友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

失敗は体力の低下だと思うが‥

2018年04月22日 18時28分48秒 | Weblog

  井戸掘りは失敗だった。しかも同じ過ちを2度も繰り返してしまった。原因は体力の低下だと思うけれど、誰もそれを認めようとしない。5メートル50センチほどまで塩ビ管を掘り下げたところ、打ち込んだ水が上がって来ない。ここに水脈がある。だから、少し引き上げて、吹管を入れる準備をしなくてはならないが、しばらく作業をしていなかったのでその感覚を忘れている。「早く引き上げて」と言うが、もうその時は塩ビ管はビクともしない。そこでチェーンブロックを使って引き揚げるが、地下の圧力が強くて、途中の接続部分で外れてしまった。

 2度目も、「慎重に」と作業を進めたのに、最後の詰めのところで、テキパキといかない。モタモタしてしまい、結局同じ過ちを犯してしまった。どうしてなのだろうと考えた時、動作が鈍くなっていることに気付いた。それに、「水脈だ」と感じた時の感覚を忘れているし、何をどうするかも身体が覚えていないのか動きが悪い。やっぱり体力が落ちているのだろう。一番若い私が74歳、残りの人たちは皆、80歳の手前だ。耳が遠くて、聞こえていない人もいる。「限界だよね」と私は言うが、「まだ出来る。明日は絶対大丈夫」と言う。

 先輩たちは確かに元気だ。私よりも体力があるかも知れない。日本の好景気の時代を生きてきた人たちなので、挫折などというものを知らない。「1カ月に100万円近くも交際費を遣った」と豪語する世代だ。私は教員だったから全くそんな経験は無いが、「毎晩のように接待でキャバレー通いをしていた」と言う。「財務省の福田事務次官のような言葉遊びは日常茶飯事で、もっとあくどいことをする奴もいた。女も金を見せれば言うことを聞いた」とも言う。私も教員になった時、私たちと先輩の先生との女性観が大きく違っていると思った。

 先輩たちの時代は「赤線」があり、「女は金で買える」経験がある。戦後教育の私たちは、「男と女は愛で結ばれる」と信じてきた。けれど金持ちや地位の高い人は、まだ戦前の意識が残っているようだ。そんな先輩たちも今は、井戸掘りに汗を流し、財務省の役人に倣って「過去は振り帰らない」と言う。まだ、反省が足りないようだから、明日の作業が心配だ。

コメント
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