作品を制作すると、次は素焼と成ります。
一般に釉薬を掛ける焼き物は、素焼を行います。
素焼をする事により、釉薬が掛け易くなり、作品の破損を防ぐ効果もあります。
即ち、素焼(700℃~800℃程度)をすると、土は元の粘土には成りません。
素焼する事により、強度も若干強くなり、水で形が変わる(壊れる)事は有りません。
又、水分を素早く、吸収する様に成ります。(高い温度で素焼をすると、吸水性が悪く成ります。)
釉薬は水に溶かすのが普通で、釉掛けの際、釉薬と水を同時に吸い込み、厚みが均一に成り、且つ
釉の乾燥が早く成ります。それ故、施釉後1分も経たずに、作品を持つ事が出来ます。
・ 素焼をせずに、直接施釉する方法を、「生掛」(なまがけ)と言います。
(粉引きも、素焼をせずに直接、白化粧土を掛けますので、「生掛」と言います。)
「生掛」は、作品が急激に水を吸い、作品を溶かし、形が崩れる場合が多いです。
それ故、「生掛」のタイミング、即ち作品の乾燥具合が大切です。又「生掛」に適した土を、
使用する必要が有ります。
尚、釉薬を掛けずに焼成する場合は、当然素焼の必要は、有りません。
(備前焼きなど、薪窯で焼成する作品などです。)
乾燥に付いて
・ 素焼を行う前に、作品を乾燥させて置かなければなりません。
(乾燥が甘い作品を、素焼すると、窯の中で爆発します。後日説明いたします。)
1) 作陶時、粘土には18~25%程度の水分を含んでいます。
この水分が有るからこそ、土に粘りが有り、加工し易く成ります。
粒子の細かい土は、粗い土より、水分が多く含まれています。
2) 乾燥とは、この土に含まれた水分を取り除く事ですが、
① 作品制作直後から、自然に乾燥が始まります。
② 乾燥と同時に、作品は収縮し始めます。
③ 水分の含入量の多い作品(目の細かい土)程、大きく縮みます。
④ 自然乾燥では、100%乾燥とはなりません。
空気中には、どんなに乾燥していても、数%の水分が有ります。
それ故、最も乾燥させても、この数%の水分は残ります。
尚、自然乾燥後、素焼しても、作品は、ほとんど収縮しません。
以下、次回に続きます。
陶芸の窯焚き(素焼)
一般に釉薬を掛ける焼き物は、素焼を行います。
素焼をする事により、釉薬が掛け易くなり、作品の破損を防ぐ効果もあります。
即ち、素焼(700℃~800℃程度)をすると、土は元の粘土には成りません。
素焼する事により、強度も若干強くなり、水で形が変わる(壊れる)事は有りません。
又、水分を素早く、吸収する様に成ります。(高い温度で素焼をすると、吸水性が悪く成ります。)
釉薬は水に溶かすのが普通で、釉掛けの際、釉薬と水を同時に吸い込み、厚みが均一に成り、且つ
釉の乾燥が早く成ります。それ故、施釉後1分も経たずに、作品を持つ事が出来ます。
・ 素焼をせずに、直接施釉する方法を、「生掛」(なまがけ)と言います。
(粉引きも、素焼をせずに直接、白化粧土を掛けますので、「生掛」と言います。)
「生掛」は、作品が急激に水を吸い、作品を溶かし、形が崩れる場合が多いです。
それ故、「生掛」のタイミング、即ち作品の乾燥具合が大切です。又「生掛」に適した土を、
使用する必要が有ります。
尚、釉薬を掛けずに焼成する場合は、当然素焼の必要は、有りません。
(備前焼きなど、薪窯で焼成する作品などです。)
乾燥に付いて
・ 素焼を行う前に、作品を乾燥させて置かなければなりません。
(乾燥が甘い作品を、素焼すると、窯の中で爆発します。後日説明いたします。)
1) 作陶時、粘土には18~25%程度の水分を含んでいます。
この水分が有るからこそ、土に粘りが有り、加工し易く成ります。
粒子の細かい土は、粗い土より、水分が多く含まれています。
2) 乾燥とは、この土に含まれた水分を取り除く事ですが、
① 作品制作直後から、自然に乾燥が始まります。
② 乾燥と同時に、作品は収縮し始めます。
③ 水分の含入量の多い作品(目の細かい土)程、大きく縮みます。
④ 自然乾燥では、100%乾燥とはなりません。
空気中には、どんなに乾燥していても、数%の水分が有ります。
それ故、最も乾燥させても、この数%の水分は残ります。
尚、自然乾燥後、素焼しても、作品は、ほとんど収縮しません。
以下、次回に続きます。
陶芸の窯焚き(素焼)