2) 径を大きくする。
径を大きくする作業は、小さくする作業よりも、やや容易です。
ロクロが回転していれば、遠心力が、常に働き、径を大きくなる方向に、力が働きます。
それ故、内側の手の力を、少し強くすれば、径は拡がる事に、成ります。
径を大きくする方法。
① 鉢や壷など、内側に湾曲した、曲面にして、径を広げる場合。
) この場合には、外側の手(時計回転では、左手)の指が、内側の手の指より、1~2cm
高い位置で、向かい合わせます。(即ち、両手の指に段差を付ける。)
) 当然、外側の手が基準に成りますから、肘は体に固定します。
内側の手の肘は、自由にし、やや力を入れて、外側に押し出します。
) 内側から押されたら、外側の手(指)は、外に逃げなければ、なりません。
初心者の中には、外側の手に力が入り、径が拡がらないのを、時々見掛けます。
) 両手の親指同士が、繋げられる大きさ(深さ)ならば、必ず繋げます。
(深さの有る作品や、「柄コテ」を使う場合など、両手が「バラバラ」になってしまう場合も有ります)
Ⅴ) 両手は、下から上に、移動して行きます。
逆の場合は、初心者には、難しいです。
Ⅵ) 大事な事は、水切れを起さない事です。
内、外及び指先など、水で濡らすか、「どべ」を使います。
又、作品が深い場合、内側になる手の、手首から肘までの間(口縁と接触する部分)も、
水で濡らします。
) 急に一度に張り出さず、数回に分けて、下から上に、径を拡げます。
径が大きく成るに従い、回転速度を、遅くします。
② 径を「朝顔型」に大きくする場合。(外側に、湾曲する場合)
) ①の場合と、手の位置関係が、逆に成ります。
即ち、外側が下、内側が上に成ります。
) 拡げたい位置の最下部に、外側の手(指)を置き、それより1~2cm上部に、
内側の手を置きます。
) 外側の手に、被せる様にし、内側の手に、力を入れ、形造ります。
) 数回に分けて、下から徐々に、径を拡げます。
) 極端に、外に反らすと、口縁部が、落ちてしまう(オチョコに成る)場合が有りますから、
注意してください。
尚、径を大きくすると、その部分の肉厚が薄くなると、心配される方がいますが、肉が薄く成る場合は、
ほとんど有りません。 但し高さは、確実に低く成ります。
・ 「ハゼ石」などが入った、粗目の土を使うと、拡げた部分に、穴が開いたり、割れが発生し易いです。
粗目の土を、どうしても使いたい方は、張り出す量を、出来るだけ少なくするか、
手捻りなどで、予め形を作り、仕上げで、ロクロ挽きを行うなど、色々工夫する必要が有ります。
以下次回に続きます。
電動轆轤で造る
形を造る 形作り 形造り
径を大きくする作業は、小さくする作業よりも、やや容易です。
ロクロが回転していれば、遠心力が、常に働き、径を大きくなる方向に、力が働きます。
それ故、内側の手の力を、少し強くすれば、径は拡がる事に、成ります。
径を大きくする方法。
① 鉢や壷など、内側に湾曲した、曲面にして、径を広げる場合。
) この場合には、外側の手(時計回転では、左手)の指が、内側の手の指より、1~2cm
高い位置で、向かい合わせます。(即ち、両手の指に段差を付ける。)
) 当然、外側の手が基準に成りますから、肘は体に固定します。
内側の手の肘は、自由にし、やや力を入れて、外側に押し出します。
) 内側から押されたら、外側の手(指)は、外に逃げなければ、なりません。
初心者の中には、外側の手に力が入り、径が拡がらないのを、時々見掛けます。
) 両手の親指同士が、繋げられる大きさ(深さ)ならば、必ず繋げます。
(深さの有る作品や、「柄コテ」を使う場合など、両手が「バラバラ」になってしまう場合も有ります)
Ⅴ) 両手は、下から上に、移動して行きます。
逆の場合は、初心者には、難しいです。
Ⅵ) 大事な事は、水切れを起さない事です。
内、外及び指先など、水で濡らすか、「どべ」を使います。
又、作品が深い場合、内側になる手の、手首から肘までの間(口縁と接触する部分)も、
水で濡らします。
) 急に一度に張り出さず、数回に分けて、下から上に、径を拡げます。
径が大きく成るに従い、回転速度を、遅くします。
② 径を「朝顔型」に大きくする場合。(外側に、湾曲する場合)
) ①の場合と、手の位置関係が、逆に成ります。
即ち、外側が下、内側が上に成ります。
) 拡げたい位置の最下部に、外側の手(指)を置き、それより1~2cm上部に、
内側の手を置きます。
) 外側の手に、被せる様にし、内側の手に、力を入れ、形造ります。
) 数回に分けて、下から徐々に、径を拡げます。
) 極端に、外に反らすと、口縁部が、落ちてしまう(オチョコに成る)場合が有りますから、
注意してください。
尚、径を大きくすると、その部分の肉厚が薄くなると、心配される方がいますが、肉が薄く成る場合は、
ほとんど有りません。 但し高さは、確実に低く成ります。
・ 「ハゼ石」などが入った、粗目の土を使うと、拡げた部分に、穴が開いたり、割れが発生し易いです。
粗目の土を、どうしても使いたい方は、張り出す量を、出来るだけ少なくするか、
手捻りなどで、予め形を作り、仕上げで、ロクロ挽きを行うなど、色々工夫する必要が有ります。
以下次回に続きます。
電動轆轤で造る
形を造る 形作り 形造り