鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

地震と本

2014-09-26 22:54:58 | Weblog

秋晴れ・・・というよりは、戻り夏。
気温は、夏だけれど、大気は、秋。
その大気の中に、透明な・・・でも、オレンジ色の花の香を乗せて、金木犀が咲き始めたようだ。
金木犀は、濃い緑色の葉の間に、小さなオレンジ色の花を咲かせる。
花自体は、そう目立つことはないけれど、なによりもあの芳香が、この花の存在を際立たせる。
控えめなんだか、目立ちたがり屋なんだか・・・よく分からない花だけれど、秋の訪れを嗅覚で感じさせてくれる。


さて・・・。
今月は、月初と中旬に、震度4、5の結構、危機感を感じる地震に襲われた。
月初の方は、夜中だったので、ああ・・・揺れてるのね・・・くらいにしか感じなかったのだけれど、中旬の地震は、正午すぎで、先の震災の記憶が、よみがえり、揺れている間中、再び、どこかが被災して、ダメージを受けるのではないか・・・という、一種の恐怖感があった。
生存の危機よりも、生存後の心配をするあたり、本当の生存危機とは、程遠く、やはり、コレも本末転倒であるなぁ・・・などと思ったりした。

リーマン・ショック以後、まともな読書が出来ない旨、クドイほど、このブログ内でも記載している。
読みたい本は、あるものの、ページを開くとトタンに眠気が襲い、そのまま少し眠ってみても、精神的ダメージから、目が覚めてしまい、入眠が困難だったりした。

この2,3日。
何故か、本を開いても、すぐさま眠気が来ることも無くて、リーマン・ショック以前の・・・本を暫く読むと、緩やかな眠気が訪れて、消灯し、眠る・・・というパターンが戻ってきた。
・・・いや、まだ戻ったと断言はできないのだけれど、そのキザシが見え始めた・・・ような気がする。
あくまで、気がするだけなので、再び、眠れなくなるのかもしれないし。

そんなわけで、まだ未読の本が、山積み。
私は、『本の塔』などと、カッコ?つけて呼んだりしているけれど、今月の2度の地震で、その『本の塔』の2つが崩壊した。
別に崩壊したなら、崩壊したままでも一向にかまわぬのだけれど(この部屋の住人は、私だけだから)。
埃がつくのがイヤなので、積み直す(積んだところで、埃は、避けられないけれど)。
以前、買ったまま手つかずの本を、改めて読み直してみる。

そんな本の数冊を、ここ数日読んでいる。

地震にも以外な効能?があったもんだ・・・と思う夏のような秋の週末。