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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『八犬伝』~再会!ぴちぴちと飛び跳ねる阿部サダヲさん!

2013-03-17 22:51:18 | Weblog
春へ向かって一直線。待ったなし・・・な陽気の中、昨日は、夕方から、久々に都内へ観劇に。

・・・いや。ほんと。久々・・・2ヶ月半ぶりですかね。
最近は、都内って言えば、通院ばかりだったので。


さて・・・。今回の演目は、南総里見八犬伝をベースにした物語。

これは、大昔、某国営放送のNHKが、夕方、少年少女向けに15分くらいの人形劇として、毎日放送しておりましたので、そっちのイメージが強いのですが、物語の発端となる安房・里見家のお家事情は、ダイジェストで端折り?つつ、八つの水晶をもつ運命の同志の出会いが、前半。
八人の同志が揃ったところで、裏切の物語が始まります。

一番おいしい役は、額蔵(犬川荘助)役の瀬戸康史さん。清潔なヴィジュアルで、犬塚信乃(阿部サダヲさん)を守り抜くカッコよさ。

このドラマに女優さんは、おひとりしか出ていないけれど、他の女役は、内田滋さんが、三役演じておられたようでした。
そして、妖艶な美しさで、オカマを演じるのは、中村倫也さん(犬坂毛野役)。
オカマ役多いですね~~~。細身で、線が細いからよくお似合いだし、絶妙な色気がある・・・ふと、以前見た『地獄のエレベーター』でも、オカマの役だったなぁ・・・などと思い出して。
声もよく通るひとで、声域(音域)が、艶のあるカウンターテナー?で、ここまで、張りのある声をだせる力量のある役者さんなのだなぁ。
男女の判別が少し難しいくらいです。このひとが、後半のキーパーソンになるのですが・・・。

田辺誠一さん(金腕大輔役)のクールで清涼感溢れるヴィジュアルは、物語を底辺で、全てのからくりを知るものとして、そして、逆転劇の第二のキーパーソンとして、静かに暗躍します。

そして、久々の阿部サダヲさん。
舞台の上で、ぴちぴちと飛び跳ねるような阿部さんを久しぶりに堪能。

和太鼓まで、叩いてしまいました。

ご天守の金のシャチホコに抱きついてしまいました。

妖刀・村雨をおもちゃのように振り回し、スカっとさせてくれる立ち回りの演技は、健在。
軽快な殺陣をやらせたらもう最高な役者さん。
阿部さんが、動なら、『静』を演じるのが、同劇団の角太郎さん(犬村大角)役の近藤公園さん。
このお二人は、対照的ですが、光と影、動と静、主と従と抜群のコンビネーションをみせてくれます。一見地味な役者さんですが(お顔が、小さい!)、私は、近藤公園さん大好きです。

舞台は、二つの和太鼓の稼動する櫓を組んでのセット。
ただ、このシアターコクーンという劇場・・・横幅が、かなり狭い。
ちょっと、タイトめのセットとなりました。もう少し広い劇場の方が、よかったのかもしれませんが・・・。
音響の演出は、抜群でした。

演出は、河原雅彦さん。

休憩20分を含んで、3時間の上演。