島上牧場在厩のジーベックは、引き続き、厩舎周りでの曳き運動で様子を見ています。
◇松田担当のコメント 「傷口は来た時よりも着実に小さくなり、肉が盛ってきていますが、最後の最後でかさぶたが取れてはまた少しジュクジュクする感じの繰り返し。まだ完全に治りきるところまでには至っていない状況です。箇所が箇所だけにどうしても時間が掛かってしまいますが、馬自身は大人しくしてくれていますので本当に助かっています。もうウォーキングマシンに入れても問題ないような気もしますが、そこは獣医師とも相談しながら、とにかく慎重に判断していきたいところです」
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焦らずともあとしばらく待てばきっと良くなってくれる、と考えていたものの、予想以上に時間が掛かる傷になってしまいました。ジーベック自身が落ち着いているのがせめてもの救いですが、これでもう丸一ヶ月運動をしていませんからね。これから傷口が乾くのを待ち、ウォーキングマシンから始めてごく軽い騎乗運動へ…。様子次第で運動開始が早まる可能性はありますが、当初考えていた年内デビューはどうやら厳しい情勢になってきました。
まあ、それでも骨や腱の問題じゃないだけ気は楽です(^^;)
何だか今年はアクシデントだらけのような気もしますが、年明け早々にサウジカップやら1351やらを勝った反動だと思えば安いものなのか… と、そう考えでもしないと、ため息と愚痴が止まりません┐(´~`)┌ ヤレヤレ
ジョイナスファーム在厩在厩のトゥジュールは、9月30日に3回目のPRP治療を終えています。
◇稲村場長のコメント 「エコー検査の結果、『さらなる良化が認められる』(獣医師)とのことでしたし、熱感もなく、太さも分からないくらいにまで落ち着いてきました。注入後の約一週間はいつものように舎飼で安静を保ち、今週からはウォーキングマシンへ。現在は日に20分ほどの運動を行っており、少しずつ時間を延ばしていく予定になっています。まだまだ長期の休養を要するというのが大前提ではありますが、着実に良化が進んでいるのは何より。今後も定期的にエコー検査を行いつつ、リハビリメニューを設定していく予定です」
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ひと区切りとなる3回目のPRP治療が終わり、さらにエコ―検査を行った結果は『さらなる良化が認められる』と嬉しい内容でした。稲村場長が仰る通り、療養生活はまだ入り口で本番はこれからですが、少なくとも良化していると確認できて良かったですし、長い休養を待つ身としてはそれだけがモチベーションですからね(^^;)
7/20の近況で屈腱炎発症の報告があってから3ヶ月弱、PRP治療に関してはほぼ予定通りに進んでくれたと思います。当時、「最低でも半年以上は休養を余儀なくされる状況」と言われたものが、この治療を経て「半年で復帰できそう」に変わってくれたら最高ですが、なかなかそう都合良くはいかないんでしょうね。
どちらにしても、これからも希望と不安が交錯する日々は続きます。こちらも途中で息切れするわけにはいきませんので、あまり一喜一憂し過ぎずに、落ち着いて見守っていこうと思いますm(_ _)m
栗東トレセン在厩のプライムラインは、12日朝は坂路1本の調整となりました。
- 23.10.09 助 手 栗東坂重 1回 58.3-42.0-27.1-12.7 馬ナリ余力
- 23.10.05 高 倉 栗東CW良 6F 86.4-70.4-54.3-38.7-12.0(5) 馬ナリ余力
マナウス(古馬3勝)馬ナリの外0.4秒先行同入
◇中田助手のコメント 「自分は去勢してから初めて乗りましたが、落ち着きがありましたし、坂路での行きっぷりも良く、走りに気になるところはありませんでした。ここまで何の問題もなく順調きていますので、予定通り、来週10月22日京都12R 桂川ステークス(3勝クラス・ダ1400m)に向かうことができそうです。一週前追い切りは13日、Cウッドで併せ馬を予定しています」
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桂川ステークスの一週前追い切りは本日13日になったとのこと。ただ、中田助手の報告によれば、「落ち着きがあり、坂路での行きっぷりも良く…」とのことなので、去勢効果も含めて好感触なのは確かなようです。
このところアスロス、トリフィスと出資馬の悪いニュースが続いていますが、もしもプライムラインがいきなりやってくれたらかなり溜飲が下がります。本来、プライムラインには関係ない話でも、悪いことばかりでは気分が落ち込む一方ですからね。ここは一発古馬の貫録を見せてもらって、私に笑顔を取り戻させて欲しいです(^^;)
とにかく、本馬については今のところ良いイメージしかありません。もともと田中克厩舎は目一杯の追い切りをかける方ではないですが、今回は去勢後初のレースに向けてのものですし、鞍上が誰になるかも含めて注目したいと思います!
美浦トレセン在厩のセントアイヴスは、12日朝、ウッドで追い切られています。
- 23.10.12 助 手 美南W良 5F 71.9-56.1-40.0-12.5(8) 馬ナリ余力
スターゲット(二未勝)馬ナリの外0.4秒先行同入
- 23.10.09 助 手 美南坂重 1回 56.9-42.3-27.6-13.3 馬ナリ余力
ノブノリッキー(新馬)馬ナリと同入
- 23.10.06 助 手 美南坂良 1回 57.2-42.7-27.8-13.4 馬ナリ余力
エンカンターダ(新馬)強めと同入
◇中舘調教師のコメント 「12日は併せ馬の外。外々を回したのですが、動きはいい感じでしたよ。今回の帰厩後は元気が良く、以前のようにゴトゴトした歩様でもないですからね。今週は馬なりとしましたが、来週はもう少ししっかり目に追い切りたいと思っています。このまま10月28日新潟9R 萬代橋特別(1勝クラス・芝2400m)を目指して進めていきましょう。鞍上は吉田豊騎手が乗れないため、別のジョッキーで。未勝利の身ゆえにこれから決めていくことになります」
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2週前追い切りはウッドで併せ馬。4ヶ月ほど工事中だった美浦の坂路が10月から使えるようになりましたので、早速、坂路とウッドを併用して調整されているのが新鮮です(^^ゞ
それはさて置き、中館先生によれば、来週はもう少しビシッとやる予定とのこと。果たしてどんな追い切りになるかは分かりませんが、どのレースに出ても相手は格上馬ですし、それなりにしっかり仕上げて挑戦しないといけませんからね。
28日は吉田豊騎手が乗れないようですが、その程度で予定を変える立場にないのは確かですし、新たなパートナーがセントアイヴスの新味を引き出してくれる可能性だってあるでしょう。
そう言えば先週は全妹のチェルシーがデビュー、着順は6着ながら見どころ満載のレースをしてくれました。あまり油断をしていると妹に先を越されることもありそうですし、そろそろ中館先生に見込まれた成長力、秘めた能力の一端を発揮して欲しいところです!(本番で誰が乗ってくれるのか、来週の追い切りで分かると良いですけど…)
【美浦トレセン在厩のセントアイヴス:公式HP(2023/10/6更新)より】
栗東トレセン在厩のマジックブルーは、12日朝、坂路を併せ馬で追い切られています。
- 23.10.12 助 手 栗東坂良 1回 54.9-40.1-26.2-13.3 一杯に追う
- 23.10.09 助 手 栗東坂重 1回 57.3-42.3-27.2-13.2 末強め追う
◇宮内助手のコメント 「先週は終いでフォームにまとまりを欠きましたので控えましたが、今週はしっかりと追い、最後まで走れていました。ただ、現状ではシュッと速い脚を繰り出せない感じでしょうか。まだ体がパンとしておらず、動ききれないようなところもありますし、獣医師は『いい心臓をしている』と言ってくれているようにエンジンは良さそうですからね。普段からコントロールに難しいところはあるものの、これからもっと良くなってくる馬であることは確かだと思います。来週の動きも見て、10月21日東京4R 2歳新馬(ダ1600m)あたりに投票していくかどうかを決めていく予定です。飼葉喰いに問題はありません」
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先週の追い切りは「終いでフォームにまとまりを欠いた」ため、最後まで追わずに流す形になってしまいましたので、実質今週が初めての本格追いと言って良いでしょう。それを考えれば、大きく前進したと捉えることもできますが、正直、一杯に追って54.9-40.1-26.2-13.3秒では、あまり大きな顔はできません。デビューに向けて…ということで言えば、このひと追いでどこまで変わってくるか?といったところではないでしょうか。
宮内助手はマジックブルーがまだ完成前であること、(獣医師の所見も含めて)これからの馬であることを強調してくれていますし、来週の動きを見てからデビューさせるかどうかを決めるとの判断は理に適っていると思います。
どの馬も最初からバンバン動いてくれたら苦労はないワケで、特に晩成傾向が強い母系の本馬のようなタイプは、やはり少し長い目で見てあげることも大切なのだと思います。(矢作厩舎は厳しいので少し心配ですけれど(^^;))
【栗東トレセン在厩のマジックブルー:公式HP(2023/10/6更新)より】
◇岡助手のコメント 「レース後も大きな問題はなさそうですが、札幌から使って輸送を挟んで3戦しましたので、『ここはひと息入れてあげた方が良い』(調教師)との判断から、いったん放牧に出すことになりました。ここ2走で1勝クラスにも目途が立ったことですし、この機会に心身共にしっかりとリフレッシュしてもらい、また頑張ってもらいましょう」
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『ここはひと息入れてあげた方が良い』もついては私もそう思いますので、いったんチャンピオンヒルズへ放牧となってホッとしました。メリタテスがいくらタフでも骨やら何やらが完成する前の3歳馬ですし、アスロス、トリフィスと続けてアクシデントに見舞われたばかりで、正直、だいぶ弱気になっていますので。。(^^;)
岡助手が「ここ2走で1勝クラスにも目途が立った」と仰っていますが、メリタテスはまだ成長途上、無事であればこれからもっともっと強くなる余地がある馬ですからね。ここは目先の1勝に拘らず、少し長い目で見てあげたいところです。
まあ、「レース後も大きな問題はなさそう」とのことなので、休むと言ってもそれほど長くはならないでしょう。チャンピオンヒルズでしっかり疲れを取って、年内にもう一走するイメージで良いんじゃないかと思います。
【栗東トレセン在厩のメリタテス:公式HP(2023/10/6更新)より】