雨の日曜日。
昨日までとは、打って変わって、半袖では、肌寒い・・・。
『何だか、全く調子が出ない。仕事は山積みでも、ちっとも捗らない。ヤル気がでない。ぼんやりする・・・効率悪すぎ。・・・なので、サボります。これから帰りますから、ランチでも一緒にどうですか・・・。』
あの仕事大好き、仕事命?仕事してなきゃ、ヒトでなし・・・の相方が、コワレ加減で、電話してきたのが、先週の火曜日(2日)。
平日のランチ兼、県北西にある『いわむらかずお絵本の丘美術館』へ、ドライヴ。
途中、県内でも有名な?フレンチレストランで、ランチ。
ランチ価格では・・・採算取れるのかなぁ・・・?と思える優良レストラン。
前菜の鴨のスモークとオレンジの一皿は、もうこれだけで充分。
焼き立て熱々のフランスパン。手作りバター。ほんと・・・もうコレだけで・・・。
相方のオーダーしたパパイヤと生ハムも絶品。
交換っこして、御味見。
茄子のコールドスープ。カレー風味。
メインは、甘鯛と帆立貝と海老のバジルソース。
淡泊な魚介のひとさら。
相方は、仔羊のロースト。
メインも交換して、楽しむ。
デザートもアイスクリーム、プチ・チュー、フロマージュ・・・ああ、平日の昼間から、こんなに贅沢してしまってよいのだろうか・・・しかも、安価だ!安価過ぎる。
県央の知る人ぞ知る有名店だけれども、市内から外れていて、住宅街の一角の非常にわかりにくい場所にあるせいか、火曜日の平日は、私達の他に、主婦の二人連れが二組。
・・・毎度のことながら、日本で一番恵まれた人種は、自分が働かなくても、養ってもらえる主婦だ。
羨ましいことである。
お料理、デザートと共に、満足して、絵本作家のいわむらかずお氏の美術館へ。
里山ひとつ広大な敷地の中の小さな美術館。
夏休みは、既に終わり、来館者は、誰もいない。
自然と可愛い動物たちの絵を楽しんだ後は、美術館の庭に設えてある椅子に座って、去っていく夏の風を受けながら、
県東北部の川の美しい街を眺める・・・。
稲穂は、既に、秋色に色づき始めている。
標高が高いところだから、楓も一部、赤くなり始めていた。
平日の誰もいないこんなゆっくりした時間を過ごせるのは、かつてなかったことだ・・・。
失職して、早1年・・・。
まだ、何も見えてこない晩夏と初秋の間の平日・・・。
鴨とオレンジの美味しい一日。