昨日の午前中から強風が吹き始める。少し寒いくらいで、桜も全部散ってしまったことだろう。
(一昨日からの続き)
展望台には、毘沙門堂があるらしい。
八雲神社の裏側に面した差山林道の幅1m位のコンクリート製の階段を上っていく。
コンクリートの階段の端っこには、そこから芽吹いた藤壺すみれが、小さな薄紫色の花を咲かせていた。
薄暗い山林道は、100段刻みに目印がついていて、200段目あたりから、ますます勾配がきつくなっていくようで、コンクリートが終わり、段差が、木枠に変わってきた。
『この山は、竹と広葉樹が混生してるなぁ。ちょっと珍しいかも・・・?』
相方は、まわりを眺めながらそう言った。
・・・んなこたぁ、どうでもいい。一体いつになったら展望台なるところへ行きつくのか・・・?
普段は、自室で、寝たり起きたりの生活だから、足が動かない。
『ここで待ってるから、うえ迄行って、写真撮ってきてよ?』
『そんなこと言わずに、もう少しだから、上りなさいよ。なんならオンブしてあげてもいいよ?』
『ふん。無理無理。一応、40キロは、あるし、最近少し太ったからね。』
わたし的には、もうさっさと下に降りて、市役所の駐車場に留めさせて貰った車の中で、少し休みたかった。
300段の目印の先にも、山林道は、続くばかりで、回りも全然見えないから、足許を眺めながら、息切れをさせながら、寡黙に歩く。
400段目を超える頃、やっと、展望台への道標があった。
大谷石で、出来た階段は、狭くて急だ。
ゆっくりと上っていくと、平らな土地に、鉄でできた螺旋階段の小さな展望台がちょこんと在った。
展望台を通り抜けると、烏山城亀山神社→という道標。ここから先は、下り道になるようだった。
本日の画像。
展望台から、烏山市内、那珂川を臨む。
まだ小さな桜の木が一本だけ、あった(画像一番手前の桜。コレが、1本だけ咲いていた)
わざわざ、ここへ植樹したものと思われる。
毘沙門堂は、狛犬が守っている。
鉄製の扉で、中を見ることはできなかった。