらあえて言うことはありません。ただ、この舞台にたどり着けたのは、手術後のリハビリ、北海道での立ち上げ、栗東に戻ってからのトレーニングやアーリントンC出走などなど、それぞれの場面において多くの皆さんのサポートがあったからこそ…。それらのご恩に対しては、この一戦で実力を出し切ること、そして無事にレースを終えて戻ってくることでお返しするしかないでしょう。
もちろん、キングエルメスは馬なので、そんな事情など『知ったこっちゃない』わけですが(^^;)、当日、G1特有の雰囲気に包まれたとき、『俺はここでやらなきゃダメなんだ!』という気持ちに少しでもなってくれたらありがたいです。。そうですねぇ、少なくともクローバー賞で見せたようなトボケた走りだけはやめて欲しい…。多分、今はもう大丈夫だと思うのですが、ステラの仔は基本的に気まぐれ因子を持っていたりしますので、少~しだけ心配をしています(^^ゞ
『【エンパイアブルー’21】やはり良い馬、そろそろ追加か!?(^^ゞ』の中で書いたように、5/6の9時時点で残200口の警報が出たエンパイアブルー’21に追加出資をしておきました。
一時は7月本募集まで様子を見ようかとも考えていたのですが、(他募集馬も含めて)このところの売れ行きを見ていると、どうもそういう状況でもないようですし、タイミングだけの問題でチャンスを逃すのは嫌ですからね。
そう言えば、クラブの公式ブログに『POG本に取り上げられました!』という記事が載っていまして、簡単に言うと、『このところ毎年重賞を勝っている広尾TCの注目度が上がっていて、POG本に取り上げられる募集馬も増えてきた…』という内容でした。確かに少頭数クラブながらも重賞を勝つ馬がコンスタントに出ているのは素晴らしいですし、POG本などへの露出が増えたことが、ここ最近の売れ行き好調につながっている面はあるかもしれません。
まあ、私の場合はPOGは全く関係なく、かつての出資馬エンパイアブルーを応援する意味あいの方が強いのですが、いずれにせよ、エンパイアブルー’21には重賞を狙ってもおかしくない素質があると期待しています(^^ゞ
ちなみに今をときめくステラリードも、活躍馬を出すまでには引退後3~4年かかりました。その理由をハッキリ言い切ることはできませんが、現役時代に31戦を消化していたことが、良き母となる準備に時間が掛かった要因だったと思えなくもありません。その点、エンパイアブルーは怪我がちで休んでいた期間も長く、競走馬時代の消耗が少ないですからね。そんなに単純な話ではないかもしれませんが、早い時期から活躍馬を出す可能性あり!だと思っています。
【様似木村牧場在厩のエンパイアブルー’21:公式HP(2022/4/8更新)より】