鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

真夜中に『蚊帳』を買う。

2009-05-19 21:00:09 | Weblog
うす曇で、凌ぎやすい一日。
夏は、そこまで来ているようだ。

私は、基本的に夏は、大嫌いだ。
とにかく、暑いのは、大嫌いだ。
食欲は、まるっきりなくなるし、夏の始まりは、いつも戦々恐々としている訳で・・・。

秋まで、持つだろうか・・・。
そんな不安ばかりが先行する。
『早く、秋にならないだろうか・・・。』
夏が始まる前からコレである・・・。

もうひとつ、夏は、『虫』が出てくる。
家の中をカサコソと這い回るあの黒いヤツ・・・ゴッキーだとか・・・。

眠りの浅いワタシの寝入りバナを狙ったかのように、耳許で、不快な音をたてるヤツ・・・モスキート・・・
『蚊』。

まだ、五月だというのに、早くも、コイツの襲撃を受けた・・・。

もう・・・眠れない・・・。

去年は、ワンタッチ蚊帳の畳み方を失念して、エライ目にあった。
ワイヤーに、ヘンな癖がついてしまい、上手く畳めないのだ(拙ブログ2008年8月9日をご参照下さい)
ワイヤーが、ビンビン跳ね上がり、脚をしたたか打った。
ワンタッチ蚊帳は、それ以来、押入れの中に鎮座ましましている。

時計をみると、午前3時少し前である。

身体を起し、ノート・パソコンの蓋を、おもむろに開ける・・・。

ショッピングサイト・楽天で、『蚊帳』を検索。
『軽量なので、カーテンレールに吊るして使用できます。』

これだ!!!これしかない・・・写真の大きさ程度なら、邪魔になることもないだろう。
・・・いつもなら、ちょっと考えるのだが、なにしろ寝起きであり、たかが『蚊』ごときに起されて、大変、機嫌がよろしくない・・・。

・・・という事情から、真夜中(むしろ、明け方か・・・)蚊帳を買ってしまったのである。

日本も温暖化で、亜熱帯化してきているようである・・・。

『厭な小説:京極夏彦・著』②

2009-05-18 21:05:54 | Weblog
もう・・・夏!って感じの一日。

昨日の続き。

不吉な予感、嫌悪感、悪寒、閉塞感、狂気、不気味な気持ち悪さ・・・。
ホラーとは、また一線を画す恐怖感の『厭な子供』からはじまって、『厭な老人』、『厭な扉』、『厭な先祖』、
『厭な彼女』、『厭な家』、『厭な小説』と続きます。

この7編に共通して登場するのが『深谷』さん。
最初は、この『厭な・・・』現象に巻き込まれた人たちのお話の聞き役として登場しますが、最終章の『厭な小説』では、ついに『厭な・・・』現象の犠牲者になっていくようです。

どうも京極堂さんは、男女の絡みに嫌悪感を抱いているのか、7編中『厭な子供』、『厭な老人』、『厭な先祖』、『厭な彼女』と男女関係の湿度のある『厭さ』を描写されております。
性的な不潔感が、嫌悪感に変り、毀れて行く人々。

4作品とも甲乙つけがたい気持ち悪さ。
その中でも、生身の人間なのに、まるで、理解できない『厭な彼女』・・・こんな女は、もう殺すしかない・・・と、読者にさえ思わせるいやらしさ・・・。


この7編の中で、秀逸なのが、『厭な扉』。
民俗学の『大歳』をベースに、年に一度、ヴァレンタインデーの日に、或る高級ホテルのスィートルームで繰り広げられる終わりのない『幸福』を得るための儀式・・・。
不幸のどん底に落ちた男が手にした、とてもとても『厭な幸福』。
この作品だけは、他の6編と色合いが違うような気がします。


早くこの状況から脱出したいのに、時間は、過ぎては、またもとに戻り、延々と繰り返される『厭な小説』、
家が、家主の『厭な出来事』を、記憶して、毎日毎日飽きもせず、再現してしまう『厭な家』。
この2編は、昔、手塚治虫さんの『火の鳥』という漫画の中にあったお話を思い出させます。
何十年か、経つと、時間は、またモトの場所に戻り、若い自分が出現し、年老いた自分が殺されて、若い自分は、また同じように何十年か、同じ時間を過ごし、そして、再び現れる若い自分に殺されてしまう・・・終わりのない悲劇。
シジフォスの神話的な完結のないループに巻き込まれた人々、そんな恐怖も満載です。

怖い!不気味!とにかく・・・『厭だ!』
厭厭厭厭厭厭厭・・・・・の世界・・・飲みこまれた登場人物達の救いようのない現在・・・。
ああ・・・もう、ほんとッ・・・厭!

でも、面白かったです・・・。

『厭な小説:京極夏彦・著』

2009-05-17 21:07:41 | Weblog
メイ・ストーム・・・5月の嵐・・・。

帰休日を含め、4連休最後の日。
時間がたくさんあるはずなのに、過ぎてゆくのは早いです。

・・・で、久々の京極堂さん最新のお作を拝読させていただきました。
去年のお正月に読んだ『邪魅の雫』以来、1年半ぶりか・・・京極さんは・・・。

タイトル:厭な小説

このご本、帯のコピーが凄いです。

悪寒、嫌悪、拒絶・・・あらゆる不愉快、詰め込んだ日本一のどんびきエンターテイメント登場
『知りませんからね 読んで後悔しても。』

・・・ということだそうです。

更にハガキ大のカードがついておりまして、赤字で、
『知りませんからね 読んで後悔しても。』
という印刷物も入っておりました・・・。

・・・そんなに、厭な小説なのか・・・と興味シンシン・・・。
本の装丁も、何やら新刊なのに古めかしくて、汚れたような加工がしてあります。

人間、何が厭かって、理由のわからない現象(または、人)を目の当たりにして、巻き込まれていくってコトほど、厭なもんは、ないでしょうな・・・。
どうして、そういうふうになるのか、まるで説明がつかない・・・。

そんな短編というか中編が7作。

なんと申しましょうか・・・。
読後の爽やか感、すっきり感・・・そういうの一切なし・・・。

京極堂さんにしては、珍しいくらい性的な表現多い・・・。
こういう単語って普段、あまり使われない方だと思っていましたが・・・。

やはり、それも嫌悪感、不潔感に繫がって、とにかく『厭~~~な』感じが、重低音になって、全編を貫いているようです。

狂っているのは、誰なのか・・・この『厭~~~な』感じは、拭っても拭っても拭いきれない・・・。
だって、理由がわからないんですもの・・・。
なんで、こうなるのか・・・???

明日に続きます。

帰休も、楽しい・・・???

2009-05-16 21:01:12 | Weblog
曇りがち、天気は、下り坂のよう・・・。

気ダルいゴールデン・ウィークも終わって、そして、今週から、また週後半にかけて、帰休(臨時休業)が続く訳ですが、今月の出勤日数13日間。
昨日で、帰休第三弾は、終わりましたが、予定では、来月もほぼ毎週休みですわ。

来月も、出勤日数は、15日間と半月は、お休みの状態が続きます。
単純計算だと週3日制。


経済的には、厳しくなるし、雇用危機は続くし、休みになるぶん、普段の仕事は、倍以上に増えて・・・と、リスク面も多いのですが、よくよく考えてみれば、あまり会社が好きでない人(ワタシです)、どちらかといえば、会社に行きたくない人(ワタシです)、仕事にそれ程、意欲を感じない人(ワタシです)、漠然とお勤めをしている人(ワタシです)、お勤めしていないとなんだか世間様に申し訳ない・・・と微々たる罪悪感のある人(ワタシです)、漠然と他にやりたいことがあっても、平日のお勤めで、エネルギーを使い果たし、休日はひたすら寝ていて、目的の達成に届かない人(ワタシです)等には、めぐみのお休みかもしれません。

決まった時間に起きなくてもいいという開放感と言ったら、パラダイスです。
夜・・・何時まで起きていても、大丈夫で、時間を気にせず、読みたい本がよめる状態もパラダイスです。
とにかく、会社へ行って、やりたくもない雑用を押し付けられずに済むというのもパラダイスだし、とにかく仕事関係のストレスからは、かなり解放されるし、おまけに、身体は、休養が取れて、いい状態だし、こうやって考えてみると、イカに、会社勤めに向いていない性質なのか一目瞭然・・・。

ワタシって会社嫌いだったのね・・・。
仕事、大嫌いだったのね・・・。

・・・と今更ながら、再認識している訳でして・・・。

随分、自分を騙してきたもんだ・・・と改めて思いました。

・・・しかし、会社へ行って、働かんと経済危機に、発展するのは、火をみるより明らかだろうしな・・・。

一番の問題は、金銭的な問題で、これがクリアされれば、ワタシは、多分、組織では、働かないだろうな・・・とも考えるんですが・・・。

生まれながらの資産家に生まれなかったのが悔やまれる!

まぁ・・・世迷いごとです。

休みが増えて、うれしいので、戯言を綴ってみました。


『f植物園の巣穴:梨木香歩・著』

2009-05-15 21:02:28 | Weblog
爽やかな気候が続きます。

今日は、梨木香歩さんの 『f植物園の巣穴』です。

ヒトの記憶は、何処まで、正確なんだろう・・・。
どうして、こんな重大なことを忘れてしまっていたのだろう・・・。
事象と事象が絡まりあって、すり変ってしまう記憶の不思議・・・。

歯の痛みが発端となって、f植物園に勤務する私(佐田豊彦)は、椋の木の洞穴に落ち、そして、過去と現在が奇妙に交差する異界へと旅立つことになる。

そこは、私の幼い頃からの記憶が渾然一体となって、次から次へと不可思議な姿で現れては消える。
まるで、私を試すかのように・・・。

私が、探したいモノは、幼い日に面倒をみてくれたねえやの『千代』。
いつの間にか、私の目の前から姿を消した『千代』と亡くなった妻の『千代』を捜し求め、異界を流離う。
自分の姿は、いつしか、子供と化して、知らぬ間に一緒に旅を続けることとなった異界のナビゲータ・坊(カエル小僧・後半のキーパーソン)との交流。。

そして、『千代』の行方と生まれることが叶わなかった自分の子供との邂逅・・・・。
月下香の香りは、記憶の断片を呼び起こす・・・。


梨木さんは、明治時代から大正時代を背景に、物語を構築するのがとても上手な方で、『家守綺譚』や『村田エフェンディ滞土録』といった知らない時代の物語なのに、何故か、とても懐かしい・・・そんな物語の系統が、『f 植物園の巣穴』だと思います。

どちらかといえば、湿性・・・。
冷たい梅雨の時期を連想させるようなシチュエーション。
湿性なんだけれど、陰気ではなく、むしろすっきり感・・・。


レトロな洋食レストラン。
水辺の光景。
古い武家屋敷。
様々な植物達の名前。
アイルランド神話。

底辺には、自分の経験だと思っていたはずの記憶が、まるで違う・・・といった記憶のすり替えが重低音で流れる感じです。

現実から逃げ出したいときには、もってこいの著者最新作です。


帰休第三弾!

2009-05-14 21:02:00 | Weblog
気温の高さ、蒸し暑さもおさまり、今日は、午後から風が出てきました。

先月から大騒ぎの臨時休業・・・帰休日も3回目に突入。
前回は、会計の仕事が間に合わないので、1日だけ出勤したので、連続4日間のお休みは、2回目。

いやはや、今週の仕事は、総崩れでした。

期限内に終わったので、今週は、各部門に提出する明細と検証に3日間まるまる使う予定でいましたが、意外なミスが発覚。
輸入消費税と地方税の分類を間違えてしまい、一度作り直した伝票を却下。
却下するための伝票を作り、エライひとに承認して貰わなければならないのに、会議だの・・・ナンだのといつも席にいらっしゃらない・・・。
そんなこんなで、イライラの半日。
更に、却下してもらうための伝票も間違えてしまい、もう、何も出来ない状態・・・。

あ~あ・・・。

それが、尾を引いて、ドミノ倒しのように、次から次から、どうでもいいような雑用が飛び込んできて・・・。

一体、ワタシは、何やってるんだ・・・!!!状態。

今回の帰休は、神経疲労を取るには、もってこいの休暇となって、まさに、天の恵み。

・・・という訳で、爽やかな五月なのに、休養の一日。

それに、今日は、8月に、渋谷・シアターコクーンで、上演される『怪談・牡丹燈籠』のチケット予約もあったんで、丁度いいお休みになりましたよ。
これをラッキーと言わずして、何をラッキーというのでしょうか・・・。

やれ、嬉や!(平日の先着予約は、会社のデスクでは、やれないんだもの・・・電話が入ってきたり、仕事を頼まれたりで・・・)。


明日は、ドライブでもしたいな・・・と思っています。
新緑が綺麗だろうし、ちょこっと、遠出がしてみたい・・・。

でも、五十日だからな・・・道路混むか・・・???

今年は・・・何故だか・・・???

2009-05-12 21:03:33 | Weblog
曇りがちで、蒸し暑い一日。

去年の同じ頃のブログを読み返してみると、4月の終わり頃から、丁度今頃にかけて、風邪をひいている状態だと書かれております。
たしか、一昨年もそんな状況だったのに・・・今年は・・・と言うと、そんな兆候は、なくて、まあ順調といえば、順調・・・。

4月の終わり頃の『寝汗(拙ブログ4月27,28日をご参照下さい)』がひどかったんですが、それで、風邪にならなかったのかどうか・・・。

このところ、事務所のあちこちで、咳き込みが聞こえます。
新型インフルエンザも気になるところですが、今頃、風邪を引く要因としては、昼夜の気温差が一番大きいと思います。
朝は、コートが欲しいくらいだけど、日中は、半袖になりたい・・・それ程、大きな気温差。
それと、湿度の低下で、咽喉を痛めたりしてしまう可能性も。

冬の風邪と違って、それほど、熱も上がらないようで・・・(コレで、高熱だと、今は確実に保健所なんかへ行って、新型・インフルエンザかどうか調べて貰わねばならない状況だしな・・・。海外渡航から帰国しての風邪だともう隔離?されそう・・・)。

冬は、寒いし、できることなら、朝起きたくないし、暖かい寝床で、ぬくぬくしたいという願望から、
(風邪でも引かね~かな・・・)
と思うこともありますが、イザ、風邪症状になると、もう風邪なんてゴメンこうむりたい・・・とわがままを言い出すに決まっています。

風邪には、休養と栄養を・・・。
・・・5月(特にtゴールデン・ウィーク中)に、風邪引くってのは、休養は、多分、充分すぎるくらいだし、ストレスもないし、やはり、温度差とリラックスしすぎて、緊張感が不足しているせいなのか・・・。

やはり、風邪には、栄養と免疫力がものを言うようです。

新型・インフルエンザのパンデミックが警戒されている中、だんだん、実態がわかってきたようですが、一時、騒がれた『エボラ出血熱』のように致死率が、80%前後?とか・・・そんな病気かとも思いましたが、どうもそれ程の殺傷力は、なさそうです。
でも用心した方が、よさそう・・・。
そのうち、ワクチンなんかも出来るでしょうから、それまで、罹らない方が、無難ですし・・・。

水面にうつる月

2009-05-11 21:01:12 | Weblog

明るい曇り空。今日も夏のような一日。

土曜日(9日)に、旧・朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)で、相当、まったり過ごした訳ですが、その日の夜は、満月。
紺青の夜空にまんまるお月様。
5月は、気持ちのよい季節ですが、1ヶ月間、ずぅっ~と気持ちのよい状態が保たれるわけではなくて、雨つづきの走り梅雨だったり、曇りがちだったりと、そんな日も多い月です。

・・・金曜日(8日)は、土砂降りの雷雨で、『カネは、貯まらないけれど、水は、溜まる会社』に勤務するワタシは、事務所前の駐車場が、まるで、湖のように、雨水で溢れている光景を、『紅茶花伝・ロイヤルミルクティ』の缶紅茶を飲みながら、しばし眺めておりました(忙しいってのに・・・)。

水のある光景っていいな・・・。

そんな風に思った訳です。

・・・で、その翌日(つまり9日)。

都内から帰宅して、洗濯物を取り込むのに縁側に出てみると、8日の雷雨で、バケツに溜まった水の中に、ぽっかりと満月が写っていて、
『あらま!お月様が身近に・・・。』
としばし、見入ってしまいました。

三島由紀夫の『春の雪』に、主人公・松ケ枝清顕が、十五歳(・・・だったかな?)の満月の夜に、水に映った月で、将来を占う儀式・・・というくだりがあって、器に写った月は、暗雲にかくれ、彼の短い生涯を暗示させるのですが、貴族(華族)って優雅ですね。
こういう未来予測をイベントとして行うあたり・・・。
たしか、『御立待ち』という行事だったと思いますが(違うかな・・・)。

土曜日(9日)に訪れた朝香宮家は、こういう風雅なこともあの邸宅で、行っていたのかどうか・・・(実際、宮家のご家族が住まわっていらしたのは、そんなに長い期間じゃなかったようですが・・・)。

日本から、貴族がいなくなって、60年余年・・・。
昭和も遠くなりました。

美しい血統が廃止されて、一見、平等になったかのように見えますが、更なる格差社会に突入し・・・、産まれながらに全てを持った『持てる者勝ち』的社会とは、似て非なるような構造の『華族制度』。

一見同じように見えるヒエラルキーだけれど、ナンだか、何処か、違うような気がする・・・。
華族制度には、消え行く美しく、儚い美しさがあるように思うのは、気のせいか・・・

水面にうつる月を見ながら・・・ふと・・・そんなことを考えたのです。


まったり空間:旧・朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)

2009-05-10 21:04:42 | Weblog
真夏日・・・30℃を越えた5月の休日。

ゴールデン・ウィークも『あっ~!』と言う間に過ぎてしまい、気だるい週末。
昨日の土曜日は、『雇用危機』関連で、去年のブログ(2008年4月7日をご参照下さいませ)にも書きました銀座のサイコメトラーの占い師さんのところへ、モト相棒に付き合ってもらい、ご相談に・・・。
そりゃ・・・頼りたくもなります。占いにでも・・・。
未来がわかるサイキックの占い師さんですが、今回も、何も説明していないにも関わらず、現状をほぼ正確に当てていただきました。


風のすごくいい季節で、占いが終わったあと、目黒の旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)へ。

西洋庭園には、薔薇・薔薇・薔薇・・・アブラムシ一匹見当たらない・・・余程、手入れが行き届いているようです。
宮様のご家族・・・数名が御住まいになるのに、この広さの敷地・・・そして、アールデコ調の曲線の美しい優美で女性的な雰囲気のする邸宅。

古き良き時代・・・まだ日本に華族がいたころのレトロで、美しい血統・・・。
普通に暮らす人たちの頂点に立つ、生まれながらの権力の美しさ・・・を象徴しているようで、今度、生まれてくるなら、こんな邸宅に住みたいと思います。

モト・相棒と超まったりと緩やかな土曜日の午後を、5月の透明感溢れる風の中で、

相棒:『緑がいっぱいで、こういう場所っていいですね~』
ワタシ:『そうですね~・・・こういう気分をまったり・・・と表現していいんですよね~』
相棒:『おじゃる丸ですね~。まったり、まったり・・・。』
ワタシ:『まったり・・・は、いいですね~。』

・・・と語尾も延びまくりで、相当、まったりを満喫しました。


因みにこの『まったり』とは副詞だそうです。

・まろやかで、こくのある味わいが,口中にゆったりと広がっていくさま。
・ゆっくりしたさま。のんびりしたさま。くつろいださま。だらだらしたさま。

『メカロックオペラR2C2~サイボーグなんで、バンド辞めます!』④

2009-05-06 21:09:19 | Weblog
雨模様の一日。世間は、まだ、お休みですが、今日から、出勤です。

さて、本日も 『メカロックオペラR2C2~サイボーグなので、バンド辞めます!』の続きです。

『大人計画』公演は、相当ご無沙汰で、かなり遠ざかっておりましたので、今日この座席に座っていることが、良かったのか・・・と・・開演直後に、そう思ってしまったりしたのですが、そんな心配は、杞憂でした。面白かった・・・。凄く・・・。

ワタシは、体質的?に、ネガティヴなんで、舞台を観たり、音楽を聴いたり・・・と感覚的に好きなことをしている間でも、日常に心配事とかがあると(今は、雇用危機なもので・・・)、特にソレが、仕事上のことであったりすると余計に、その事を、必要も無いのに思い出したりして、不安に陥る・・・という自虐的?なところがあるのですが、この舞台を観ている間は、面白くて、心配事を思い出している暇が無かった訳です。

最近の演劇では、日常を忘れさせる程・・・という作品は、稀だなと思いますが、こういう作品に当たるとまた、演劇を観にいこう・・・と思います。


昨日のブログでこの舞台のキーワードは、『遺伝子』と書きましたが、もうひとつ。

音楽(Rock)と心理・・・そして反戦のメッセージでもありましたね。

心を癒すことの出来る音楽が、ヒトを殺すようなサブリミナル?的なメッセージに変換することも、全く不可能ではなくなってしまっている・・・そんな恐怖を炙りだしているようです(この物語は、西暦2044年の設定ですが・・・)。
もともと美しいとされる(或いは、退屈?な)音楽の対極にあるROCKというジャンルの中で、ヒトは、陶酔し、ある意味、破壊的だったり、綺麗に対して、所謂、耳障りな音楽として分類されるROCKに、人は、何を求めていたのでしょうか?
特に、1960年代から70年代にかけてのROCKの隆盛は、『反戦』にあったようですが・・・。

最近は、何故か、ROCKにもいろいろなジャンルが混在していて、結局、コレが、ROCKなのか・・・?
ROCKの概念って一体なんだろう・・・しばし考えてしまいますが・・・。

一番、手っ取り早い識別方法は、『電気』を使ってるか否かってことでしょうか・・・。
エレキギター、ベース、アンプ、エフェクター・・・って、まるで違うか・・・???

今回、ベースを演奏されていた近藤公園さん・・・地味なひとを地味に演じていて、好感度最高。
ベースを演奏されているお姿もクールで格好よいですわ。

しかし・・・そういえば、ベーシストって、超ド派手な方って、みあたりませんね。
井上陽水さんもベーシストだし・・・(・・・って、すみません。特に意味はありません。ただ、思い出しただけです)。