友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

岩手県で中学2年生が鉄道自殺

2015年07月09日 17時56分43秒 | Weblog

 岩手県で中学2年の男子が鉄道に飛び込んで死んだ。「死ぬ場所は決めています」と担任へ提出する生活記録に書いていた。校長は「担任から何も聞いていない」と述べていた。学校の対応、担任の指導が問題になっている。男子生徒の写真がテレビに映し出されていたけれど、見るからにおとなしく優しそうだ。テレビ局はすぐにいろいろと調べる。両親は離婚し、母親と妹は別のところで暮らしている。彼も母親と一緒にいたが、父親と祖母を気の毒に思ったのか、父親の元に帰っている。

 それが彼の意思なら、気持ちの優しい子であることは間違いない。中学校は大人への第1歩で、授業は難しくなるし、人間関係も厳しくなる。不登校になる子はこうした環境に耐えられないためだ。写真で見る彼は、幼さが残るから身体も大きい方ではないだろう。学校でいじめに遭い易いタイプだ。相手が抵抗しなければ、たとえ抵抗してもその力が弱ければ、いじめる側はエスカレートしていく。弱い者をいじめることでウサ晴らしをしている連中は強い力には弱い。

 彼は1年の時も、2年になった時も、女性の担任だった。「もう限界」とか「死にたい」とか伝えても、「誰にでもあること」「頑張りましょう」とか励ましている。男の子のいじめの心理や、いじめられている男の子の心の動きまで気が回らなかったのだろう。たぶん、いじめた側の男の子たちは女教師を舐めていたと思う。自分が指導できないのであれば、同僚に相談するべきだったのに、この学校にはそういう習慣も空気もなかったようだ。

 担任がもっと早い段階で手を打っていれば、彼は死なずにすんだ。そうした点で学校には責任がある。いじめはなくならないと言う人がいる。こんな事件が起きるとそうかも知れないと思うけれど、最小限のところで食い止めることは出来るだろう。新聞にも出ていたけれど、無戸籍の子どもがいることや、学校へ行けない子がいることも解決しなくてはならない。貧しさの連鎖を断ち切り、子どもたちが活き活きと暮らせる社会を創ることは大人の責任である。

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