わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動轆轤の失敗 7 (肉厚について2)

2010-02-17 22:14:31 | 電動ロクロの技法
電動轆轤で、作品の肉厚に、差が出る原因と対策の、話を続ます。

3) 土の厚みが、一定に成らない。

 ② 側壁の厚みに、差が出る原因。

  ) 土殺しの後、中心に、穴を掘る際、真芯にならず、偏芯する為です。偏芯の原因は、

   a) 土殺しで、綺麗な円が出ていないのに、穴を掘り込んだ為。

     土殺し(センター出し)が、不完全な状態で、次の作業に移った為です。

     初心者は、特に、一つづつ、手順を確認しながら、作用を進めて下さい。

   b) 穴を掘りこむ際、中心から「ズレ」ていた為。

    イ) 穴を掘り込む際、最初は中心に有った指が、堀り進むに従い、中心から、「ズレ」る事も、

       多いです。

    ロ) 中心の穴は、親指又は、中指を使い、掘り込みますが、その指が、しっかり固定出来ないと

       指が振ら付きます。 肘は、体に固定します。

       指は、もう一方の手や指を添えて、振ら付かない様に、固定します。片手で掘り込むと、

       指が中心から離れ、楕円状に、回転します。

       必ず、指先が、動かない(止まっている)状態で、掘り込みます。

     ・ 土の硬さも、若干関係が有ります。

       軟らかい土だと、片手でも容易に、中心を掘り進む事が、可能ですが、硬くなるに従い、

       力が必要に成ります。

       両手の親指に、力を入れますが、不用な力が入り、中心から、「ズレ」る事も起こります。

      尚、土を軟くするか、硬くするは、作品の大きさにより、又、轆轤の経験差によって決めます。      

   ハ) 掘り込む指の、角度も大切です。

      指先だけを、中に食い込ませるのではなく、親指又は中指は、曲げずに伸ばし、口(上部)が

      開く様にして、逆円錐形にし、内側に段差が、無い様にします。

      逆円錐形にするのは、掘り込みの過不足を、容易に修正する為です。

   ニ) 掘り込む穴が、土の中心から、「ズレ」ていると、当然、周囲の土の厚みに、差がでます。

      経験者は、少々の差を、修正する方法を、心得ていますが、初心者では、この差が、後々まで、

      影響します。側壁の厚みを、一定に出来ても、高さの差となって、現れます。

   ホ) 底造りの際、肉厚が「バラツク」

     所定の深さまで、穴を掘り込んだら、底の内側を拡げます。

     穴の中心の高さで、水平に、手前又は横方向に、土を拡げます。その際、土を外側に押す力が、

     一定で無いと、側壁の厚みに、差が出ます。

     底が広い場合には、一度に拡げず、何回かに分けて、作業します。

  ) 土を薄く、引き上げる際、歪む。


 以下次回に続きます。

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