良かれと思ってしたことが、相手には「苦痛」だった。この頃、そんなことばかりで気が滅入る。昨日はカミさんの実家で、恒例の忘年会だった。いつもはノンアルコールビールの義妹が「息子も忘年会」というので、全く久しぶりにお酒を飲んだ。仕事の都合から車で来ていたからお酒を飲むことが無く、義弟も「明日帰ればいいから泊まっていったらどうか」と言っても、「息子がいるから」と帰って行く。
昨日はタクシーで来たので、義弟もとても喜んで気分良く、大いに話に花が咲いた。そんな中で義妹が、「ダンナはこの家に来るのが嫌だった」と言う。姉、弟、妹の3人兄弟で、妹のダンナが年齢では一番年上なのに、妹の夫ということで「ぞんざいに扱われた」と言うのだ。「じゃー、誰が仕切っていたの?」と聞くと、「お兄さんじゃない」と私を指す。
実家は私の職場に近かったから、いつも出入りしていたし、義父も義母も私を姉の婿ということで大事にしてくれた。私は年上である義妹のダンナに敬意を払っていたつもりだったが、彼からすれば「年下なのに」という思いが強かったのかも知れない。義妹が「離婚したい」と言い出した時、その相談に乗り、家庭裁判所も一緒に行った。私としてはできる限りの支援をしたつもりでいたが、義妹の口からは「いつも言うことが違う」という非難だった。
その時、その時、言うことが違っていたとしても、私としては間違ったことを言ったつもりはなかったが、受け取る方はそう思えなかったのだ。「離婚はしたいが籍は抜かない」と言う妹の考えが結局、私には理解できなかったから、私のアドバイスは「空の言葉」だったのだろう。長女が私に「パパは死ねと言った」と非難したように、私にそんなつもりはなくても、傷つく人が居たことが私を苦しめる。