愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

名古屋市タウンミーティング 

2016年01月25日 09時36分47秒 | 日記
1月14日、名古屋市緑区区役所にて名古屋城木造再建についてのタウンミーティングが行われました。私自身は以前から参加するつもりでいましたが、今回、「若越城の会」の方で、ぜひ参加したいと、わざわざ福井の方からお越しいただき、二人で参加しました。そういう点では全国的に注目されていると、改めて思いました。

はじめに名古屋市の職員の方から天守閣の再建についての説明がありました。説明は、プレゼンで行われました。この中で、焼失前の名古屋城の写真が700枚以上あること、天守閣の規模が姫路城より大きいこと(延べ床面積で、名古屋城約4564.0㎡、姫路城約2409.0㎡)などを新たに知ることができました。簡単な説明用パンフレットもいただきました。

タウンミーティングのパンフレット

私は、以下のような問題意識を持って参加しました。以下、タウンミーティングでの結果。

1 発掘調査は必要ないか。名古屋城は、もともとは戦国時代に今川氏親が築いたとされています。その遺構を再調査する必要はないか。
話題にならず
2 木造復元した場合、
①急な階段などが復元されるが、足の不自由な人への配慮をどうするのか。
 重要な課題である。お年寄りや足の不自由な人は、おんぶをして上がればよい。そのほうが暖かい。エレベーターは付けるつもりはない。
②耐震や防火の設備が必要になるが、それらの設備が木造復元の技術と矛盾しないか。
話題にならず
③せっかく木造で復元するのであれば、木造の技術を見せる必要があると思うが、どのように見せるのか案はあるのか。
話題にならず
④最悪天守閣の中に入れないことも予想されるが、見学と復元とのバランスをどうするのか。
市の話を総合すると、天守閣には人を入れるつもりで考えているようだった。
⑤現在天守閣が持っている博物館としての機能はどうするのか、なくすのか別につくるのか。
細かいことは後で考える
⑥戦後のコンクリート再建で「二度と燃えないでほしい」という名古屋市民の声があったが、特に防火という点でどうするのか。
話題にならず
3 天守閣以外の整備について
①現在、本丸御殿の復元工事(平成30年終了予定)、石垣の修復工事を行っているが、同時進行で天守閣の復元工事ができるのか。
はっきりしない
②他の史跡で、二之丸庭園の整備をどうするのか。
話題にならず
③西之丸と本丸表門馬出の切り離しをしなくてもいいか。
話題にならず

 ということで、案の定というか、木造再建した場合に心配されることは「細かいことは後で」という雰囲気での話しだったように感じました。もっぱら、話題の中心は400億円をどうするかということで、河村市長は「市債は財産である」という私には理解できない回答を繰り返し、市民の負担はないとうことを強調していました。
 その他、河村市長の強調していたことは、名古屋城天守閣は日本一大きいということ、早く取り掛からないと、木材がなくなること、(江戸城より遅れると、この計画は終わりとも言っていました)アンケート結果(木造賛成が15%)は、文化庁の見解が分かる前のもので、正しくない、などです。

 全体として細かいことは語らないで、木造にすればこんないいことがあると、木造再建の宣伝の場になっていると感じました。
 
 これからも、名古屋城再建問題には注目していきたいと思います。

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