久しぶりに電車に乗ったが、昼間だったので混み合ってはいなかった。乗客のほとんどの人がスマホを見ているのには驚いた。昔は新聞を広げている人が多くいて、隣りの人が迷惑そうにしていたことがあった。
週刊誌を読んでいたり、雑誌や小説を読んでいたりする人はもう見かけなくなった。イヤホーンを耳に入れて、画面を見ている人はアニメか映画なのか、時々笑っている。夏だから女性たちは短いスカートから、スラリとした素足を見せている。
私の前は3人席で、真ん中の女性の両脇の客が降りて行った。女性の前には夫婦連れが立っていたので、女性がどちらかに移動すれば、ふたりは並んで座れるのに状況が読めないなと思っていたら、女性が急いで右に寄ってふたりに席を譲った。
電車の中は狭い限られた空間である。このところ立て続けに、車内でナイフを振り回す事件が起きている。見ず知らずの人なのに、危害を加える行為はどういう意図があるのだろう。意図?そんなもの知るか!オレだって分からんのだ。
犯行を企てた本人すら、その行為の意図が分からない。どうしてこんな事件が起きるのだろう。人のつながりが薄れてきてしまったのか、そもそも人とのつながりを持たない人が増えてきてしまったのか、猛暑なのに寒い事件だ。
コロナ禍で親族の集いが出来なかったが、今年は8月に開催するハガキを出した。私が一番歳上なので、私が呼びかけなければ、集いも自然解消になるだろう。私には姉と兄と妹がいるが、姉と兄は亡くなったので、その子どもたちに連絡している。
墓も実家も無いが、血のつながりは大事にしたいと呼びかけた。姪っ子や甥っ子のところにも孫が生まれ、それぞれの家族のつながりが広がっている。これからは、そうした家族のつながりを大事にしていって欲しい。
私の子どもの頃は、たくさんの従兄弟や従姉妹が集まった。そんな集まりは無理になったが、せめて家族のつながりだけは大事にして欲しい。人は人とのつながりの中で生きている。決して孤独では無いことを知って欲しい。