おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

おばあちゃんの味

2010年08月02日 | 食・レシピ
学生さんは夏休み真っ盛りだが、
8月になると、少し先が見えたような
気がしないでもない
 
夏休みが始まった7月は、まだ助走
 
“本番は8月”
 
と、メインディッシュを最後にとっておく楽しさが
そこにあるし、気持ち的にも余裕がある
 
季節とは面白いもので
夏が来るまでは、真夏は8月の太陽の下に
あると思っているが、実際過ごしていると
夏は7月の事だとわかる
 
まぁ、そんな事を言ってみても
まだまだ夏は続くわけで・・・
 
今までいろんな夏休みを過ごしてきた
中学1年の夏は、今でも印象に残っている
それまでの遊び中心の休みじゃなくて、
部活一色の生活
 
下級生として、グラウンドを走り続ける部活
野球部なのに、木陰で休憩している陸上部よりも
長い距離を走らされた
 
“草競馬”
 
これは過酷
同級生部員が28名居た
上級生の合図で一斉に走り出し、5周ほど終わった時点から
先頭走者は走るのを止める事が出来る
 
もちろん僕は、15~20周ほど、上級生が飽きるまで
走らされる
 
水筒にファンタレモンを凍らせ持っていく
練習が終わる頃には適度に溶けて
枯れた喉に染み込む
貪るように凍ったファンタレモンを舐めながら帰ると
おばあちゃんが、海苔の変わりに玉子焼きを
薄く延ばし、おにぎりを包んでくれる
 
冷えた麦茶といっしょに流し込み、
遊びへと出かける
 
あの頃は、今から思えば
暑さなんて気にもならなかったし、
一日中、外で走りまわっていた
 
そういえば、もうすぐ甲子園が始まる
 
それが終われば秋
先が見えたような夏だが、まだまだ暑い日は
続くはず
 
 


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はじめまして

2010年08月01日 | 日記・エッセイ・コラム
「今日はどっか、行くのぉ?」
 
買い物をした
いつものスーパーで
 
慎重にアイスコーヒーを厳選していると、
不意に肩を叩く人影
近所のスーパーなんで、知り合いには
よくよく遭遇する
今日も、いつもお世話になっている、
ひとつ年下の電気屋の社っ長さんが笑顔で
肩を叩いてきた
 
「痛いやんけぇ!」
 
とは言わず、
 
「あっ、どうも!」
 
微笑み返し
 
「あっ、今日は祭りですかぁ?」
 
確かに今日は地元の小さな夏祭り
花火も上がるが、そんなに楽しみにしてないし、
人のことを言うより、妻帯者子持ちの貴方がなんで
弁当買ってるんですかぁ?って
問い質したかったが、そこは笑顔で
 
「あっ、そうなんです」
 
一通り社交辞令を済ませて、焼肉パーティーの
話題を一通り済ませて、買い物カゴをさげて
レジへ
 
前のおば様に続き僕の番
後ろには、ファミリーの一団が
で、レジも無事に通過し、持参したエコバックに
商品をつめていると、4歳ぐらいの女の子が
僕の横にやってきた
台の上にあごを乗せ、視線は窓の外へ
 
「今日はどっか、行くのぉ?」
 
はぁ?
あれ?誰かと間違えてる・・・あっ!社っ長さんとこの
末っ子かぁ?
 
「なぁ、今日どっか行くのぉ?」
 
で、僕の顔をみる女の子
 
お互い“初めまして”状態で見詰め合う事1秒
人違い
それだけのお話
 
 


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