4月14日(日)名古屋市熱田区の断夫山古墳に行きました。
東海地方で一番大きい古墳
断夫山古墳は、東海地方で一番大きい古墳だそうです。
ウィキペディアによると、以下のようなデータとなっています。
全長 151メートル
前方部の幅 116メートル
後円部の直径 80メートル
前方部の高さ 16.2メートル
後円部の高さ 13メートル
大きさを熱田球場と比べると・・・
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ほぼ同じくらいであることが分かります。
やはり大きいです。
尾張氏の墓?
また、この墓の被葬者については、古事記に書かれたヤマトタケルの妻であるミヤズヒメという言い伝えがありますが、現在は、この地方の豪族尾張氏のものではないかという事になっています。
古事記の中のミヤズヒメの話
ヤマトタケルは、西国を討ち大和に戻ったが、すぐに今度は東国に討伐に行けと天皇に命じられます。伊勢神宮におまいりに行ったとき、「天皇はわたしに死ねといっているのだ」と悲しい思いになっているところにヤマトヒメノ命が草薙の剣と袋を授け、「もしものときはこの袋を開けなさい」といって励ましたそうです。
ヤマトタケルは、尾張の国に入り、ここでミヤズヒメと結婚の約束をして東国に討伐に行ったそうです。
(東国での活躍は省略します)
無事東国を征伐したヤマトタケルは尾張に帰ってきました。そしてミヤズヒメと結婚しようとしたのですが、食事のときにミヤズヒメの着ている着物のすそに月のものが着いていることを見つけてしまいます。そして歌を詠みます。
ひさかたの 天の香具山 鋭喧(とかま)に さ渡る鵠(くび) 弱細(ひわぼそ) 撓(たわ)や腕(かいな)を 枕(ま)かむとは 我(あれ)はすれど さ寝(ね)むとは 我(あれ)は思えど 汝(な)が 著(け)せる 襲(おすい)の裾(すそ)に 月立ちにけり
<意味>天の香具山の上を鋭くやかましく鳴きながら渡っていく白鳥よ その白鳥の頸(くび)のようにか弱く細いなよやかな腕を、枕にしたいとわたしは思うけれども、あなたとともに寝たいとわたしは思うけれども、あなたの着ておられる襲(おすい)の裾(すそ)に月が出てしまったことよ。
それを受けてミヤズヒメが歌で返します。
高光る 日の御子(みこ) やすみしし 我が大君 あらたまの 年が来(き)経(ふ)れば あらたまの 月は来(き)経(え)ゆく 諾(うべ)な 諾(うべ)な 君待ちがたに 我が著(け)せる 襲(おすい)の裾に 月立ちなむよ
<意味>日の神の御子よ 我が大君よ、年がたって過ぎていけば 月も来て過ぎていきます。いかにもいかにも、あなたのおいでを待ちきれなくて、私の着ている襲おすいの裾に月が出てしまったのでしょう。
結局ヤマトタケルはミヤズヒメと結婚して、草薙の剣をミヤズヒメの元において伊吹山の神を討伐しに出かけます。しかし、草薙の剣を持たなかったせいでしょうか、ヤマトタケルは、このあと力が弱くなり、ついには死んでしまう。そして、白鳥となって大和・河内の方に飛んでいったということです。
参考文献 次田真幸 「古事記(中)」 昭和55年 講談社学術文庫
断夫山古墳
断夫山古墳には電車で行きました。「神宮西」駅を降りて北の方へ歩いていくと左手に古墳が見えました。
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古墳の西南方向の角です。堀は新しく造られたようです。本当の堀はもう一回り大きかったようです。古墳を囲む石垣が折れ曲がっていることからここは、前方部分であることが分かりました。
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この写真は、前方部分を写したものです。少し分かりにくいですが、2段になっていました。
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この写真は後円部です。ただの盛り土ですけど・・・
中にも入れました。入って写真を撮りましたが、ただの山の写真なので割愛します。
看板も見つけました。
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白鳥古墳
次は、白鳥古墳です。ヤマトタケルの墓ということになっていますが、古事記には、ヤマトタケルが尾張に飛んできたと書いてありません。どうして愛知県にヤマトタケルの墓があるのか不思議と思っていってみると・・・
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厳重に鍵がかかっていて、中には入れませんでした。
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そして横の看板には、「白鳥御陵」と書いてありました。「御陵」というのは、どこかで聞いたことがあります。前に京都の天智天皇のお墓に行ったときにも「御陵」と書いてあった気がしました。天皇の墓が「御陵」なのでしょうか。とすれば、ヤマトタケルは天皇の扱いということになります。ということが分かりました。
熱田神宮
ついでなので、熱田神宮にも寄っていきました。
ここでの不思議発見は、「紋」です。
多分本殿だと思いますが、
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このようなたれがかかっていました。細くて青い部分に「紋」が記してありました。小さくてわかりにくいので、大きなものも掲示します。
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「桐」のような「紋」になっています。
ところが、本殿のちょうちんには菊のご紋がしっかりとありました。熱田神宮は天皇家と深い関係があるのだということが分かりました。
東海地方で一番大きい古墳
断夫山古墳は、東海地方で一番大きい古墳だそうです。
ウィキペディアによると、以下のようなデータとなっています。
全長 151メートル
前方部の幅 116メートル
後円部の直径 80メートル
前方部の高さ 16.2メートル
後円部の高さ 13メートル
大きさを熱田球場と比べると・・・
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ほぼ同じくらいであることが分かります。
やはり大きいです。
尾張氏の墓?
また、この墓の被葬者については、古事記に書かれたヤマトタケルの妻であるミヤズヒメという言い伝えがありますが、現在は、この地方の豪族尾張氏のものではないかという事になっています。
古事記の中のミヤズヒメの話
ヤマトタケルは、西国を討ち大和に戻ったが、すぐに今度は東国に討伐に行けと天皇に命じられます。伊勢神宮におまいりに行ったとき、「天皇はわたしに死ねといっているのだ」と悲しい思いになっているところにヤマトヒメノ命が草薙の剣と袋を授け、「もしものときはこの袋を開けなさい」といって励ましたそうです。
ヤマトタケルは、尾張の国に入り、ここでミヤズヒメと結婚の約束をして東国に討伐に行ったそうです。
(東国での活躍は省略します)
無事東国を征伐したヤマトタケルは尾張に帰ってきました。そしてミヤズヒメと結婚しようとしたのですが、食事のときにミヤズヒメの着ている着物のすそに月のものが着いていることを見つけてしまいます。そして歌を詠みます。
ひさかたの 天の香具山 鋭喧(とかま)に さ渡る鵠(くび) 弱細(ひわぼそ) 撓(たわ)や腕(かいな)を 枕(ま)かむとは 我(あれ)はすれど さ寝(ね)むとは 我(あれ)は思えど 汝(な)が 著(け)せる 襲(おすい)の裾(すそ)に 月立ちにけり
<意味>天の香具山の上を鋭くやかましく鳴きながら渡っていく白鳥よ その白鳥の頸(くび)のようにか弱く細いなよやかな腕を、枕にしたいとわたしは思うけれども、あなたとともに寝たいとわたしは思うけれども、あなたの着ておられる襲(おすい)の裾(すそ)に月が出てしまったことよ。
それを受けてミヤズヒメが歌で返します。
高光る 日の御子(みこ) やすみしし 我が大君 あらたまの 年が来(き)経(ふ)れば あらたまの 月は来(き)経(え)ゆく 諾(うべ)な 諾(うべ)な 君待ちがたに 我が著(け)せる 襲(おすい)の裾に 月立ちなむよ
<意味>日の神の御子よ 我が大君よ、年がたって過ぎていけば 月も来て過ぎていきます。いかにもいかにも、あなたのおいでを待ちきれなくて、私の着ている襲おすいの裾に月が出てしまったのでしょう。
結局ヤマトタケルはミヤズヒメと結婚して、草薙の剣をミヤズヒメの元において伊吹山の神を討伐しに出かけます。しかし、草薙の剣を持たなかったせいでしょうか、ヤマトタケルは、このあと力が弱くなり、ついには死んでしまう。そして、白鳥となって大和・河内の方に飛んでいったということです。
参考文献 次田真幸 「古事記(中)」 昭和55年 講談社学術文庫
断夫山古墳
断夫山古墳には電車で行きました。「神宮西」駅を降りて北の方へ歩いていくと左手に古墳が見えました。
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古墳の西南方向の角です。堀は新しく造られたようです。本当の堀はもう一回り大きかったようです。古墳を囲む石垣が折れ曲がっていることからここは、前方部分であることが分かりました。
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この写真は、前方部分を写したものです。少し分かりにくいですが、2段になっていました。
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この写真は後円部です。ただの盛り土ですけど・・・
中にも入れました。入って写真を撮りましたが、ただの山の写真なので割愛します。
看板も見つけました。
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白鳥古墳
次は、白鳥古墳です。ヤマトタケルの墓ということになっていますが、古事記には、ヤマトタケルが尾張に飛んできたと書いてありません。どうして愛知県にヤマトタケルの墓があるのか不思議と思っていってみると・・・
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厳重に鍵がかかっていて、中には入れませんでした。
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そして横の看板には、「白鳥御陵」と書いてありました。「御陵」というのは、どこかで聞いたことがあります。前に京都の天智天皇のお墓に行ったときにも「御陵」と書いてあった気がしました。天皇の墓が「御陵」なのでしょうか。とすれば、ヤマトタケルは天皇の扱いということになります。ということが分かりました。
熱田神宮
ついでなので、熱田神宮にも寄っていきました。
ここでの不思議発見は、「紋」です。
多分本殿だと思いますが、
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このようなたれがかかっていました。細くて青い部分に「紋」が記してありました。小さくてわかりにくいので、大きなものも掲示します。
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「桐」のような「紋」になっています。
ところが、本殿のちょうちんには菊のご紋がしっかりとありました。熱田神宮は天皇家と深い関係があるのだということが分かりました。
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