鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

蛍の光の絃、秋の夜長のコンサート。

2014-09-21 22:51:35 | Weblog

終日、乾いた晴天。
台風の遠い影響なのだろうか?
夕刻、ヴェランダに立つと、少し乱暴な秋の風。



毎晩、毎晩、奏でられる虫達のコンサート。

夏の蛍が作った光は、秋の虫達の爪弾く弦楽器の糸になります。

蛍の絃は、砕け散った流星の欠片が、ぶつかり合う様な、キラキラ、サラサラという音がします。

キラキラ、サラサラ・・・星の砂。

リンリンと爽やかな鈴の音は、名前の通り、鈴虫さん。

蟋蟀(こおろぎ)さんは、ヴァイオリン。

絃の調子は、如何でしょう?
弓は、少し強めに張りましょうか?

お月さまは、遅刻。
昼間も白く浮かんでいたから、まだまだいらっしゃいません。

秋の夜会のコンサートのはじまり。はじまり。

あなたは、タキシード。
わたしは、天蚕のローヴデコルテ。

宝石が少し足りないから、海の人魚が流した涙を集めて、真珠をつくるアコヤ貝さんに頼んで、長い長いロングパールのネックレスを貸してもらいましょう。

秋の夜長のコンサート。
さあ、はじまり。はじまり・・・。

おひさまが、顔を出すまで。

さあ、さあ、秋の夜長のコンサートのはじまり。はじまり。