鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

時雨(しぐれ)のち冬の虹。

2015-02-20 05:50:05 | Weblog



大気の状態が安定しないのは、冬から春への変わり目だからだろうか?

一昨日の冷たい風雨が去って、翌日。
穏やかに晴れたのは、午前中。
お昼過ぎには、妖しい鉛色の雪雲がどんどん湧いてきて、16時過ぎには、夕立のような雨。
氷の粒の混じったような激しい雨。

その雨も束の間。
東の空に巨大な虹。


本日の画像。
自宅2階ベランダから、東方に立つ冬の虹。


冬に立つ虹は、珍しいような気がする。
虹のバックは、灰色の雪雲。

鉛色の重い雪雲は、不安の色である。
漠然とした・・・しかも、不安ばかりの未来の色である。
その中に一条の光を見出す虹。
虹の色は、太陽の光の分光。
スペクトル。
日溜りで、プリズムを置くと小さな濃い綺麗な虹色が出現する。

太陽の色だ。

手の中に納まる綺麗な虹。

暗雲をバックに立つ自然の虹と同じ太陽の光だけれど。
暗雲(不安)の在るとこにしか虹は立たない。
あの暗雲が、バックスリーンになって、虹の舞台が出来上る。
不安と希望は、表裏一体のコインの裏表なのかもしれない。


時雨(しぐれ)は、冬の季語らしい。
今の時期、使ってもよい『言葉』なのだろうか?
時雨れは、丁度よい時期に降る雨、恵みの雨・・・という佳い意味合いがあるらしい。


冬の虹は、春の訪れを告げるメッセンジャーなのかもしれない。

易経第3番目の水雷屯。

氷の下の雷は、春を待ちわび、動き出す・・・でもまだ時期尚早か・・・。