2) 陶芸のどの行為が脳の刺激と成るのか?
陶芸での指や手の使い方は、多肢に渡ります。勿論、轆轤作業でも指や指先、手を動かす作業は
多いですが、なにより手捻りで作品を作る方が、手の動(働く)かす種類は多いと思われます。
① 手や指を行為の種類。
) 用具を使わず、手のみで行う行為。
a) 主に力が必要な行為。
手(掌=てのひら)を開いて粘土を叩く、拳骨で叩く、土を握る、土を圧着する、粘土を
圧縮させながら曲げる、土を捻じ切る、土を練る、土を積み上げる(繋ぎ目を消す)、
粘土を棒状に延ばす、両手で拝む様にして延ばす、手を広げて机の上で転がして延ばす、
粘土を摘んで薄く延ばす、粘土を引っ張て延ばす、土を拠る(よる)、土を混ぜ合わせる、
その他諸々の使い方があり、手の使い方も異なります。
b) 主に指先の感覚を使う行為。
土の表面を撫ぜる、擦る(さする)、擦って光沢を出す、表面の凸凹を指で感知する、
土を摘んで肉厚を計る、爪で表面を弾き音で肉厚を確認する。その他諸々の使い方があり
ます。電動轆轤では特に指先の感覚が大切になります。即ち土の軟らかさを感知する、
異物の混入の感知器官として、肉厚の厚さや土の拠れるのを感知し、力の強弱を調整する、
作品の側面の曲面の程度や、膨らみ具合、表面の凸凹度合いを感知する。その他色々な
使い方があります。
)用具を使う手の使い方。
用具を持つ(用具の種類によって、持ち方や握り方も変わります)。鷲づかみ、鉛筆持ち、
指先持ち等です。強く握ったり、弱く握るなど場面に応じて調整します。
用具として、コテ類、竹箆(へら)、剣先(針)、切糸、鉋(カンナ)、絵筆、刷毛、など
があります。
② 腕(力)を使う行為。
指だけでなく、体全体を使ったり、腕の力が必要な場合もあります。昔の轆轤では人力で轆轤を
回転させなければ成りませんでしたので、腕力が必要でした。現在でも蹴轆轤(けろくろ)を
使う方は、足の力が必要です。土を練る時や土殺しの時は、勿論ある程度の力が必要ですが、
「コツ」をつかめば、さほど腕力は必要としません。
3) 脳に刺激を与える行為は、日常的に使う(慣れた)方法よりも、非日常的な行為の方が有効
との事です。
① 普段あまり使わない、指の動き方をする。
利き手と反対側の手で、普通の事や複雑な事をしようとすると、何時もと違う脳の動きをします
② 両手を同時に使う。但し両手の動きが違う動きの方が効果が大きい。
身体の右半分は左脳が、左半分は右脳の運動野がコントロールしています。即ち、右手は左脳を
左手は右脳を刺激する事になります。両手を同時に使う事で、左右両方の脳が同時に刺激され
ます。左右の脳は中央で連結されていますので、刺激の効果が大きいです。
③ 指先の感覚を鍛え、小さな変化も見逃さない様にする。
指の中でも、指先は特に敏感な部分です。繊細な動きが求められる事も多く、脳への刺激も
特に大きいと言われています。
④ 指先のみでなく、掌(てのひら)全体を使う。
⑤ 細かい動きと大きな動きが混在する。
⑥ 指や手の動く速さの加減が、臨機応変に対応できる。
轆轤作業では瞬時の判断が要求される事は稀ではありません。轆轤作業では壊れる時は一瞬で
壊れてしまいますので、壊れる寸前で状況を判断する必要があります。多くの場合その情報は
指から得られる事も多いです。
⑦ これら指や手を使っている際に、神経が集中している。
集中力は長く続かない場合が多いです。ある短い時間内は出来るだけ集中させると脳への
刺激がより強くなるそうです。
⑧ 指に通っているほとんどの神経は、脳神経と直結しています。それ故、指を動かす動作は
脳の前頭葉部分(前頭前野)をフル回転させ、活性化できると言われています。更に、前頭前野
を効果的に鍛えることで、脳だけではなく、創造力、言語能力や、思考能力、運動能力など
身体全体が若々しく元気にするとも言われています。
以上の事柄から、陶芸は指や手(掌)を多く使う作業が多いです。それも繊細から大胆と種類も
多く、脳の活性化に優れた刺激を与える事は確実です。それ故、陶芸を長く楽しむ事は心も体の
若々しくなると思われます。
以上で「陶芸は脳に良い刺激を与えるのか?」の話を終わります。
陶芸での指や手の使い方は、多肢に渡ります。勿論、轆轤作業でも指や指先、手を動かす作業は
多いですが、なにより手捻りで作品を作る方が、手の動(働く)かす種類は多いと思われます。
① 手や指を行為の種類。
) 用具を使わず、手のみで行う行為。
a) 主に力が必要な行為。
手(掌=てのひら)を開いて粘土を叩く、拳骨で叩く、土を握る、土を圧着する、粘土を
圧縮させながら曲げる、土を捻じ切る、土を練る、土を積み上げる(繋ぎ目を消す)、
粘土を棒状に延ばす、両手で拝む様にして延ばす、手を広げて机の上で転がして延ばす、
粘土を摘んで薄く延ばす、粘土を引っ張て延ばす、土を拠る(よる)、土を混ぜ合わせる、
その他諸々の使い方があり、手の使い方も異なります。
b) 主に指先の感覚を使う行為。
土の表面を撫ぜる、擦る(さする)、擦って光沢を出す、表面の凸凹を指で感知する、
土を摘んで肉厚を計る、爪で表面を弾き音で肉厚を確認する。その他諸々の使い方があり
ます。電動轆轤では特に指先の感覚が大切になります。即ち土の軟らかさを感知する、
異物の混入の感知器官として、肉厚の厚さや土の拠れるのを感知し、力の強弱を調整する、
作品の側面の曲面の程度や、膨らみ具合、表面の凸凹度合いを感知する。その他色々な
使い方があります。
)用具を使う手の使い方。
用具を持つ(用具の種類によって、持ち方や握り方も変わります)。鷲づかみ、鉛筆持ち、
指先持ち等です。強く握ったり、弱く握るなど場面に応じて調整します。
用具として、コテ類、竹箆(へら)、剣先(針)、切糸、鉋(カンナ)、絵筆、刷毛、など
があります。
② 腕(力)を使う行為。
指だけでなく、体全体を使ったり、腕の力が必要な場合もあります。昔の轆轤では人力で轆轤を
回転させなければ成りませんでしたので、腕力が必要でした。現在でも蹴轆轤(けろくろ)を
使う方は、足の力が必要です。土を練る時や土殺しの時は、勿論ある程度の力が必要ですが、
「コツ」をつかめば、さほど腕力は必要としません。
3) 脳に刺激を与える行為は、日常的に使う(慣れた)方法よりも、非日常的な行為の方が有効
との事です。
① 普段あまり使わない、指の動き方をする。
利き手と反対側の手で、普通の事や複雑な事をしようとすると、何時もと違う脳の動きをします
② 両手を同時に使う。但し両手の動きが違う動きの方が効果が大きい。
身体の右半分は左脳が、左半分は右脳の運動野がコントロールしています。即ち、右手は左脳を
左手は右脳を刺激する事になります。両手を同時に使う事で、左右両方の脳が同時に刺激され
ます。左右の脳は中央で連結されていますので、刺激の効果が大きいです。
③ 指先の感覚を鍛え、小さな変化も見逃さない様にする。
指の中でも、指先は特に敏感な部分です。繊細な動きが求められる事も多く、脳への刺激も
特に大きいと言われています。
④ 指先のみでなく、掌(てのひら)全体を使う。
⑤ 細かい動きと大きな動きが混在する。
⑥ 指や手の動く速さの加減が、臨機応変に対応できる。
轆轤作業では瞬時の判断が要求される事は稀ではありません。轆轤作業では壊れる時は一瞬で
壊れてしまいますので、壊れる寸前で状況を判断する必要があります。多くの場合その情報は
指から得られる事も多いです。
⑦ これら指や手を使っている際に、神経が集中している。
集中力は長く続かない場合が多いです。ある短い時間内は出来るだけ集中させると脳への
刺激がより強くなるそうです。
⑧ 指に通っているほとんどの神経は、脳神経と直結しています。それ故、指を動かす動作は
脳の前頭葉部分(前頭前野)をフル回転させ、活性化できると言われています。更に、前頭前野
を効果的に鍛えることで、脳だけではなく、創造力、言語能力や、思考能力、運動能力など
身体全体が若々しく元気にするとも言われています。
以上の事柄から、陶芸は指や手(掌)を多く使う作業が多いです。それも繊細から大胆と種類も
多く、脳の活性化に優れた刺激を与える事は確実です。それ故、陶芸を長く楽しむ事は心も体の
若々しくなると思われます。
以上で「陶芸は脳に良い刺激を与えるのか?」の話を終わります。
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