5) カラー粘土: 自然界にはほとんど存在しない綺麗な色の粘土です。
市販されている練り込み用の顔料(絵の具)や手持ちの呉須(コバルト類)や鬼板、酸化銅、
弁柄などの下絵付け様の絵の具を添加し、御自分の好みの色の粘土を作る事も可能です。但し
顔料の混合割合によっては、鮮やかな色に成る事は少ない様です。綺麗で彩度のある粘土を得る
には、市販のカラー粘土を使う事が手っ取り速いです。近年は色数も豊富に存在しますので、
気に入ったカラー粘土を得る事ができます。尚、カラー粘土は彩粘土とも呼ばれる事もあります
但し価格が高いのが欠点です。
① 本焼き程度の高い温度で、酸化焼成の場合に、鮮明でしっかりした色が出現します。
還元焼成では、所定の色が出難く、場合によっては全く色彩が出ない場合もあります。
市販のカラー粘土であれば、焼成前でも色の確認が出来ますが、顔料や絵の具を添加してご自分
で作ったカラー粘土では、生の状態では見分けが付かない場合も多いですので、複種類の色違い
の土を作る際には、間違わない様にする必要があります。
② 色化粧土とカラー粘土は同じ様な材料ですが、若干違いがあります。
白っぽい粘土に顔料を適度に加えて、望みの色彩の色土を作る事が出来ます。
但し、化粧土は作品の表面のみに作用させますが、カラー粘土は作品の素地全体に作用します。
即ち作品が壊れてもその断面全体が同じ色になります。
③ 市販されているカラー粘土。
1kg単位で市販されている物と、5kg、10kg単位の物があります。
焼成温度はSk6a(1200℃)~8(1250℃)で、酸化焼成が基本です。
以下 (有)ヤマニファーストセラミイクのカタログを参考にしました。
ⅰ) 彩粘土。
・ ホワイト: 白色 ・ ピンク: 桃色 ・ イエロー: 濃い目の山吹色
・ トルコブルー: 空色 ・ ブルー: コバルトブルー ・ グリーン:濃い緑
・ ライトブラウン: 黄土色 ・ ダークブラウン: 焦げ茶 ・ ブラック: 黒色
・ グレー: 濃い目の灰色 ・ 朱泥: 赤茶色
ⅱ) 目で見て楽しむカラー粘土。
・ コスモス粘土: 淡いピンク色 ・ サクラ粘土: 白い斑点のある淡いピンク色
・ ミカン粘土: 蜜柑色 ・ よもぎ粘土: 蓬(よもぎ)の葉の様な緑色
・ 浅みどり粘土: 乳白掛かった淡い緑色で、白い斑点が出ます。
・ 白雪粘土: 雪の様な白色 ・ 墨粘土: 墨汁の様な黒色
・ レモン粘土: レモンイエローの明るい黄色 ・ ねずみ粘土: 薄めのねずみ色
・ 桔梗(ききょう)粘土: 濃い目の青色
ⅲ) 和染: 日本の伝統的な色です。
練り上げ手や小物などにワンポイントで使用すると良いでしょう。
・ 薄青染め: 淡い水色 ・ 浅葱(あさぎ)染め: 濃い水色
・ 瑠璃(るり)染め: 濃い青色 ・ 若草染め: 淡いエメラルドグリーン
・ 松葉染め: 明度が低いが温か味のある緑色 ・山吹染め: 温か味のある黄色
・ 胡桃(くるみ)染め: 肌色に近い淡いオレンジ ・ 藤さくら染め: 淡い紫
・ 藤紫染め: 綺麗な紫 ・ 栗染め: 栗の皮色の濃い茶色 ・ 白水染: 純白
・ 鴇羽(ときわ)染め ・青丹(あおに)染め: 黒に近い濃い緑 ・ 墨黒: 漆黒
④ 市販されている練り込み用の顔料。(100g又は500g単位)
顔料の種類によって、練り込む元の粘土に、3~20%程度(一般的には10%以下)添加する
・ 黒、 黄色、 ピンク、 コバルト青、 コバルト青、 緑、 茶、 紫
・ 瑠璃色、空色、焦げ茶、薄緑、淡緑、渋緑、ひまわり色、 セピア色
・ 下絵付けに使う以下の絵の具を添加して色土を作る事も出来ます。
呉須類(古代、青、紫、墨、焼貫)、酸化鉄類(弁柄、黄土、鬼板、赤土)、酸化銅、
酸化クロム、トルコ青、コバルト青(酸化コバルト)、陶試紅(とうしこう)、二酸化
マンガン(又は炭酸マンガン)、酸化ルチール、赤茶などが使えます。混ぜる量によって
濃い目から薄目の色にする事ができます。呉須類は少量でも発色します。
⑤ カラー粘土は他の色と混ぜて新しい色を作りだす事もできます。但し混ぜれる色数を増せば
増すほど、彩度(鮮やかさ)が低くなります。(色が灰色から黒色へと変化します。)
以下次回に続きます。
市販されている練り込み用の顔料(絵の具)や手持ちの呉須(コバルト類)や鬼板、酸化銅、
弁柄などの下絵付け様の絵の具を添加し、御自分の好みの色の粘土を作る事も可能です。但し
顔料の混合割合によっては、鮮やかな色に成る事は少ない様です。綺麗で彩度のある粘土を得る
には、市販のカラー粘土を使う事が手っ取り速いです。近年は色数も豊富に存在しますので、
気に入ったカラー粘土を得る事ができます。尚、カラー粘土は彩粘土とも呼ばれる事もあります
但し価格が高いのが欠点です。
① 本焼き程度の高い温度で、酸化焼成の場合に、鮮明でしっかりした色が出現します。
還元焼成では、所定の色が出難く、場合によっては全く色彩が出ない場合もあります。
市販のカラー粘土であれば、焼成前でも色の確認が出来ますが、顔料や絵の具を添加してご自分
で作ったカラー粘土では、生の状態では見分けが付かない場合も多いですので、複種類の色違い
の土を作る際には、間違わない様にする必要があります。
② 色化粧土とカラー粘土は同じ様な材料ですが、若干違いがあります。
白っぽい粘土に顔料を適度に加えて、望みの色彩の色土を作る事が出来ます。
但し、化粧土は作品の表面のみに作用させますが、カラー粘土は作品の素地全体に作用します。
即ち作品が壊れてもその断面全体が同じ色になります。
③ 市販されているカラー粘土。
1kg単位で市販されている物と、5kg、10kg単位の物があります。
焼成温度はSk6a(1200℃)~8(1250℃)で、酸化焼成が基本です。
以下 (有)ヤマニファーストセラミイクのカタログを参考にしました。
ⅰ) 彩粘土。
・ ホワイト: 白色 ・ ピンク: 桃色 ・ イエロー: 濃い目の山吹色
・ トルコブルー: 空色 ・ ブルー: コバルトブルー ・ グリーン:濃い緑
・ ライトブラウン: 黄土色 ・ ダークブラウン: 焦げ茶 ・ ブラック: 黒色
・ グレー: 濃い目の灰色 ・ 朱泥: 赤茶色
ⅱ) 目で見て楽しむカラー粘土。
・ コスモス粘土: 淡いピンク色 ・ サクラ粘土: 白い斑点のある淡いピンク色
・ ミカン粘土: 蜜柑色 ・ よもぎ粘土: 蓬(よもぎ)の葉の様な緑色
・ 浅みどり粘土: 乳白掛かった淡い緑色で、白い斑点が出ます。
・ 白雪粘土: 雪の様な白色 ・ 墨粘土: 墨汁の様な黒色
・ レモン粘土: レモンイエローの明るい黄色 ・ ねずみ粘土: 薄めのねずみ色
・ 桔梗(ききょう)粘土: 濃い目の青色
ⅲ) 和染: 日本の伝統的な色です。
練り上げ手や小物などにワンポイントで使用すると良いでしょう。
・ 薄青染め: 淡い水色 ・ 浅葱(あさぎ)染め: 濃い水色
・ 瑠璃(るり)染め: 濃い青色 ・ 若草染め: 淡いエメラルドグリーン
・ 松葉染め: 明度が低いが温か味のある緑色 ・山吹染め: 温か味のある黄色
・ 胡桃(くるみ)染め: 肌色に近い淡いオレンジ ・ 藤さくら染め: 淡い紫
・ 藤紫染め: 綺麗な紫 ・ 栗染め: 栗の皮色の濃い茶色 ・ 白水染: 純白
・ 鴇羽(ときわ)染め ・青丹(あおに)染め: 黒に近い濃い緑 ・ 墨黒: 漆黒
④ 市販されている練り込み用の顔料。(100g又は500g単位)
顔料の種類によって、練り込む元の粘土に、3~20%程度(一般的には10%以下)添加する
・ 黒、 黄色、 ピンク、 コバルト青、 コバルト青、 緑、 茶、 紫
・ 瑠璃色、空色、焦げ茶、薄緑、淡緑、渋緑、ひまわり色、 セピア色
・ 下絵付けに使う以下の絵の具を添加して色土を作る事も出来ます。
呉須類(古代、青、紫、墨、焼貫)、酸化鉄類(弁柄、黄土、鬼板、赤土)、酸化銅、
酸化クロム、トルコ青、コバルト青(酸化コバルト)、陶試紅(とうしこう)、二酸化
マンガン(又は炭酸マンガン)、酸化ルチール、赤茶などが使えます。混ぜる量によって
濃い目から薄目の色にする事ができます。呉須類は少量でも発色します。
⑤ カラー粘土は他の色と混ぜて新しい色を作りだす事もできます。但し混ぜれる色数を増せば
増すほど、彩度(鮮やかさ)が低くなります。(色が灰色から黒色へと変化します。)
以下次回に続きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます