つくば植物園の絶滅危惧植物花壇で見かけたとても珍しい花です。花弁は退化し、萼筒がラッパ状になっており、唇部が長く伸びているのが特徴であると説明されていました。日本では、宮古群島と魚釣島だけに分布する大変貴重な植物です。絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定され、「Aritolochia zollingeriana」、ウマノスズクサ科のつる性多年草です。日本の他には、台湾、中国南部、フィリピン、マレーシア、インドに分布しているようで、わが国の宮古島群島などは分布域の北限に当たるようです。つくば実験植物園のHPによれば、自生地以外での開花の例は数例しかなく、つくば実験植物園でも初めて開花したと説明されています。写真は10月3日に撮影しました。
つくば植物園の文化の植物展示区画で見かけました。この植物も野菊の仲間だそうです。花弁が丸く反り返って咲いている特色のある花です。説明によれば、本州~九州の日本各地と朝鮮、中国等に分布し、「Ainsliaea acerifolia var. subapoda」、キク科の多年草です。名前の由来は、里山から深山で見かけ、葉が紅葉のような形で、華の形状が「白熊(はぐま)」と言われるヤクの尾の毛で作る払子(ほっす)に似ているからのようです。写真は10月3日に撮影しました。