引き続き、色々な、鉄釉について、述べます。
1) 天目釉の調合
調合例 ① 基礎釉:56、 木灰:8、 石英:24、 弁柄:12
② :62、 :12、 :17、 :9
上記調合例では、黒色~強褐色に成ります。
③ 長石:60、 土灰:40、 弁柄:10
④ :50、 :40、 :10、 藁灰:10
⑤ :30、 :40、 鬼板:40
灰を使わない調合例
⑥ 長石:56.7 珪石:21.2 石灰石:15.3 カオリン:6.8 弁柄:8.0
⑦ :57.0 :21.5 :12.3 :6.6 :8.0 MgCO3:2.6
2) 油滴天目釉
黒い釉の中に、丸い斑点が、油の滴の様に、出現し、光り輝いています。
・ 高温で熔けた釉から、抜け出た気泡に、酸化鉄が、細かい結晶となって、析出した物です。
・ 焼成温度、ねらし(その温度を保持する)時間、釉の粘性、冷却速度などの、条件により、
油滴(結晶)の形、大きさが、左右されます。
・ MgO 成分を入れると、粘性が下り、油滴が出来易く成ります。
酸化コバルトを0.6%程度、添加すると、油滴が銀色に成ります。
炭酸マンガンを、3%程度添加すると、油滴の出来る温度周辺で、粘性を下げる、働きが有ります。
調合例 ① 福島長石:65.3、 珪石:24.0 石灰石:4.3 焼滑石:6.4 酸化鉄:7~9
② 三雲長石:32.5 来待石:67.5 炭酸マンガン:1.95
③ 長石:70、 土灰:10、 藁灰:20、 弁柄:8
(参考資料:窯業界誌)
④ 来待石:60、 藁灰:40 (1,250℃~1,280℃)
・ 油滴天目を作る時の注意点
) 釉を厚く掛けると、油滴が大き過ぎ、気泡の痕が残りやすく、薄過ぎると、油滴が小さい。
葉書1~2枚程度の、厚さにすると良いと、言われています。
) 焼成は、酸化焔で行います。冷却時間は長い方が、良い結果が出ます。
) 釉は、石灰ーマグネシア釉が良く、石灰分が多いと、鉄分が、釉の中に溶け込み、
結晶化しません。
又、釉の粘性が弱いと、釉中のガスが、容易に抜け出て、気泡が残らず、油滴が出来ません。
3) 黄瀬戸釉
以下次回に続きます。
油滴天目釉
1) 天目釉の調合
調合例 ① 基礎釉:56、 木灰:8、 石英:24、 弁柄:12
② :62、 :12、 :17、 :9
上記調合例では、黒色~強褐色に成ります。
③ 長石:60、 土灰:40、 弁柄:10
④ :50、 :40、 :10、 藁灰:10
⑤ :30、 :40、 鬼板:40
灰を使わない調合例
⑥ 長石:56.7 珪石:21.2 石灰石:15.3 カオリン:6.8 弁柄:8.0
⑦ :57.0 :21.5 :12.3 :6.6 :8.0 MgCO3:2.6
2) 油滴天目釉
黒い釉の中に、丸い斑点が、油の滴の様に、出現し、光り輝いています。
・ 高温で熔けた釉から、抜け出た気泡に、酸化鉄が、細かい結晶となって、析出した物です。
・ 焼成温度、ねらし(その温度を保持する)時間、釉の粘性、冷却速度などの、条件により、
油滴(結晶)の形、大きさが、左右されます。
・ MgO 成分を入れると、粘性が下り、油滴が出来易く成ります。
酸化コバルトを0.6%程度、添加すると、油滴が銀色に成ります。
炭酸マンガンを、3%程度添加すると、油滴の出来る温度周辺で、粘性を下げる、働きが有ります。
調合例 ① 福島長石:65.3、 珪石:24.0 石灰石:4.3 焼滑石:6.4 酸化鉄:7~9
② 三雲長石:32.5 来待石:67.5 炭酸マンガン:1.95
③ 長石:70、 土灰:10、 藁灰:20、 弁柄:8
(参考資料:窯業界誌)
④ 来待石:60、 藁灰:40 (1,250℃~1,280℃)
・ 油滴天目を作る時の注意点
) 釉を厚く掛けると、油滴が大き過ぎ、気泡の痕が残りやすく、薄過ぎると、油滴が小さい。
葉書1~2枚程度の、厚さにすると良いと、言われています。
) 焼成は、酸化焔で行います。冷却時間は長い方が、良い結果が出ます。
) 釉は、石灰ーマグネシア釉が良く、石灰分が多いと、鉄分が、釉の中に溶け込み、
結晶化しません。
又、釉の粘性が弱いと、釉中のガスが、容易に抜け出て、気泡が残らず、油滴が出来ません。
3) 黄瀬戸釉
以下次回に続きます。
油滴天目釉