真夏日続く・・・。
昨日(5月31日)は、気温34℃の猛暑?のなか、三軒茶屋のシアター・トラムへ、『関数ドミノ』を観劇に。
前川知大さんの作品は、イキウメ以外では、2作品程、拝見させていただいている。
その本家本元のイキウメの舞台は、チケットを取ったものの、体調が悪かったりで、なかなか、観にいくことが出来ないでいた。
もっと、早く見ればよかった・・・!
ドミノ幻想・・・人間の中には、『ドミノ』と言われる・・・願望達成力の優れた人間がいる。
『ドミノ』自身は、自分が『ドミノ』であることに気づいていないけれど、自分の願望達成のために、自分以外の人間を巻き込んでいく・・・。
巷では、『引き寄せの法則』だとか、『ザ・シークレット』だとか・・・(←同じか・・・)説明できるような出来ないような・・・潜在意識とか、ハイヤーセルフだとか・・・所謂スピリチュアルな願望達成の方法が、山のようにある。古くは、マーフィの法則なんかでしょうかね?
たしかに・・・。
自分の力では、どうにもならないことは、自分以外の外の力(或いは、内なる力)に頼るしか方法が見つからないのだろう。
『ドミノ』は、些細な願望から、大きな願望まで、ありとあらゆることを自分の意のままにできる。
しかし、自分自身は、それに気が付いていない。
そのドミノの能力に気が付いたのが・・・かの『アドルフ・ヒトラー』だった・・・と劇中の人物は、語る。
『ドミノ』的人間と、『ドミノ』の検証に意欲を燃やす男、巻き込まれていく人々を、巧に描いていく。
果たして、『ドミノ』は、神なのだろうか?
不公平で、不平等な世の中。
勝ち組の総取り。生まれた時から、決まっている運命・・・。
そんな『運命』に対するテーマを、イキウメの前川さんは、描き続けているようだ。
『ドミノ』的願望達成を成し遂げるのが、『関数』であるし、それを別の呼び方でいうと『努力』になるのだと・・・。
コンパクトな舞台構成で、2時間。たっぷりと楽しめる舞台だった。