秋に向かって、天気は、変わる・・・午後、雷雨。
何が怖いのか・・・
人の足音に聞き耳を立てて、
始終、物音に脅え・・・
陽の当たらない側溝を、小走りに駆け抜ける。
餓えているのに、食べられない・・・
エサは、人の食べ残した饐えた残飯・・・
陽の当たる場所では、目が眩む・・・。
眩暈がする。
小さな心臓は、大きく脈打ち、
生命の終わりのカウント・ダウンを始める・・・。
眠りたいのに、眠れない・・・。
餓えているのに、食べられない・・・。
話したいのに、話せない・・・まわりは、みんな敵だらけ・・・。
身体の傷は、血を流し・・・
傷は、塞がることもなく、そのうち、膿んで、腐っていく。
僅かに、残った食料も、太ったネズミに横取りされて。
取り返す力もない・・・。
いつも、いつも、地ベタを這うばかり。
薄くなった血液は、もう酸素を運ぶ力もなくて。
動悸は、ますます、激しくなるばかり。
そして、急激に弱っていくばかり。
静かに忍び寄る死の足音を聞きながら・・・
真夏の青い空を見上げながら・・・
夕立に打たれても・・・
埃っぽい澱んだ空気を吸いながら・・・。
それでも塵にまみれた肺は、まだ、呼吸することを止めては、いない・・・。
何が怖いのか・・・
人の足音に聞き耳を立てて、
始終、物音に脅え・・・
陽の当たらない側溝を、小走りに駆け抜ける。
餓えているのに、食べられない・・・
エサは、人の食べ残した饐えた残飯・・・
陽の当たる場所では、目が眩む・・・。
眩暈がする。
小さな心臓は、大きく脈打ち、
生命の終わりのカウント・ダウンを始める・・・。
眠りたいのに、眠れない・・・。
餓えているのに、食べられない・・・。
話したいのに、話せない・・・まわりは、みんな敵だらけ・・・。
身体の傷は、血を流し・・・
傷は、塞がることもなく、そのうち、膿んで、腐っていく。
僅かに、残った食料も、太ったネズミに横取りされて。
取り返す力もない・・・。
いつも、いつも、地ベタを這うばかり。
薄くなった血液は、もう酸素を運ぶ力もなくて。
動悸は、ますます、激しくなるばかり。
そして、急激に弱っていくばかり。
静かに忍び寄る死の足音を聞きながら・・・
真夏の青い空を見上げながら・・・
夕立に打たれても・・・
埃っぽい澱んだ空気を吸いながら・・・。
それでも塵にまみれた肺は、まだ、呼吸することを止めては、いない・・・。