愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

名古屋城外堀を歩く(2) 名古屋市中区

2016年01月03日 07時05分23秒 | 名古屋市中区
折れ曲がっているお堀
この空堀沿いに南の方に進んでいきますと、端の方で堀が折れ曲がっていました。

かぎ状に折れ曲がる空堀。堀の警護のためにわざと曲げているのかと思いました。

久屋橋
堀は、「市政資料館南」の交差点で西に折れています。すぐに橋がありました。「久屋橋」です。

久屋橋。よく見ると堀を通すトンネルが小さい感じがしました。昔は土橋だったのかなと思いました。

郭内の土塁
この橋を渡り、郭内に入りますと橋の西側に大きな土塁が見えました。


大津橋から県庁が
さらに西へ進んでいきますと、大津橋があり、そこから市役所・県庁が見えました。


堀の中でホタルを
思いがけないものを発見しました。なんと堀の中でホタルを飼っていました。


堀の中を電車も走っていた
また、この掲示板によると、外堀に昔電車が走っていたというのです。知らないことが多いです。

名古屋城外堀を歩く(1) 名古屋市中区

2016年01月02日 07時37分49秒 | 名古屋市中区
2016年が始まりました。
今年もよろしくお願いします。

名古屋城再建問題にちなんで、名古屋市長が天守閣を木造で再建すると主張する名古屋城とはどんな城か、じっくりと見学したいと思いました。
以前にも訪れましたが、本丸中心の見学でしたので、今回は、広く外堀から見学してみようと思い立ちました。

見学日 2015年12月27日


名古屋城周辺 (Yahoo航空写真に加筆しました。)

この図では、南の方、東の方に森のようなものがあります。調べたところ、それは土塁や堀でした。

東門 清水橋
地下鉄市役所を降りて、東の方に進みますと、東門がありました。

東門の櫓台?

ここに架かる橋は清水橋というそうです。

清水橋。三の丸への入り口の一つです。

大きな空堀と土塁
ここを南北に土塁と空堀が続いていました。

清水橋から北の方の空堀。かなり巨大でした。

これは土塁です。これも巨大でした。


城の東に巨大な空堀と土塁があり、これだけでも名古屋城のスケールの大きさが分かりました。
「尾張名古屋は城で持つ」というのは、天守閣だけではなく、その周りの堀や土塁の大きさにも言えることだと思いました

名古屋城再建問題 名古屋市中区

2015年12月24日 19時46分39秒 | 名古屋市中区

今名古屋市で名古屋城再建問題が話題になっています。
戦争で焼けた名古屋城。市民の願いを受けて昭和34年に天守閣が鉄筋コンクリートで再建されましたが、はや50年以上が経ちました。天守閣も老朽化が進んでいるそうです。また、耐震基準が現在のものと合っていないそうで、再建が必要となっています。
現在再建の方法をめぐってタウンミーティングが行われています。
私も出かけようと思っています。

タウンミーティングの日程を知らせる名古屋市のホームページです。

名古屋市の戦争遺跡 名古屋市中区

2015年11月07日 20時02分41秒 | 名古屋市中区
遺跡名 第三師団司令部跡・煉瓦塀
見学日 11月7日(土)
所在地 名古屋市中区三の丸一丁目

戦争遺跡バスツアー
愛知県教職員労働組合協議会共済と愛知県退職教職員の会の共催によるバスツアーに参加しました。名古屋市の戦争遺跡をぐるっと見て回ろうという企画です。


今回は、以下の9つの遺跡を回りました。

①第三師団司令部跡・煉瓦塀
②名古屋陸軍造幣局千種製造所跡・碑
③三菱重工業名古屋発動機製作所
④名古屋陸軍墓地移転地(平和公園)
⑤名古屋高射砲隊笠寺陣地跡
⑥三菱重工業名古屋航空機製作所本館
⑦愛知航空機(株)永徳工場スリップ
⑧愛知時計電機(株)慰霊碑
⑨名古屋陸軍造幣局熱田製造所建物

全部を紹介するのは大変なので、①についてのみ紹介します。

第三師団司令部跡・煉瓦塀
明治20年(1887年)、第三師団司令部庁舎が名古屋城三の丸に新築されました。第三師団司令部は、およそ東海3県を管轄し、この地方の陸軍部隊の中心でした。
この名古屋城付近には、陸軍の施設がたくさん建てられました。二の丸に歩兵第六連隊、三の丸東には、東練兵場、騎兵第三連隊等々


この煉瓦塀は、第三師団司令部庁舎の南側の塀です。その一部が残っていました。思ったより低く、高さは1メートルぐらいでした。「これじゃあ乗り越えられるよ。」と、説明をしていただいている方に質問すると、「立派な中の建物が庶民にも見えるようにするためにわざと低くしてある」とのことでした。「江戸時代のお城と同じだ」と思いました。

名古屋城を木造で再建? 名古屋市中区

2015年07月01日 15時55分28秒 | 名古屋市中区

名古屋城

新聞を読んでいましたら、お城のニュースがありました。
名古屋城を木造で再建しようという話です。

中日新聞6月30日

河村市長の公約
もともとは、河村市長の公約の一つでした。あと40年で何らかの改修が必要とされる名古屋城天守閣について、そのままコンクリートで改修するのか、木造で再建するのかいろいろな意見がありました。
2009年に「名古屋城天守閣を現在のコンクリート造りから木造で再建することを本格的に検討する。」と河村市長が発表。プロジェクトチームを発足。以来調査を進めてきました。

調査報告の結果
2015年6月17日に、調査結果を市議会に報告。報告では、「文化庁が、再建は木造再建といっているので、いずれ木造で再建することになる。そこで、①早期に木造で再建する②耐震改修等を行い、40年後に木造再建する、の2案について調査・検討した結果、①の早期木造再建が望ましい」としました。
この報告を受けて、市議会で議論がなされ、市が木造再建の根本理由としている文化庁の見解について「木造以外はだめなのか」との質問が出されました。
そこで、市が文化庁に問い合わせた結果を報じたのがこの切り抜きです。

木造以外も排除しない
文化庁は、「木造以外も排除しない。市の方針がないと判断できない」としました。市も文化庁も「自分だけの責任」にしたくないようです。

さて、私としましては、そりゃあ木造再建がいいと思いますが、いろんな問題が出ているようで、たとえば二之丸庭園の整備、これはどうなるのか、本丸ばかり先行してしまうのではないか、また工事費用400億円の財源はどうするのか、税金が上がるのはどうか、などなど、こうした問題をクリアした上で木造再建をしていただきたいと思います。
かく言う私自身も名古屋城の史的価値についてよく勉強していきたいと思いました。