友々素敵

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名古屋市議会の解散署名実る

2010年12月17日 19時19分02秒 | Weblog
 名古屋市議会の解散を求めた署名が、住民投票の実施に必要な署名数を上回った。これで政令市では初めての住民投票が行われることになった。その知らせを受けた河村市長は「民主主義の曙ですよ。署名に日があったのだから」と言い、「サンキューベリーベリーマッチですわ」とよく分からないことを言っていた。署名活動は河村市長の支援団体が行なったとはいえ、その代表者がいるのだから、その人がしゃべるのがスジだと思うけれど、マスコミはいつも河村市長にコメントを求めている。ヘンだなーと思うのは私だけなのだろうか。

 46万人の署名を集めたのに、11万人分の署名を無効とした選挙管理委員会が、いくら「法に基づき、公正に判断した」と言われても納得のできるものではなかった。いかに恣意的な判断であったか、明らかになった。それでもくじけずによくまあここまで頑張ったと思う。たまたま事務局には知り合いが何人かいたけれど、こういう人たちの熱い思いがなければ実現できなかったであろう。私の知っている人は名古屋市外の人ばかりだったので、外人部隊では署名活動が実を結ぶのかと危惧した。初めは署名の集まりが悪かったから、あまりに一生懸命にやると、不適切な集め方もあるだろうと、それも心配だった。

 重複した人や住民票のない人や様々な無効があったとしても、凄い数の人々が議会の解散を求めたことになる。おそらく河村市長が、名古屋市議の報酬や政務調査費という名の別枠の支給、さらには組合議会というところでも報酬を受けていることなど、問題にしなければ市民の多くは知らないままだろう。議員が自分たち市民のために働いているとしても、こんなに多額のお金を受け取っていたのかと思い、すると議員の活動とはいったい何をしていることかという疑問も生まれてきた。けれど、議員が街頭で演説する時は、河村市長が議会を軽視している、議会を解散して大政翼賛会を作ろうとしている、そんな河村市長への批判に終始していた。

 私はとても賛成できないが、河村市長は自民党の大村議員を愛知知事選挙に担ぎ出したり、大阪の橋下知事との連合を打ち出したり、自民・民主の枠組みに揺さぶりをかけている。政治が不安定な時期にあるから、ここで一発と考えるのも無理はない。河村市長の思惑通りにことが進むとは思えないけれど、40代くらいの人たちの支持と期待は大きいからどういう事態になるかわからない。

 ただ、市長が気に入らなければ解職すればいいし、議員がダメなら落選させればいい。最後の決定権は市民にあることをもっと市民は知るべきだろう。そして、あらゆるものをできるだけ透明にして、つまり公開して、情報をみんなが共有するようにすべきだ。それとともに、市民が行政に参加しやすい有り様に変えることも大事だと思う。そんな形が出来ていけば、行政が担う部分はもっと小さくなっていくのかもしれない。自由な経済活動が形を変えていくように、政治の形も変わっていくのだろう。
コメント (1)
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