鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

幽閉願望

2012-10-20 22:52:05 | Weblog
秋晴れ。


高い円形の塔の天辺に幽閉された王侯貴族。
その棟からの脱出は、不可能で、なにか政変でも起きない限り、たぶん、死ぬまで、ここで暮らす・・・というシチュエーションは、物語によくあるパターンで、その後、絶対にクーデターだとかが起こって・・・自由の身になる・・・というのがお約束。

この場合、王侯貴族という高貴な身分なので、衣食は、大体、保証されている。
毒でも盛られない限りは、まずは、安泰と言っていいかもしれない。

食事は、毎回差いれられて、水もふんだんに使えて、暑さ寒さ風雨を凌げて・・・。
灯りもある程度自由になる・・・。
唯一、制限されるのが、外出・・・ということになるのだろうか?

幽人・・・。

もしかすると、コレは、理想の生活かもしれない・・・と考える。
衣食、冷暖房の他に、私の場合は、本が好きなだけ、読めるよう、差し入れてもらいたい。

・・・但し、どんな本が出版されているのかの情報もいるから、幽閉された部屋には、インターネットくらいは、通してもらいたいのだった。

・・・で、できれば、好きなものを食べたいし、いくらか料理もしたいので、キッチンと少しの食材。
お茶と珈琲とチョコレート・・・許されるのであれば、バニラアイスクリーム。
あと、浴室でも設えていただければ、幽閉されていても、文句は、言わない(つもりである)。

万巻を読むには、人生の時間が、足りない。

身体を維持するには、食糧がいる・・・その食糧確保のための労働があって、その労働に、1日の1/3以上が費やされるとあっては、やはり、理想は、幽閉生活だと思うのだった。

・・・でも、貴人でも政治家でもないフツーのひとを幽閉したって話は、全く聞かない。

せめて、週末の2日くらいは、幽閉された身になってみる・・・くらいしか思いつかないでいる。

このところ、とみに、読書から遠ざかっているので、馬鹿げた願望を思い描いてみるのだった。
(要するに、働かないで、本だけ読んで暮らしたい・・・って、ただそれだけです。実際に、幽閉されたら、それは、それで、大変なストレスだと思いますので・・・)