大きな作品(大物)を作る話を、続けます。
4) 轆轤で大きな作品を作る。
② 大皿を作る
極端に浅い大皿を作るのは、かなりの技術を要しますが、一般的な形の大皿の場合は、
さほど困難な事ではありません。(轆轤で作る皿は、浅いほど難しいです。)
但し、作業環境に大きく影響が出ます。
・ 広いスペースが必要に成ります。
即ち、50cm又は、それ以上の径を有する物が、回転しますので、轆轤の周囲はかなり余裕が
必要に成ります。更に、轆轤挽きの後、数日間乾燥させますので、作品を置く場所も、確保する
必要があります。素焼き後では6~7%程度縮みますが、それでも、かなりの大きさです。
(素焼き後では、作品に強度が出、作品を重ねて置けますので、やや余裕が出ます。)
・ 一人では、無理な作業があるかも知れません。
轆轤挽き後、亀板を轆轤上から、取り除く際、一人よりも二人で作業した方が良いでしょう。
後で述べる底削りの際に、大皿を逆さにするにも、二人掛りの方が、安全です。
更に、大皿に釉を掛ける際には、特殊な方法(吹き掛けなど)を除いて、一人では無理な事が
多い様です。その他、窯詰め作業も、他の人手が欲しい所です。
(高さが高くても、径が30cm以内なら、色々な作業が、一人で行う事が出来ます。)
前置きが長くなりましたが、本日のテーマに付いて、お話します。
) 底を削る
轆轤挽きした作品は、乾燥後高台を削り出します。当然裏返しての、作業に成りますが、
作品の径が大きい為、轆轤に直に載せる訳にはいかず、シッタ(湿台)を使う事に成ります。
a) 一般にシッタは、筒状の素焼きの物が多く、使用に当たり、十分水を吸い込ませます。
シッタの径も大きくないと、作品を安定的に置けません。
シッタの使い方は、すでにご存知の事と、思いますので、詳細は省きます。
b) 轆轤上にシッタを置き、その上に、大皿を逆さに置きます。
作品の底が、轆轤面と平行に成る様にすると、中心が出易いです。
一度中心が出れば、作品が重いでの、容易には、振れたり、移動しないでしょう。
c) 大皿の場合の高台の径。
大皿を轆轤挽きの際、底の径は、大きめに取りますが、削り作業で、正規の値(設計寸法)に
成る様にします。
・ 大皿の高台が、内外二重になっている作品を、良く見かけます。
高台径を大きく取れば、焼成により、大皿の周囲の変形が少なくなります。
但し、皿の中央部が、下からの押さえが弱く、焼成で下に垂れる現象が、起こります。
その為に、内側にも、やや小さめの高台を、付けます。
(勿論、焼成時に下から支える物を、使えば良い訳で、必ずしも、二重にする必要はありません)
・ 皿の高台の径は、皿の底の広さや、深さによって変化させます。
底の径が大きい時には、高台径も大きくします。又、深みのある皿ならば、高台径は、
やや小さくします。高台径は、本焼き時に、作品の変形に強く影響しますので、最適な径を
選ぶ必要があります
d) 削り作業では、裏返した大皿の高さが、「ドベ受け」より高くなりますので、「ドベ受け」は、
轆轤にセット出来ますが、大皿の径が、「ドベ受け」よりも大きいと、削りカスを受け止める
事は出来ず、周りに飛散する事に成ります。それ故飛散しそうな所に、新聞紙などを、
敷いて置くと、後々掃除が簡単になります。
5) 手捻りと轆轤の共同作業で、背の高い作品を作る
以下次回に続きます。
4) 轆轤で大きな作品を作る。
② 大皿を作る
極端に浅い大皿を作るのは、かなりの技術を要しますが、一般的な形の大皿の場合は、
さほど困難な事ではありません。(轆轤で作る皿は、浅いほど難しいです。)
但し、作業環境に大きく影響が出ます。
・ 広いスペースが必要に成ります。
即ち、50cm又は、それ以上の径を有する物が、回転しますので、轆轤の周囲はかなり余裕が
必要に成ります。更に、轆轤挽きの後、数日間乾燥させますので、作品を置く場所も、確保する
必要があります。素焼き後では6~7%程度縮みますが、それでも、かなりの大きさです。
(素焼き後では、作品に強度が出、作品を重ねて置けますので、やや余裕が出ます。)
・ 一人では、無理な作業があるかも知れません。
轆轤挽き後、亀板を轆轤上から、取り除く際、一人よりも二人で作業した方が良いでしょう。
後で述べる底削りの際に、大皿を逆さにするにも、二人掛りの方が、安全です。
更に、大皿に釉を掛ける際には、特殊な方法(吹き掛けなど)を除いて、一人では無理な事が
多い様です。その他、窯詰め作業も、他の人手が欲しい所です。
(高さが高くても、径が30cm以内なら、色々な作業が、一人で行う事が出来ます。)
前置きが長くなりましたが、本日のテーマに付いて、お話します。
) 底を削る
轆轤挽きした作品は、乾燥後高台を削り出します。当然裏返しての、作業に成りますが、
作品の径が大きい為、轆轤に直に載せる訳にはいかず、シッタ(湿台)を使う事に成ります。
a) 一般にシッタは、筒状の素焼きの物が多く、使用に当たり、十分水を吸い込ませます。
シッタの径も大きくないと、作品を安定的に置けません。
シッタの使い方は、すでにご存知の事と、思いますので、詳細は省きます。
b) 轆轤上にシッタを置き、その上に、大皿を逆さに置きます。
作品の底が、轆轤面と平行に成る様にすると、中心が出易いです。
一度中心が出れば、作品が重いでの、容易には、振れたり、移動しないでしょう。
c) 大皿の場合の高台の径。
大皿を轆轤挽きの際、底の径は、大きめに取りますが、削り作業で、正規の値(設計寸法)に
成る様にします。
・ 大皿の高台が、内外二重になっている作品を、良く見かけます。
高台径を大きく取れば、焼成により、大皿の周囲の変形が少なくなります。
但し、皿の中央部が、下からの押さえが弱く、焼成で下に垂れる現象が、起こります。
その為に、内側にも、やや小さめの高台を、付けます。
(勿論、焼成時に下から支える物を、使えば良い訳で、必ずしも、二重にする必要はありません)
・ 皿の高台の径は、皿の底の広さや、深さによって変化させます。
底の径が大きい時には、高台径も大きくします。又、深みのある皿ならば、高台径は、
やや小さくします。高台径は、本焼き時に、作品の変形に強く影響しますので、最適な径を
選ぶ必要があります
d) 削り作業では、裏返した大皿の高さが、「ドベ受け」より高くなりますので、「ドベ受け」は、
轆轤にセット出来ますが、大皿の径が、「ドベ受け」よりも大きいと、削りカスを受け止める
事は出来ず、周りに飛散する事に成ります。それ故飛散しそうな所に、新聞紙などを、
敷いて置くと、後々掃除が簡単になります。
5) 手捻りと轆轤の共同作業で、背の高い作品を作る
以下次回に続きます。
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