【金鯱賞】プログノーシスが内突いて5馬身差の圧勝!連覇達成しG1取りへ好発進:サンスポZBAT!
(金鯱賞、2024年3月10日 15:25、G2、中京11R、芝・左2000m)
第60回金鯱賞(G2、芝2000m)は、川田将雅騎手の2番人気プログノーシス(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)が中団後方から直線で前が開くと最内を突いて、グングンと脚を伸ばし5馬身の圧勝。タップダンスシチー(2003~05年に3連覇)、ヤマカツエース(16・17年)以来3頭目の金鯱賞連覇を達成し、悲願のG1取りへ好発進を決めた。タイムは1分57秒6(良)。
2着には昨年の菊花賞馬ドゥレッツァ(1番人気)、さらに1馬身遅れた3着に約2年2カ月ぶりの復帰戦となったヨーホーレイク(6番人気)が入った。
プログノーシスは、父ディープインパクト、母ヴェルダ、母の父Observatoryという血統。通算成績は13戦7勝(うち海外2戦0勝)。重賞は23年金鯱賞(G2)、札幌記念(G2)に次いで3勝目。中内田充正調教師は19年ダノンプレミアム、23年プログノーシスに次いで金鯱賞3勝目、川田将雅騎手は14年ラストインパクト、19年ダノンプレミアム、23年プログノーシスに次いで4勝目。
-----
プログノーシスvsドゥレッツァの構図だった今年の金鯱賞。ディープ産駒とドゥラメンテ産駒の対決もあと何回見られるの…という時代ですし、G1級の大モノが一気に抜けた古馬中長距離路線の今後を占う意味でも、注目の一戦だったと思います。
そして結果はプログノーシスの5馬身差圧勝!
さすがに昨年の秋天でイクイノックスの3着だっただけあって、今日は本当に強かったです。
まあ、中団から直線で外に持ち出して何とか2着に追い込んだドゥレッツアと、さらに後方からインを突いて抜け出したプログノーシスでは立ち回りに大きな差がありましたが、あのカタチから5馬身突き抜けるのは力が上という証拠でもあり。。次が大阪杯なのか海外なのかは分かりませんが、2000m路線での初G1制覇が完全に視野に入ってきましたね。
一方のドゥレッツアは直線入り口で多少のロスがあったものの、単純な切れ味勝負だと少し分が悪い感じでしょうか。
ドレッツァは昨年の菊花賞を勝っていますが、タイトルホルダーに続くドゥラメンテ後継種牡馬をめざすなら、やはり2000m路線での活躍を見せておきたいところ。今日は4ヶ月半休み明けの一戦でしたから、次走でどこまでパフォーマンスを上げられるかに注目です。
**2024/3/10中京11R 金鯱賞(G2/芝2000m)・良**
金鯱賞【2024年3月10日中京11R】:競馬ラボ
ディメンシオン'22の競走馬名は「コンタンゴ : Contango」に正式決定。相場で右肩上がりを意味する言葉。走るほど成績を上げてほしいとの願いが込められています。
吉澤ステーブル在厩のコンタンゴは、おもにBTCの屋内直線ウッドチップ馬場と坂路を併用し、ハロン20秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。
◇本田広報担当のコメント 「徐々に調教量やペースを上げています。その後も疲れの反動はないものの、まだ動きは硬め。首を巻き込むように無駄に力んで走る傾向にありますので、そのあたりにも注意しながら筋力や体質強化を図っていければと思います。オーバーワークにならないよう、じっくりと成長に合わせたメニューで進めていきましょう」
-----
コンタンゴって何のこと?と思いましたが、まさか『相場で右肩上がりを示す』とは知りませんでした。あ、そう言えば、先ごろ日経平均株価が最高値を記録しましたし、時事ネタ的にちょっと面白い名前なのかも。。どうやら右肩上がりは今後も続きそうですし、この際、ロードカナロア×ディメンシオンらしいバブリーな活躍を期待したいです!
と言いつつも、走りの面に関してはまだまだこれからのようですね。
動画を見た限りではそこまで感じませんでしたが、「首を巻き込むように無駄に力んで走る」という表現から想像すると、(母ディメンシオンがそうだったように)燃える気性を抑え切れないところがあるのかもしれません。
いずれにしても、本馬については大事に時間をかけて進めていくのがイイと思います。
まだキャンター20秒ペースにとどめているように、吉澤ステーブルさんもそのおつもりのようですが、そもそもロードカナロアは早期デビューで勝負のタイプではないですし、母ディメンシオンも3歳3月デビューでしたからね。おそらく藤原先生も慌てるつもりは全くないと思いますので、最初から『大器晩成右肩上がり』の路線を進んでいけばOKでしょう(^^)
【吉澤ステーブル在厩のコンタンゴ:公式HP(2024/2/19更新)より】
エンパイアブルー’22の競走馬名は「ブルータス : Brutus」に正式決定。政治劇の登場人物名からの命名となりました。
吉澤ステーブル在厩のブルータスは、引き続き、おもにBTCの屋内直線ウッドチップ馬場と坂路を併用し、ハロン17~20秒ペースのキャンター1~2本を乗り込まれています。
◇本田広報担当のコメント 「ときおり速めで登坂しており、パワフルな動きで真っ直ぐ駆け上がれるなど、筋力や体幹に順調な成長が窺えます。ただ、その後に食欲が落ちることがありますので、日々のペースに緩急をつけながら進めているところ。さらなるボリュームアップを図りたい状況ですので、今後も飼料や調教内容のバランスを考慮しつつ、反動のこない馬体や体質づくりを目指していきます」
-----
競争馬名は『お前もかっ!?』で有名なブルータスになりました。いや、最初はブルータスのイメージがちょっとアレかなぁ…と感じたものの、そういうことを気にしなければ、覚えやすくて呼びやすいし、強そうな良い名前かもしれません(^^)
トレーニングの進捗に関してはとても順調のようで良かったです。今回は坂路の動画も見ることができましたが、無駄な上下動の無いしっかりした走りができているようですし、さすがエンパイアブルーの仔らしいセンスを感じました。
ただし、速めをやったあとに食欲が落ちることがあるなど、まだパンとしていないと言うか弱いところがあると言うか、何となくひ弱なイメージがあるのもレフィナーダ、エンパイアブルーの系統ゆえか…。スラッとしていて線が細く見えるところも含め、もう少ししっかり身体ができるまでは、気を遣いながら進めていく必要がありそうです。
そのあたりについては本田さんも触れておられますので、当面は基礎体力、体質の強化と成長促進をベースにし、長い目で見たトレーニングの継続をして頂けるでしょう。アクシデントさえなければ、この馬はきっとやってくれると思います!
【吉澤ステーブル在厩のブルータス:公式HP(2024/2/19更新)より】
レトロクラシック’22の競走馬名は「モダン : Modern」に正式決定。“現代の先頭を行く”活躍を願っての命名となりました。
ファンタストクラブ在厩のモダンは、おもにダート周回コースで軽いキャンター2400mを消化。週2回、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇佐久間調教補佐のコメント 「ときおり雪が強く降って坂路に吹き込みましたので予定が変更になった週もありましたが、基本的には火曜と金曜日に坂路へ。先週からは併せ馬で終いのみハロン15~16秒も取り入れるなど、改めてペースを上げ始めています。その後も飛節は安定していますが、この時期にあまりやり過ぎるとすぐに疲れがきますからね。適度に抜いてあげながら、少しずつ体を引き締めていきたいと思います」
-----
競争馬名はモダン。個人的に3文字馬名はちょっと苦手なので、せめて『モダーン』とかにして欲しかったですかね…。いや、これはあくまで私個人の趣味趣向の問題なので、全然アレですけれど(^^ゞ (命名者の方、スミマセンm(_ _)m)
それはさて置き、すでに坂路での速めが再開されているように、飛節後種については完治と考えて良さそうです。ムッチリドッシリタイプで500kg近い馬ですから、常に脚元に負担が掛かるリスクはあるでしょうが、そこはファンタストの皆さんも百も承知でしょうし、うまく押し引きしながら鍛えて頂ければと思います。
ちなみに飛節後種になる前、昨年末ごろには「段々と前進気勢が出てきた。馬力もつきつつある」といったコメントをされていましたので、見た目よりも走りに対して前向きなタイプ、良くも悪くも激しさを持った馬なのかもしれません。こういう馬は、気性の激しさが勝負根性となってプラスに出ればイイですが、逆の場合はなかなか難しいことになりますからね。
今のところ、そこまでの心配はないようですが、これからペースを上げていった時にどうなるのか。。密かに大きな期待をしている馬だけに、次回、次々回の近況で何とコメントされるのか、大いに注目したいと思います!m(_ _)m
【ファンタストクラブ在厩のモダン:公式HP(2024/2/19更新)より】
セイリングホーム’22の競走馬名は「エスペシャリー : Especially」に正式決定。“特別”な存在になれるように願っての命名となりました。
ディアレストクラブイースト在厩のエスペシャリーは、現在はリフレッシュ期間として、おもに周回コースでハッキングキャンターを消化しています。
◇高樽担当のコメント 「だいぶ体力がついてきましたので、さらにペースを上げていくことも考えましたが、前向きすぎるような面を見せ始めたこと、また、父の牝駒であることなどを踏まえ、その前に一度メンタル面のリカバリーを挟むべく、現在は気性のコントロールに特化したメニューで調整しています。落ち着いた状態で次のステップに向かいましょう」
-----
競争馬名はエスペシャリーに決まりました。
何となく牝馬らしさがありますし、格調高い感じがイイんじゃないかと思います(^^)
トレーニングの進捗に関しては、さらなるペースアップが可能な状態ではあったものの、スワーヴリチャード牝馬である本馬に『やや前向き過ぎる面』が出てきたようで、いったん小休止を挟んで落ち着かせることになった模様です。
まあ、まだ2歳の3月ですし、エスペシャリーは、できればもうひと回り馬体を大きくしたいぐらいですからね。あまり先を急いで自然な成長を阻害してもイケマセンし、この判断はきっと良い方に出るのではないでしょうか。
前回の近況では「前進気勢があって手先の軽い走りをする」と言われた本馬ですから、スピード調教もやればできてしまうのでしょうが、それよりも、基礎体力を強化しつつ、きちんとコントロールが利いた走りを覚えて欲しいと思います。
写真や動画を見るとまだ幼さが残っていると感じますし、焦らずじっくり進めていくでOKです!
【ディアレストクラブイースト在厩のエスペシャリー:公式HP(2024/2/19更新)より】