ここ数日の雨が嘘のような晴れあがった梅雨の中休み・・・。
ひとときの夏空は、あっというまに雷雨に染まる。
雷雨が去ったそのあとは、重たい雨雲の間から、ぽっかりと梅雨空の満月。
薄絹のヴェールを纏い
恥ずかしそうに、群青の雲の間から
にっこりと微笑む
うさぎは、何処?
うさぎは、何処?
うさぎは、御餅を売りに・・・。
かぐや姫は、千年も、帝の愛を問つづけ・・・。
梅雨空の月。
雨のヴェールの向こうから
冷たい光を解き放つ。
梅雨空の月
儚いひかり
うさぎは、何処?
うさぎは、何処?
おなかをすかせた子ウサギ達が
月のうさぎの御餅をいっぱい食べて
すやすや眠ることでしょう。
雨のヴェールの向こうから、
にっこり笑うお月様
儚い六月の梅雨空の月。