【きさらぎ賞】サトノシャイニングが大外一閃!初タイトル獲得で堂々クラシックの舞台へ:サンスポZBAT!
第65回きさらぎ賞(3歳オープン、G3、馬齢、芝・外1800m)は、西村淳也騎手との新コンビで挑んだサトノシャイニング(牡、栗東・杉山晴紀厩舎)が道中は中団で脚をためて勝負どころの3、4コーナーで進出すると、直線で大外から抜け出して圧勝。デビュー2連勝を狙った前走の東京スポーツ杯2歳Sではのちの最優秀2歳牡馬・クロワデュノールの2着に敗れたが、2度目の重賞挑戦で順当に初タイトルを獲得し、クラシック戦線に向けて一歩前進した。タイムは1分47秒0(稍重)。
3馬身差の2着は好位から懸命に脚を伸ばしたリンクスティップ(3番人気)、さらにクビ差の3着には中団から追い上げたランスオブカオス(4番人気)が入った。人気の一角に支持されていたショウヘイ(2番人気)は、好位から伸び切れず4着に敗れた。
サトノシャイニングは、父キズナ、母スウィーティーガール、母の父Star Dabblerという血統。北海道日高町・下河辺牧場の生産馬。通算成績は3戦2勝。管理する杉山晴紀調教師、騎乗した西村淳也騎手ともに、きさらぎ賞は初勝利となった。
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いやぁ、やっぱりサトノシャイニングも強いですねぇ…。3ヶ月前の前走、東スポ杯では後にホープフルSを勝つクロワデュノールに0.1秒負けていますが、あの時は逃げて目標にされるカタチでしたから、中団から外を回して豪快に差し切った今日の内容は、『勝負付けはまだ済んでいない』というアピールになったと思います。
スローだった東スポ杯と違って前が流れたこと(1000m通過58.7秒)を差し引いても、朝日杯FS3着のランスオブカオスなどがいるメンバーの中、直線だけで5頭を交わし、さらに3馬身千切っての完勝劇はさすがと言って良いでしょう。
逆に、1勝馬ながら2番人気に推されたショウヘイにとっては、少しほろ苦い現実を見せられた感じでしょうか。もちろん素質がある馬なので、今後の巻き返しは充分考えられますが、直線で全く伸びる素振りがなかったところを見ると、現時点では同世代の一線級とは明らかに差がある印象です。(当たり前と言ってしまえばそうですけれど)
しかし、本当に最近のキズナ産駒は走りますねぇ…。
種付料がグングンと上がったあとの産駒が結果を出す。言い方を変えれば、繁殖牝馬の質が上がればこれぐらいは普通にやれる種牡馬だ…ということかもしれませんが、ダービー馬の血が父系で受け継がれていくのはイイことですし、父キズナの種牡馬が活躍する日がくるのもそう遠くないかもしれません。(バスラットレオンもトルコで頑張って!)
**2025/2/9京都11R きさらぎ賞(G3/芝1800m)・稍重**
きさらぎ賞【2025年2月9日京都11R】:競馬ラボ
先月、More Than Sacrid’23’23にしゅっしをしましたので、現在、私の23年産世代出資馬はオピュレンス’23、Ononimo'23、ディメンシオン’23、ステラリード’23、More Than Sacrid’23の5頭です。
内訳は牡馬3頭、牝馬2頭となっていて、以前から告白しているように次は牝馬、具体的にはエンパイアブルー’23、パーフェクトラヴ’23、パドックシアトル’23の中から選ぶつもりにしています。
現時点でどの馬にするかは難しいところながら、2/7近況更新の内容を見ると…
■エンパイアブルー’23(牝):吉澤ステーブル在厩。おもにBTCの直線馬場や坂路を併用し、ハロン17~20秒ペースのキャンター1~2本を乗られています。
「動きに躍動感があり、体の使い方が良くなるにつれて、スピードの持続力も向上中。併走馬を意識する面が負けん気へとつながり、走りへの意欲も高まっています。馬体、動きともに順調な変化を見せてくれていますので、今後はさらに調教内容を強化しつつ、体力面やスピード面のさらなる成長を図っていきたいと思います」(本田広報担当)
■パーフェクトラヴ’23(牝):小国スティーブル在厩。坂路主体からダートやウッド周回コース主体の調教に切り替えて調整されています。
「現在の馬体重は430kg。動かせば動けるタイプだけに、身体の成長が追いつかないうちに進めすぎるのはむしろ逆効果ですからね。まだ思うように目方が増えてきませんので、今月からのひと月ほどは今までよりも静かな環境の下、比較的ソフトな調教によって成長を促し、馬体増を助けていければと考えます。ひと回り大きくしてから、再びピッチを上げていきましょう」(小國代表)
■パドックシアトル’23(牝):シュウジデイファーム在厩。おもにBTCのダートトラックで軽め2500m、坂路でハロン18秒ペースのキャンター1本を消化。適時、終い15秒台で乗られています。
「素直で落ち着きがあって気のいいタイプ。調整がしやすいですよね。馬体面もバランス良く成長が進んでいることですし、だんだんと体力もついてきて、坂路での行きっぷりや乗り味、動きも良好です。距離も融通が利くのではないでしょうか」(岸本担当)
基本的に3頭ともに『順調』と言って良いと思います。が、ここにきてエンパイアブルー’23の上昇ぶりが特に顕著で、ひとつ上の半兄ブルータスの同時期と比べても、全く遜色ない高い評価になってきました。
エンパイアブルーに関しては、24年産が18周年記念募集馬入りをしており、そちらへの出資も前向きに検討するつもりなわけですが、マジックブルー(父マジェスティックウォリアー)、ブルータス(父リオンディーズ)と続けて出資をし、24年産(父エフフォーリア)にも出資をするとしたら、『父ルヴァンスレーヴの23年産だけ避けました』みたいなことになるのは不自然な気もするんですよね…。
そんな中で23年産の評価が高まってきたのは、私の中ではかなりの追い風。無事であればエンパイアブルーは今年、イクイノックスの仔を生む予定になっていますので、そこまで含めて一蓮托生を楽しむのも魅力的な作戦でしょう。
パーフェクトラヴ’23についても、小國ステーブルでの評価は相変わらず高いままです。ただし、ここにきてあえて成長促進のためのペースダウンを行ったのがどう出るか…。個人的にはこの作戦自体には大賛成なのですが、ペースを落としたのにあまり馬体が増えない…みたいなことになったらちょっと嫌だな、という気はしています。
なので、できればあと1、2回は近況で馬体重の変化を見てみたいですし、もっと言えば、再びペースを上げた時にすぐに減らないかどうかも確認できればと…。今現在『満口直前』になっていますが、そこまで持ちこたえて欲しいというのが本音です(^^ゞ
パドックシアトル’23についても順調さが窺える内容になっていて、特に気性面での課題がないのがイイですよね。アルゼンチン血統にキタサンブラックという血統面に加え、馬体の良さは間違いないですから、私の中では『一発大モノを狙うならこの馬…』という評価になっています。あとはポイントが使えないので、そこが多少面倒ですが(^^;)
ということで、現時点ではエンパイアブルー’23が頭一つリードしているものの、3頭それぞれに捨てがたい魅力があり、結論を出すまでにはあと一ヶ月ほどの猶予が欲しい感じです。(本当は二ヶ月と言いたいですが…)
まあ、売れ行きに関してはノーコントロールなのでアレですが、今のところすぐに売切れる感じはしないので、『満口直前』になっているパーフェクトラヴ’23の動向を見みながら判断していきたいと思いますm(_ _)m