友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

よこしまな心の持ち主

2015年07月21日 18時49分12秒 | Weblog

 愛知県日進市で、65歳の男性が17歳の男子高校生に殺害された。男性が持っていたバックが少年の供述した場所から見つかったが、中身を物色した形跡があるのに現金は残っていた。男性は顔、首、背中など10箇所以上の刺し傷や切り傷があり、警察は強い殺意が感じられると発表した。ところが少年は、刺したことは認めているが強盗は否定、殺意についても否認しているという。

 少年は男性と面識はないと言う。なのに、どうして殺害したのだろう。ふたりの間にはトラブルがあったと推測している人もいる。少年はどういう理由か知らないが、両親と別居して祖父母と叔母の4人で暮らしている。こうした自分が置かれた環境から脱出したかったとも考えられるが、高校3年生なら卒業と共に環境は大きく変えられるはずなのに、なぜ待てなかったのだろう。

 昨日、ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんや東大の上野千鶴子さんら学者150人が参加し、安保関連法案の廃案を求める声明を発表した。呼びかけた「安保関連法案に反対する学者の会」には、全国で1万1千人の学者・研究者が賛同しているという。そんなニュースを見ると、1960年の安保闘争を思い出す。私は高校1年生で、テレビや新聞で知ったことだが、演劇や映画の関係者やマスコミで働く人々あるいは文化人など、労働組合に属していない著名な人びとがデモに参加していた。

 益川さんが言うように、「時の首相が『有事』と思ったら戦闘できるとんでもない法案だ」と私も思う。「絶対に廃案」にしたいけれど、具体的に何をどうするのだろう。安倍首相は「わが国を取り巻く環境は厳しくなっている。よこしまな考えがはびこってきている」と強調するが、日本によこしまな考えはないのか。「よこしまな国が無茶しそうなので、武装しないと危ない」と安倍首相は力説するが、国益を優先すれば、どこの国も同じことになる。

 「ただ、殺してみたかった」などと理解不可能な子どもたちがいる。安倍首相のていねいな説明も私には理解できない。それより戦争をしない世界に向かうプランが聞きたい。日進市の高校生からも本当のことが聞きたい。

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