善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉身辺雑記・善寺丸柿 2022

2022年10月22日 | 鎌倉
いつも通る散歩道の途中の野菜スタンドに柿の善寺丸が並びました。
一皿100円、消費税無しの野菜即売スタンドです。
善寺丸は小型の甘柿で史上最初の甘柿(不完全甘柿)と云われているそうです。
市販されていないので滅多に口にすることはできません。


野菜スタンドは、地元の農家さんが自作のスタンドに野菜を並べて、一皿100円で売っているシステムです。100円は吊されている空き缶に入れます。
野菜のシーズンを外れると開店しません。

(野菜スタンド)

購入した善寺丸です。大きさ比較のため、和歌山の甘柿と一緒に撮しました。
和歌山の柿と比べて1/3位でしょうか?。善寺丸は小ぶりの柿です。

(購入した善寺丸1)

実際のサイズは5センチ強。このサイズが標準か? 小ぶりか? 判りません。

(購入した善寺丸2)

善寺丸が稔っている様子です。未だ青い実が多いようです。
この木は、スタンドのオーナーが子供の頃から生えていたそうです。

(善寺丸の実の様子)


家に戻って試食すると、


(善寺丸をむいて食す1)


(善寺丸をむいて食す2)


甘さはそれほど強くなく、クセの無い、やわらかな甘さで、柿らしさは感じられない。野菜スタンドでまた並ぶのを見つけたらまた買いたくなるに違いない。



善寺丸についての小知識は以下の通りです。

「禅寺丸柿は川崎市麻生区原産の柿で、1214(建保2)に星宿山王禅寺の山中で発見されたと言われています。
当時一般に柿といえば渋柿しかなく、甘柿としては日本最古のものとして2007(平成19)年には麻生区内の禅寺丸柿の木7本が国の登録記念物に指定されています。
その後等海上人が1370年に周辺の村人に広め、明治から昭和初期のころまで盛んに栽培されて市場に出荷されていたようですが、富有柿など他の品種の登場とともに衰退し、一時は影をひそめてしまっていたそうです。

江戸時代の1648年頃から王禅寺近隣地域に栽培が広がり、明治時代の末には最盛期を迎えました。」

(以上『旬の食材百花 果実(https://foodslink.jp>syokuzaihyakka>syun>fruit>kaki-zenjimaru「禅寺丸(ぜんじまる)柿:旬の果物百科』より引用しました)




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