作品が、形造られたら、生乾燥後、底及び高台脇、腰の部分を削ります。
生乾燥とは、「カンナ」を使った際、「削りカス」が、帯状に出る程度の乾燥具合です。
① 「削りカス」が、「カンナ」に付着すれば、乾燥が甘い(不十分)状態です。
② 「削りカス」が、小さく切れる場合には、乾燥し過ぎです。
(この場合には、水を含ませたスポンジで、表面を濡らしてから、削ります。)
③ 「カンナ」は、刃物です。常に良く切れる様に、砥石や「ヤスリ」で、研いて置きます。
1) 削るタイミングについて
作品をロクロ挽きした後、なるべく早く、一日後(翌日)、1週間後に削りたい場合など、
都合に合わせて、削ります。
① 直ぐに削りたい場合: 直射日光で1~2時間後、又は「ドライヤー」(700W 程度)で、
15~20分乾燥後に、削ります。但し、一方向のみが、乾かない様に、時々回転させます。
尚 どの陶芸の本でも、ロクロ挽き直後の、天日干しや、「ドライヤー」での乾燥は、
厳禁になっていますが、実際は、ほとんど問題ありません。
但し、表面のみが乾燥し、内部が乾燥してい無い場合が多く、或る程度削ったら、
再度「ドライヤー」で、乾燥させる必要が有ります。
② 翌日削る。
このタイミングで削るのが、一般的な方法です。
ロクロ挽き後、室内に放置し、自然乾燥させます。内部まで均一に、乾燥し、削り易いです。
③ 1週間後に削る。
陶芸教室など、時間の関係で、翌週削る必要が有る場合などで、乾燥し過ぎない様に、大き目の
「ビニールシート」で、包んで置きます。
又、夏場など、乾燥が進む場合には、濡れた布を巻き、その上から、「ビニール」で、包みます。
2) 底削りの必要性に付いて、
ロクロ挽きした作品は、必ず、下部が肉厚になり、上部へ行く程、薄くなります。
この厚い部分の肉を、削り取らないと、作品は重く成ります。
又、角が薄いと(角が角張る=角の肉が薄い)その部分の乾燥が、速く進み、ヒビ割れが、
起こり易いです。
(尚、上達者は、削り取る量は、少なく成ります。初心者では、最初の土の重さの、半分程度に
成る事も、珍しくは有りません。一般的には、2~3割、減少します。)
3) 高台の種類
ベタ底高台、碁笥底高台、輪高台(切高台、割り高台、三日月高台、撥高台、付け高台)
などが有ります。
当然、作品を造る前から、高台の形は、決まっているはずです。
(全体のスタイル、使用し易さ、作り易さなど、色々の要素で、決まります。)
注意点:
) 底の厚みは、厚くし過ぎ無い事です。
厚くなると、底割れの原因になり、乾燥も遅くなります。
「ベタ」、碁笥底、輪高台何れも、底(高台内)の厚みは、5mm以下程度にします。
) 高台脇、腰の部分の肉も、「タップリ」付いているはずです。
削り出す前に、厚みを確かめておいて下さい。
(指で厚みを測る、内側と外側の径を測り、その差で、判断するなど。)
尚、削り足りない方が、圧倒的に多いです。「削り過ぎかな?」と思う程、削って下さい。
但し、外側を削ると、全体のイメージが、変わってしまいます。
その場合には、「丸いカンナ」を使い、内側から削る方法も有ります。
削った後の肉厚は、作品の大きさ、形状にもよりますが、2~4mm程度が普通です。
) 「カンナ」を掛けると、土の肌が荒れます。特に粗目の土を使うと、削り面に、小さな穴が開きます。
これを直すには、同じ土の「ドベ」を塗り、綺麗に仕上げます。
電動轆轤で造る
電動轆轤 底削り
生乾燥とは、「カンナ」を使った際、「削りカス」が、帯状に出る程度の乾燥具合です。
① 「削りカス」が、「カンナ」に付着すれば、乾燥が甘い(不十分)状態です。
② 「削りカス」が、小さく切れる場合には、乾燥し過ぎです。
(この場合には、水を含ませたスポンジで、表面を濡らしてから、削ります。)
③ 「カンナ」は、刃物です。常に良く切れる様に、砥石や「ヤスリ」で、研いて置きます。
1) 削るタイミングについて
作品をロクロ挽きした後、なるべく早く、一日後(翌日)、1週間後に削りたい場合など、
都合に合わせて、削ります。
① 直ぐに削りたい場合: 直射日光で1~2時間後、又は「ドライヤー」(700W 程度)で、
15~20分乾燥後に、削ります。但し、一方向のみが、乾かない様に、時々回転させます。
尚 どの陶芸の本でも、ロクロ挽き直後の、天日干しや、「ドライヤー」での乾燥は、
厳禁になっていますが、実際は、ほとんど問題ありません。
但し、表面のみが乾燥し、内部が乾燥してい無い場合が多く、或る程度削ったら、
再度「ドライヤー」で、乾燥させる必要が有ります。
② 翌日削る。
このタイミングで削るのが、一般的な方法です。
ロクロ挽き後、室内に放置し、自然乾燥させます。内部まで均一に、乾燥し、削り易いです。
③ 1週間後に削る。
陶芸教室など、時間の関係で、翌週削る必要が有る場合などで、乾燥し過ぎない様に、大き目の
「ビニールシート」で、包んで置きます。
又、夏場など、乾燥が進む場合には、濡れた布を巻き、その上から、「ビニール」で、包みます。
2) 底削りの必要性に付いて、
ロクロ挽きした作品は、必ず、下部が肉厚になり、上部へ行く程、薄くなります。
この厚い部分の肉を、削り取らないと、作品は重く成ります。
又、角が薄いと(角が角張る=角の肉が薄い)その部分の乾燥が、速く進み、ヒビ割れが、
起こり易いです。
(尚、上達者は、削り取る量は、少なく成ります。初心者では、最初の土の重さの、半分程度に
成る事も、珍しくは有りません。一般的には、2~3割、減少します。)
3) 高台の種類
ベタ底高台、碁笥底高台、輪高台(切高台、割り高台、三日月高台、撥高台、付け高台)
などが有ります。
当然、作品を造る前から、高台の形は、決まっているはずです。
(全体のスタイル、使用し易さ、作り易さなど、色々の要素で、決まります。)
注意点:
) 底の厚みは、厚くし過ぎ無い事です。
厚くなると、底割れの原因になり、乾燥も遅くなります。
「ベタ」、碁笥底、輪高台何れも、底(高台内)の厚みは、5mm以下程度にします。
) 高台脇、腰の部分の肉も、「タップリ」付いているはずです。
削り出す前に、厚みを確かめておいて下さい。
(指で厚みを測る、内側と外側の径を測り、その差で、判断するなど。)
尚、削り足りない方が、圧倒的に多いです。「削り過ぎかな?」と思う程、削って下さい。
但し、外側を削ると、全体のイメージが、変わってしまいます。
その場合には、「丸いカンナ」を使い、内側から削る方法も有ります。
削った後の肉厚は、作品の大きさ、形状にもよりますが、2~4mm程度が普通です。
) 「カンナ」を掛けると、土の肌が荒れます。特に粗目の土を使うと、削り面に、小さな穴が開きます。
これを直すには、同じ土の「ドベ」を塗り、綺麗に仕上げます。
電動轆轤で造る
電動轆轤 底削り