はな様より以下のご質問をお受けしましたので、当方なりの見解を記します。
釉裏金彩(といっても、金粉を振る程度ですが)をしたいと思っています。
・高温だと溶けてしまうので、1000度以下の透明釉薬を探しています。
市販では、楽焼き用の釉薬しか見つかりませんでしたが、かけてみると少し
白濁していました。
どのような釉薬を1番上にかければ良いと思いますか。
○○系の釉薬を手作りするべき、等ご教授ください。
また、弁柄について
ベンガラの粉末で鉄絵をし、高光沢透明釉というのをかけ、1230度で焼成しま
した。
すると鉄絵が完全に消えてしまいました。
透明釉の材料が良くなかったのでしょうか。
(商品ページを見ても、材料が何なのか書いていませんでした……。)
それとも、温度が高すぎたのでしょうか。
もしよろしければ、ご教授ください。
明窓窯より
1)金は一般的には上絵付の方法で、750~850℃で焼き付ける物です。
現在市販の釉で、楽焼用以外の低温の物は見当たりません。
○○系の釉薬を手作りするべき、等ご教授ください。との事ですが残念なら
当方では不勉強な為、お答えする事はできません。
市販の釉が無いとゆう事は、作り方が難しいのか、又は安定的に熔けない、
更には需要が無い為であると思われます。
又、例えその様な釉を開発した人がいても、調合(レシピ)は公開されない
でしょう。
尚、当方で知っている最も低い釉は、1180℃です。
(透明、乳白釉等があります)勿論1230℃でも使用可能です。
主に、土鍋などの低温焼成用の釉です。
2)弁柄での下絵付けで、1230℃で絵柄が消失したとの事ですが、一般的には
発色する温度です。但し以下の場合には、鉄絵が発色しない場合も有りま
す。
イ)弁柄の濃度が薄い場合
但し濃すぎると釉剥げを起こしますので注意。
ロ)窯の温度が部分的に高温に成った場合
窯の容量(大きさ)にもよりますが、1230℃に設定しても、それ以上に高
温に成るのは決して珍しい事では在りません。
窯の中ではある程度の温度差が有る物です。窯の癖を知り良い位置を選
んで窯詰めをして下さい。
特に絵付け面を熱源に向けて窯詰めした場合に注意が必要です。
以上 参考にして頂ければと思います。
九谷焼上絵付けを学んでいます。
無色釉をを筆で塗布しているのですが、ある時から無色ではなく黄色に発色するようになりました。
筆は綺麗に洗浄しており、黄色が混じったとは考えられません。
無色釉が黄変して焼き上がる原因は何が考えられますでしょうか。
使用材料は、九谷焼き用の無色釉や盛り絵の具です。
各色、専用のガラス板の上でステンレス製のパレットナイフで集め、磁器製の角乳棒で練っています。
呉須での骨描き焼成後、無色釉や盛り絵の具は770度で電気炉にて焼成しています。
どうぞ宜しくお願いします。