今回の教程では、壷を作ります。
壷と花瓶の違いは、花瓶が花を生けると言う、目的が有ります。即ち花に対して脇役です。
壷は昔は物を入れる、貯蔵する役目が有りましたが、現在では、置物や飾り(美術品)として、
壷自身、独立した存在として、生活の場に置かれる事が多くなりました。
又、壷の形は、胴の部分が膨らみ(張り)、一度径を手の入らない程細くします。
口が狭い形の物と、首を作り、その上の口の径をやや大きくした物があります。
・ 今回は、初めてですので、1kgの土で、壷1個を作りますが、この程度の土では、
小さな壷しか出来ません。
小さな壷で、練習したら、ある程度見栄えのする壷にする為に、少なくとも1.5kg、
出来れば2kg以上で作る事をお勧めします。
では本題に入ります。
前回の教程で、限られた土の量で、大きな作品を作るには、上下二個に分る方法の一つを
説明しましたが、今回は別の方法で作ります。
イ) 壷を作る (土の量1kg使用)
① 菊練した土を、最初から2つに分けます。
上に載せる土の量は、300g~350gにします。残りは下の部分を作ります。
② 先ず下の部分から作ります。
a) 亀板を使う。下の部分に上の部分を載せる際、下の部分がロクロの中心に載っていると、
上部を上手に繋げる事が出来ます。
ロクロが2台あれば良いのですが、無い場合は、下部を亀板上で作り、作陶後亀板ごと、
ロクロより取り外し、ロクロを空けます。
b) 土を亀板上に据え、いつもの様に土殺し後、土を出来るだけ筒状に、高く挽き上げます。
c) 更に、胴を膨らませ、その上をやや狭めた形に成型します。
・ 注意 胴の一番膨らむ(張った)位置で、上下を繋げる様にすると、繋げた部分の土が、
上の土の重さを支えきれず、外に張り出し易く、形も崩れ易くなります。
d) 口の肉厚をやや厚くし、糊しろ部分を多く取ります。
口径を測り、亀板をロクロから取り除きます。
口が乾かない様に、濡れた布切れを掛け、その他は乾燥させます。
・ 亀板から作品を、切り離さない事。
③ 上の部分を作る。作り方は二通り有ります。
口を上向きに作る方法と、口を下向き(逆さま)に作る方法です。
a) 口を上向きに作る。
利点は、底の部分が肉厚になり、糊しろ部分が十分出来る事と、載せた時の形のイメージが、
つかみ易い事です。
欠点は、底の径を同じ寸法に、しずらい事です。
・ 繋ぎ合わせる寸法と同じ、又はやや大きめの底を作ります。
・ 底を完全に抜いてから、筒状に土を延ばし、形を作ります。
形は上に行く程湾曲させ、径を徐々に細くしていきます。
繋ぎ合わせた後に、再度形作りを行いますので、大よその形に留めます。
口は手が入る様な大きさにします。(繋ぎ合わせる時、必要です)
・ ある程度(手がべた付か無い)乾燥したら、糸で亀板から切り離します。
b) 口を下向きに作る。
利点は、繋ぎ合わせの寸法に作り易い事です。
・ 土殺しをした土の中心を掘り込み、底を抜きます。
底の大きさは、反対側から手が入る大きさにします。
・ 土を薄く延ばしてから、お椀型に形作ります。
・ 口の大きさは、下部の作品の径と合わせ、指で押さえて、肉厚にします。
・ 口(繋ぎ合わせ部)が乾燥させない様にし、他の部分を少し乾燥させ、切り離します。
c) 下の部分に、上の部分を載せ、繋ぎ合わせる。
以下次回に続きます。
壷と花瓶の違いは、花瓶が花を生けると言う、目的が有ります。即ち花に対して脇役です。
壷は昔は物を入れる、貯蔵する役目が有りましたが、現在では、置物や飾り(美術品)として、
壷自身、独立した存在として、生活の場に置かれる事が多くなりました。
又、壷の形は、胴の部分が膨らみ(張り)、一度径を手の入らない程細くします。
口が狭い形の物と、首を作り、その上の口の径をやや大きくした物があります。
・ 今回は、初めてですので、1kgの土で、壷1個を作りますが、この程度の土では、
小さな壷しか出来ません。
小さな壷で、練習したら、ある程度見栄えのする壷にする為に、少なくとも1.5kg、
出来れば2kg以上で作る事をお勧めします。
では本題に入ります。
前回の教程で、限られた土の量で、大きな作品を作るには、上下二個に分る方法の一つを
説明しましたが、今回は別の方法で作ります。
イ) 壷を作る (土の量1kg使用)
① 菊練した土を、最初から2つに分けます。
上に載せる土の量は、300g~350gにします。残りは下の部分を作ります。
② 先ず下の部分から作ります。
a) 亀板を使う。下の部分に上の部分を載せる際、下の部分がロクロの中心に載っていると、
上部を上手に繋げる事が出来ます。
ロクロが2台あれば良いのですが、無い場合は、下部を亀板上で作り、作陶後亀板ごと、
ロクロより取り外し、ロクロを空けます。
b) 土を亀板上に据え、いつもの様に土殺し後、土を出来るだけ筒状に、高く挽き上げます。
c) 更に、胴を膨らませ、その上をやや狭めた形に成型します。
・ 注意 胴の一番膨らむ(張った)位置で、上下を繋げる様にすると、繋げた部分の土が、
上の土の重さを支えきれず、外に張り出し易く、形も崩れ易くなります。
d) 口の肉厚をやや厚くし、糊しろ部分を多く取ります。
口径を測り、亀板をロクロから取り除きます。
口が乾かない様に、濡れた布切れを掛け、その他は乾燥させます。
・ 亀板から作品を、切り離さない事。
③ 上の部分を作る。作り方は二通り有ります。
口を上向きに作る方法と、口を下向き(逆さま)に作る方法です。
a) 口を上向きに作る。
利点は、底の部分が肉厚になり、糊しろ部分が十分出来る事と、載せた時の形のイメージが、
つかみ易い事です。
欠点は、底の径を同じ寸法に、しずらい事です。
・ 繋ぎ合わせる寸法と同じ、又はやや大きめの底を作ります。
・ 底を完全に抜いてから、筒状に土を延ばし、形を作ります。
形は上に行く程湾曲させ、径を徐々に細くしていきます。
繋ぎ合わせた後に、再度形作りを行いますので、大よその形に留めます。
口は手が入る様な大きさにします。(繋ぎ合わせる時、必要です)
・ ある程度(手がべた付か無い)乾燥したら、糸で亀板から切り離します。
b) 口を下向きに作る。
利点は、繋ぎ合わせの寸法に作り易い事です。
・ 土殺しをした土の中心を掘り込み、底を抜きます。
底の大きさは、反対側から手が入る大きさにします。
・ 土を薄く延ばしてから、お椀型に形作ります。
・ 口の大きさは、下部の作品の径と合わせ、指で押さえて、肉厚にします。
・ 口(繋ぎ合わせ部)が乾燥させない様にし、他の部分を少し乾燥させ、切り離します。
c) 下の部分に、上の部分を載せ、繋ぎ合わせる。
以下次回に続きます。
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