わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

手捻り (色土で作る3)

2008-10-20 22:24:22 | 陶芸入門(初級、中級編)
前回の続を述べます。 

 c) 表面に貼る

  色土を「タタラ」状に、又は「ブロック」状に作ります。

  その色土を「モザイク」風に、小さな部分(小さな片=ピース)に切分け、それを作品の

  表面に貼り付ける方法です。

  ・ あらかじめ、どんな模様にするのか、どんな配色にするのかを、決め(設計)て置くこと。

  ・ 模様が細かいと、又色数が多いと、手間隙が掛かります。

  ・ 「ステンドグラス」風に、色土を隙間を開けて貼り、その隙間に、白又は黒土で、目地を作ります。

  d) 象嵌(埋める、めり込ませる)

    c) で述べた、貼る方法では、表面に凹凸が出来ます。

   ここでは、表面が凸凹しない方法を述べます。

   ・ 象嵌は、作品に模様を線彫り(陰刻)し、その溝に色土を流し込み、乾燥後、

    平らに削ります。

    溝に入れる土は、2~3回に分け、その部分が凹んだら、足す様にします。

    溝が或る程度の幅と、深さが有る方が、失敗も少なく、作業もし易いです。

   ・ より簡単に象嵌を作る方法として、薄い色土を本体に、埋め込む方法です。

     色土を1mm程度の厚さにスライスするか、又は1mm程度の厚さに延ばします。

     軟らかい本体(作品)に、やや乾燥したこの色土を、押し込みます。

     平たい平らな場合:、ローラーを使って、本体に押し込みます。

      模様の入った「タタラ」で、作品を組み立て(作る)る事も出来ます。

     曲面の場合: 内側にコテを当て、外からローラやその他の用具を使い押し込みます。

   e) 張り合わせる(市松模様など)、金太郎アメ風に作る

    ・ ブロック状にした色土数種類用意し、重ね合わせ 接着します。

     接着は、水やドベを使いますが、刻みや傷は付けられません。強く圧接し固着します。

     (注意:貼り合わせの部分から、剥がれ易いです)

     この色土を重ね合わせたブロックから、適当な厚みの板を切り出し、作品にします。

    ・ 金太郎アメ風の模様を作る。

      太巻きの海苔巻きの様に、数種の紐状にした色土を、模様が出来る様に、並べます。

      海苔に相当する土を、外側から強く巻き付けます。

      これを所定の厚みに切って使います。切り口は何処を切っても、同じような模様になります。

      これを次に述べる、練り上げ模様にも利用できます。
  

コメント
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