愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

名古屋城 御深井丸(おふけまる) 名古屋市中区

2016年01月08日 14時04分42秒 | 名古屋市中区
御深井丸へは迂回路で
西之丸から御深井丸(おふけまる)へいくと、さっそく工事現場がありました。ここには、本丸御殿のための資材などがあり、立ち入り禁止です。


乃木倉庫
御深井丸には、乃木倉庫があります。国登録の有形文化財です。重要文化財とどう違うのか分かりませんが、文化財です。建物自体は旧日本陸軍の倉庫なのですが、ここに名古屋城の障壁画が保管されていて、戦禍を免れたということです。そういう意味で大切な倉庫だと思いました。

乃木倉庫

西北隅櫓
そして御深井丸にはもう一つ国の重要文化財があります。西北隅櫓です。別名清須櫓とも言うそうです。それは、清須城の天守閣を移転したからだそうです。


ちなみに2013年に撮った清洲城の模擬天守と比べてみましょう。

清洲城模擬天守

ずいぶん違っています。どちらが本当の清洲城か、分かりません。

塩蔵構跡
御深井丸をぐるっとまわって東の方へ行きますと塩蔵構跡が見えます。しかし、ここも工事中です。石垣の修理のためにここが工事現場となっています。

塩蔵構跡の門。見事に枡形になっていました。

名古屋城西之丸 名古屋市中区

2016年01月07日 14時11分48秒 | 名古屋市中区
本丸表二之門
本丸の東側からぐるっと回って南側に行きますと、人通りの多いところに出ました。大手馬出、西之丸の通りです。北の方を見ますと、門があります。本丸表二之門です。国の重要文化財です。

本丸表二之門。門の中が鉄板で囲われています。これは、本丸の中で造られている本丸御殿の工事の機材等を運ぶ際に門が傷つかないようにとのことでした。しかし、やや興ざめでした。

工事現場の多い観光地はどうか
これから天守閣の工事をするとなるといたるところにシートやら鉄板やら袋やらが置かれ、史跡を見る際に大きく制限されそうです。工事と見学とのバランスも考える必要がありそうです。

本丸表二之門を本丸側から見たもの。

本丸表門馬出
本丸表二之門の前に広場があります。ここは、本丸表門の馬出です。本来は西之丸と区別されていましたが、現在は合体しています。

本丸表門馬出

西南隅櫓
本丸表二之門を西の方に行きますと西南隅櫓が見えます。これも国の重要文化財です。

西南隅櫓。隣の東南隅櫓とそっくりですが、屋根の形が若干違っていました。西南隅櫓の方がやや小さいです。

西之丸展示場
西之丸には、「西の丸展示館」があります。ここには、本丸御殿の工事について詳しい展示がありました。木材をどのような道具で、どのように加工したかを写真のパネルで見ることができました。


天守閣を仰ぐ
西之丸から見た天守閣が一番かっこいいです。


名古屋城二之丸 名古屋市中区

2016年01月06日 07時01分55秒 | 名古屋市中区

ここから入城料を払っての見学です。500円です。

整備が必要な二之丸庭園

これは二之丸庭園の南池です。

季節が冬ということもあり、庭園を見てみようという気持ちが起こりませんでした。「名勝二之丸庭園」という割にはあまり見ごたえのある庭園とは感じませんでした。高松の栗林公園や金沢の兼六園に比べるとまず見学している人がいません。ここをもっと整備する必要があると感じました。

埋門(うずみもん)跡

埋門とは、城からの脱走路のようです。画像の矢印の下に出入り口があるようですが、よく分かりませんでした。

南蛮たたき鉄砲狭間

ここから鉄砲を撃ったようです。
横長の塀に丸や三角の穴を設けてつくる普通の狭間と違うようです。どうしてこのような狭間を作ったのか、説明がなかったので、残念ながら分かりません。

東南隅櫓

国の重要文化財です。

本丸東二之門(旧二之丸東二之門)

これも国の重要文化財です。
奥に石垣が見え、枡形になっていることが分かります。また石垣の中に「清正石」もあります。

清正石

この門の手前は馬出(本丸搦手馬出)になっているのですが、工事の関係でよく分かりませんでした。

工事のことを伝える掲示板。看板の奥は空堀ですが、その中に修復工事で保管している石垣がいっぱいありました。一つ一つ袋に入っていて、大切にしていることが分かります。

名古屋城 堀川から内堀へ 名古屋市中区

2016年01月05日 07時36分26秒 | 名古屋市中区

どこを歩いているのか、航空写真で示します。赤い点々の線が、これまで歩いてきた道です。今回歩くのは、黄色い点々線です。

堀川
空堀はなくなり、かわって堀川が堀の役目をしていました。(堀が堀川になったのかもしれません)


巾下橋
今度は掘り川沿いに北へ進んでいきました。巾下橋がありました。

巾下橋を右に折れて小さい道を進んでいきますと、巾下門が見えました。

ということで、土塁、外堀を北東からぐるっと回りましたが、約3キロメートルありました。普通に歩いて30分の道のりでした。

これだけでも名古屋城が大きなお城であったことが分かりました。疲れました。

名古屋城正門
いよいよ正門です。しかし、すぐには入城しません。西之丸の周囲を回ってからにしました。

名古屋城正門


名古屋城案内図

西之丸南のお堀
正門を東の方に行き、外から西之丸を見ながら歩きました。

西之丸の石垣。昔は西之丸と大手馬出とが分かれていたそうですが、工事をして埋め立てたそうです。どの辺か、跡がないか見ましたが、はっきり分かりませんでした。石垣の左側が出っ張っているところがあったので、この辺かなと思いました。

二之丸大手二之門
二之丸への正門にあたるそうです。戦禍を免れて、国の重要文化財になっています。この奥は、枡形になっていました。


二之丸(愛知県体育館)
現在二之丸の南半分は愛知県体育館です。


二之丸東門からみた空堀

名古屋城外堀を歩く(3) 名古屋市中区

2016年01月04日 07時21分43秒 | 名古屋市中区
本町大手門
いよいよ郭内への大手門「本町大手門」です。

本町大手門跡。奥の方が三之丸、奥左側は護国神社です。りっぱな門の石垣が残っています。右側の石垣には大きな石がはめ込まれていました。


大手門東側の石垣。

石垣には矢穴がありました。


御園橋
さらに外堀沿いに西へ進んでいきますと、「新御薗橋」という交差点があり、そのさらに西に「御園橋」がありました。

御園橋。門が食い違いになっていました。

食い違いの門
そういえば、今までたくさん門がありましたが、現代の道路事情でまっすぐになっていて、枡形がなくなっていましたが、この「御園橋」の門はくい違いのまま残されていました。

名古屋城西側の土塁
土塁は「御園橋」からは北に続いています。

土塁。愛知県図書館付近の土塁跡。