大地が揺れて、火山が火を噴き、天が裂け、滝の如く豪雨が地を襲う。
海水温度が上昇し、巨大な台風が生まれる。
地球のエネルギーが、ちゃちな原子力発電所を、片手で捻り潰し、暴走する放射線は、分裂を繰り返しながら、降り注ぎ、海へ還る
水は、護岸を越え、街を破壊し、炎は、地上を焼き尽くし、風は、渦を巻きながら、竜巻を呼び、酸素を作る木々をなぎ倒す。
二酸化炭素は、オゾン層を破壊し、全ての細胞を破壊へと追い込む。
オゾンのヴェールは、はぎ取られ、殺人光線がふり注ぐ。
純白の巫女の衣は、血に染まり、枯渇した大地に、芽吹いたばかりの種を枯らす。
1滴の清き水を下さい・・・。
1滴の清き水を下さい・・・。
純白の巫女の衣は、血に染まり
それでも・・・麗しき巫女は、大地に立ち、遙か彼方を見据え、
その漆黒の瞳は、澄んだ湖のように静かに・・・静かに・・・静かに・・・。
忘れられた神殿で、遙か彼方・・・南の大地の神々に、祈りを捧げる。
龍の住む美しき列島を護り給え。
麗しき巫女の祈り。