わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

教程10-2 (急須)

2008-11-10 17:27:30 | 教程 (陶芸全般を学ぶ)
 前回の続きを述べます。

1kgの土を、ロクロに据えて、本体、注ぎ口、取っ手、蓋の順番に作っていきます。

  今回は、注ぎ口と、取っ手を作ります。

   (ティーポットなど、取っ手をロクロで作らない場合も有ります。)

 ロ) 注ぎ口を作る。

   本体を切り取った後、更に土殺しをし、注ぎ口を作ります。

 ① 本体に取り付ける際、取り付け部分を斜めに切り取ります。

   それ故、実際に取り付け寸法より、やや長め(8cm前後)に作ります。

 ② 注ぎ口の形も、色々有ります。

  a) 一般的には、円錐型に作り、下(取り付け部)はやや膨らませます。

   (注ぎ口が、湾曲した形の物も有ります。この場合は、真直ぐ引き上げてから、湾曲させますが、

   最初の方は、湾曲させない方が、良いでしょう。)

   ・ 蛇足ですが、更に水差しなど、注ぎ口が、極端に長く、湾曲しているも物も有ります。

     これはロクロで作らず、型(石膏等など)を使い、作ります。

  ③ 先端を細くし、形作ります。

    ・ 先端部は、肉厚を薄めに作る方が、水切れが良くなります。

     (実際、水切れの良い作品を作るのは、難しいです。良い方法は、確立して居ないのでは

     無いでしょうか。個人個人で対策を取っ手居ますが・・・)

    ・ 土瓶の様に、大きな物は、注ぎ口の穴径(内径)を大きくしますが、一般的には,

      8~10mm程度にします。

    ・ 先端部が、斜めに斬る場合には、組み立てる際に、切ります。

 ハ) 取っ手を作る

   取っ手の大きさは、極端に長かったり、短いと、使い難い物です。

   片手で持った場合、

   ・ 取っての先端が、握った小指より、短い、同じ、やや外に出るの3種類があります。

     急須の大きさ(重さ)や、好みによって決め手下さい。

   又、手に「しっくり」した太さにします。

   実際には、思ったようには出来ませんが、市販の(又は自宅の)急須を良く観察して、

   参考にして下さい。

   今まで何気なく、使い、見ていた物が、改めて観察すると、「なるほど」と

   感心させられます。

  ① 作り方は、取り付け部分を下にして作ります。

    筒状に土を挽き上げたら、形作りに入ります。

    (根元が細いので、振れに注意)

  ② 取り付け部分を、本体より細くし、手が滑らない様にします。

    先端はラッパ型や、やや丸めた型にします。


次回に続きます。



  

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