曇りがちなれど、凌ぎ易い。
このところ、シネ・コンへの出没率が高くなってしまった。
都内のシネ・コンは、ビルひとつが全部映画館・・・?だったりするけれど、地方のシネ・コンは、ショッピング・モールの 一部として『映画館』の存在がある。
お買いものをして、お食事をして、じゃあ、ついでに映画でも見ようか・・・(順番は、いろいろとあるかと思う・・・映画見たから、ついでにお食事して、それから、買い物もしちゃおうか・・・とか・・・。)
シネ・コンへ映画を見に行くときは、大抵、ショッピング・モール内に、併設のレストラン街で、食事をする。
上映時間に余裕があれば、ウィンドウ・ショッピングなどして、時間を潰すのだけれど、宝飾品店の前を通ると、相方は、
『宝石(指輪)でも、買ってあげようか?』
と言う。
・・・たぶん、私の安物の宝飾品が、彼の意に、染まらぬのだろう・・・と思っている。
ガラクタのエメラルド、不純物の多いクズ・ダイヤ、幼稚な色のルビー。
そんなものを得意気に、
『How much?』
等と言っているから・・・。
相方の値ぶみは、大体、合っている。
先日も、コレいくらでしょう・・・などと言って、身につけているダイヤモンドのネックレスを外して、みせた。
『・・・そうですねぇ。私だったら、7万円以上は出しませんけどね?』
『うん。いい線行ってる。』
ご実家のお商売は、時計商だけれど、昔の時計商は、宝石も扱っていた。
そのせいか、目利きでもある。
クズ・ダイヤを見せた日には、(近視なので)目を細めて、
『ぼったくられましたね?宝石なんて、ほとんどが、言い値だからなぁ。』
と笑っていた。
私は、コレまで、宝石なんて、(買って)貰ったことが無かったので、宝飾品店などは、敷居が高いし、分相応のガラクタのおもちゃで、充分である。
質のよい、最高級グレードの宝石を身につけても、ガラス玉にしかみえないだろう。
だから、相方は、宝飾品店の前を通ると
『宝石買ってあげようか?』
と笑って言う。