夏風邪を病む④～ひだる神に憑りつかれる

まだまだ暑い・・・。


・・・という訳で、比較的重めの夏風邪を患うことになったのであるが、膝下のふくらはぎ部分の怠さが、寝ていても取れない。

（・・・ひだるい・・・）

ちょうど、炎天下の夏の日の午後、５０メートルプールで、クロールを１０往復くらいしたあとのような力が抜けるような怠さ。

やはり、コレは、・・・。
ひだる神に憑りつかれたか・・・。
ひだる神・・・山道などを歩いている人間に空腹感をもたらす悪霊の類で、これに憑かれると、歩いている最中に突然にして激しい空腹感、飢餓感、疲労を覚え、手足が痺れたり体の自由を奪われたりし、その場から一歩も進めなくなり、ひどいときにはそのまま死んでしまうこともあるという。これに憑かれるとされる場所は大抵決まっており、山道、峠、四辻、行き倒れのあった場所などが多という。
私の自宅は、ちょこっと山林ぽいって・・・？

ひだるい・・・ひだるい・・・。

山間部で、食事がとれず、低血糖など引き起こす症状が、ひだる神に憑りつかれた感じなので、もしかすると、栄養状態に関係するのかもしれない。

それにつけても・・・この怠さ。
まさに妖怪に憑りつかれた感じもある。

たかが、風邪くらいで、天人五衰だの、ひだる神だの・・・なにをか言わんや・・・。

たぶん、普通の状態が一番有難い・・・。