23歳と8歳と3歳の孫娘が私の誕生日を祝ってくれた。仙台に住む3歳の孫娘は「パパちゃん、お誕生日おめでとう。チュー送るね」と言って投げキッスの動画を、23歳と8歳の孫娘はイタリアンレストランで3人の女性店員さんと一緒に「Happy birthday」を歌ってくれた。74歳になって、ちょっと照れるが、本当に「ありがとう」と言いたい。
誕生日の祝いはもちろん生まれたことへの感謝だと思う。そして与えられた命はたくさんの人と出会うことが出来た。今日、カミさんの弟のところに誕生した初孫の顔を見てきた。義弟が「いい子だろう」と喜色満面で言う気持ちが分かる。「孫は子よりも可愛い」という訳ではないが、子どもの時はドキドキで余裕がなかったのに、孫となると誰にでも自慢したくなるから不思議だ。
小3の孫娘はちょっと変わった子で、斜めに構えるところがあるから、「素直でなくて」と娘は言うけど、むしろ非凡な才能の持ち主なのだから大きく育てて欲しいと思う。子どもはみんな「天才?」と思えるような可能性を持っている。決して否定せずに育て上げることが親の務めだ。親が正しいと思うことや悪いと思うことはしっかりと伝えるべきだ。親の価値観を、やがて子どもは成長すると乗り越えていくし、そうでなければ親以上になれない。
親が溺愛して育てた子は、どうしてもわがままになる。大人になっても自己中心的で、他人をバカにし、見下す態度をとってしまう。自分の弱さに気付かない人には包容力がない。自分の失敗も他人のせいにしてしまう。自分の非力さを知っている人は他人に優しい。23歳の孫娘は立派な大人に育ってくれた。8歳の孫娘も、3歳の孫娘も、やがて優しく思いやりのある美人になるとジイジは信じている。