前回の続きを述べます。
ロ) 花瓶を作る。(1kgの土で、作ります。)
・ 同じ土の量で、より大きな作品を作る為には、上下2段に分けて作り、ロクロ上で、
繋げて作ります。
・ ロクロでは、高くするのに使う土の量は、幾何級数的に増やさなければなりません。
即ち土の量が2倍に成ったからと言って、同じ太さの筒の高さが2倍には成りません。
例として、0.5kgで14cm前後 (ロクロの熟練度によって異なる、以下同じ)
1kgでは、22cm前後、 2kgでは、30cm前後 となります。
上の土を支える為に、肉厚な土が必要になるからです。
・ それ故 土を少量に分け、各々薄く延ばし、下部の土が乾燥した後、繋ぎ合わせて、
同じ土の量で、より高い(大きい)作品を作る事が、出来ます。
ではその方法を説明します。 やり方は、二通りあります。
① 1kgの土を、土取りする方法。
a) 土殺しをした土の、上部約1/3を使い、内側に手が入る太さの筒を、底を抜き、
出来るだけ、高く挽き上げます。出来た筒は、糸で切り離します。
・ 土が濡れているので、取上げ難いです、又円が変形して仕舞いますが、心配要りません。
b) 残った土(約2/3)で、作品の下部を作ります。
・ 出来るだけ薄く、高く筒上に延ばし、形を作ります。
・ 口の大きさ(径)を、a)で作った筒の下部の径と、同じにします。
・ 下部の大きさは、形によって違いますが、全体の1/2~2/3程度ですので、
どの高さまで作っているのかを、イメージして下さい。
c) 下部の作品の口は、乾かない様に、濡れた布を掛けて置き、他の部分を乾燥させます。
・ 口が乾燥し過ぎると、上に載せた土と、上手く接着で来ません。
・ 又、全体を乾燥し過ぎると、上に載せた後、成型(変形)出来なく成ります。
ある程度、形が直せる程度の乾燥にします。
d) 下部の作品の上に、上部の筒状の土を載せます。
・ 繋ぎ目は、指で撫ぜ(上からした、下から上へ交互に行う)て消します。
・ 上に載る筒の下側の径は、下側の口の内径より、細くなっているはずです。
この土を、下に滑り降ろし、なるべく内径を揃えます。
e) 上下を繋げます。
・ 小さい布2枚を用意し、各々片手に持ちます。(水切れを防ぐ為)
・ ロクロを「ゆっくり」回転し、繋ぎ目の内外側の1cm上から、1cm下まで、
濡らした布で撫ぜ、「ドベ」を出します。(3回程度)
・ 回転をやや速くし、更に内外側の手に布を持ったまま、やや力を入れ、撫ぜ降ろし、
撫ぜ上げを行い、繋ぎ目を無くします。(数回行う)
f) 最後に全体の形を作ります。
・ 上の筒が、変形していたり、傾いているか知れません。
数度、手を下から上に移動して、綺麗な円にしてから、形を作ります。
・ 繋ぎ目の径を拡げても、問題有りません。
・ 特に上部の土は、軟らかいので、容易に形を作る事が出来ます。
尚 花瓶の形を考える時、注意する事は、花の量の問題です。
・ 多くの花を生ける場合には、口(又は首)の径を大きくします。
広い口や首に、少ない花では、花が引き立ちません。
・ 少ない花を生けるには、径を小さくします。
② 土を最初から分ける方法
この方法は、次回の教程12(壷)で述べます。
ロ) 花瓶を作る。(1kgの土で、作ります。)
・ 同じ土の量で、より大きな作品を作る為には、上下2段に分けて作り、ロクロ上で、
繋げて作ります。
・ ロクロでは、高くするのに使う土の量は、幾何級数的に増やさなければなりません。
即ち土の量が2倍に成ったからと言って、同じ太さの筒の高さが2倍には成りません。
例として、0.5kgで14cm前後 (ロクロの熟練度によって異なる、以下同じ)
1kgでは、22cm前後、 2kgでは、30cm前後 となります。
上の土を支える為に、肉厚な土が必要になるからです。
・ それ故 土を少量に分け、各々薄く延ばし、下部の土が乾燥した後、繋ぎ合わせて、
同じ土の量で、より高い(大きい)作品を作る事が、出来ます。
ではその方法を説明します。 やり方は、二通りあります。
① 1kgの土を、土取りする方法。
a) 土殺しをした土の、上部約1/3を使い、内側に手が入る太さの筒を、底を抜き、
出来るだけ、高く挽き上げます。出来た筒は、糸で切り離します。
・ 土が濡れているので、取上げ難いです、又円が変形して仕舞いますが、心配要りません。
b) 残った土(約2/3)で、作品の下部を作ります。
・ 出来るだけ薄く、高く筒上に延ばし、形を作ります。
・ 口の大きさ(径)を、a)で作った筒の下部の径と、同じにします。
・ 下部の大きさは、形によって違いますが、全体の1/2~2/3程度ですので、
どの高さまで作っているのかを、イメージして下さい。
c) 下部の作品の口は、乾かない様に、濡れた布を掛けて置き、他の部分を乾燥させます。
・ 口が乾燥し過ぎると、上に載せた土と、上手く接着で来ません。
・ 又、全体を乾燥し過ぎると、上に載せた後、成型(変形)出来なく成ります。
ある程度、形が直せる程度の乾燥にします。
d) 下部の作品の上に、上部の筒状の土を載せます。
・ 繋ぎ目は、指で撫ぜ(上からした、下から上へ交互に行う)て消します。
・ 上に載る筒の下側の径は、下側の口の内径より、細くなっているはずです。
この土を、下に滑り降ろし、なるべく内径を揃えます。
e) 上下を繋げます。
・ 小さい布2枚を用意し、各々片手に持ちます。(水切れを防ぐ為)
・ ロクロを「ゆっくり」回転し、繋ぎ目の内外側の1cm上から、1cm下まで、
濡らした布で撫ぜ、「ドベ」を出します。(3回程度)
・ 回転をやや速くし、更に内外側の手に布を持ったまま、やや力を入れ、撫ぜ降ろし、
撫ぜ上げを行い、繋ぎ目を無くします。(数回行う)
f) 最後に全体の形を作ります。
・ 上の筒が、変形していたり、傾いているか知れません。
数度、手を下から上に移動して、綺麗な円にしてから、形を作ります。
・ 繋ぎ目の径を拡げても、問題有りません。
・ 特に上部の土は、軟らかいので、容易に形を作る事が出来ます。
尚 花瓶の形を考える時、注意する事は、花の量の問題です。
・ 多くの花を生ける場合には、口(又は首)の径を大きくします。
広い口や首に、少ない花では、花が引き立ちません。
・ 少ない花を生けるには、径を小さくします。
② 土を最初から分ける方法
この方法は、次回の教程12(壷)で述べます。
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